Aスミスが”ショーグン”を1ラウンドKO!CアンダーソンはGテイシェイラを撃破!UFCファイトナイト・ハンブルク

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 総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2018年7月22日(日)から23日(月)にかけて、ドイツ・ハンブルクにあるバークレイカード・アリーナにて”UFCファイトナイト・ハンブルク”を開催した。

 メインイベントにはライトヘビー級ランキング8位につけるマウリシオ・”ショーグン”・フア(ブラジル 24勝10敗)が登場し、アンソニー・スミス(アメリカ 29勝13敗)を迎え撃つも、1ラウンドでノックアウト負けを喫しています。試合が始まった直後、スミスの軽く振り上げた前蹴りがフアのアゴにヒットしてしまい、出だしから劣勢に追い込まれたフアは反撃に出ようと手を出していきましたが、攻撃に転じたタイミングでスミスのカウンターがフアの側頭部を直撃し、ふらつくフアにとどめを刺しにいったスミスが連打を浴びせ、フアがオクタゴンに沈んだところでレフェリーが試合を止めた。
 元ライトヘビー級王者であり、日本でも”踏みつけ大将軍”のニックネームで大活躍したショーグンことフアを相手に、代打出場ながら素晴らしいパフォーマンスでノックアウト勝利を遂げたスミスは「とにかく自分を信じてコーチを信じ」て試合に臨んだと明かしている。
 次回、UFCは日本時間7月29日(日)にカナダ・アルバータ州カルガリーにてUFCファイトナイト・カルガリーを開催されます。ライト級ランキング3位につける元王者エディ・アルバレスが同4位のダスティン・ポワリエを迎え撃つメインイベントに加えて、かつてフェザー級の絶対王者と呼ばれたジョゼ・アルドがジェレミー・スティーブンスと対戦するほか、女子ストロー級前王者にして現在ランキング1位につけるヨアンナ・イェンドジェイチェクがテシア・トーレス戦に臨むことになっており、各階級の今後のタイトル戦線を占う注目マッチがめじろ押しだ。

■UFCファイトナイト・ハンブルク
日時;現地時間2018年7月22日(日)、日本時間22日(日)から23日(月)
会場:ドイツ・ハンブルク バークレイカード・アリーナ

【メインイベント】
<ライトヘビー級マッチ 5分5ラウンド>
○アンソニー・スミス
1ラウンド(1分29秒)KO
●マウリシオ・”ショーグン”・フア
勝者アンソニー・スミスのコメント
「とにかく自分を信じてコーチを信じる。彼は前にプッシュしながら大振りしていたし、予想していた通りに厳しいレッグキックで攻めてきたから、相手が来ているタイミングで捕らえにいった。エルボーは好きなテクニックのひとつなんだ。腕のリーチが長いから、あの距離を縮めるには何か攻めていかないといけないし、俺のエルボーは最高だ。アレクサンダー・グスタフソンに相手が必要みたいだから、グスタフソン、LAで会おうぜ!」

【メインカード】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○コーリー・アンダーソン
 判定(27-30、27-30、27-30)
●グローバー・テイシェイラ
勝者コーリー・アンダーソンのコメント
「グローバーは長年トップファイターとして活躍しているし、2週間前のオファーを受けた俺はただ試合に臨んで圧倒した。2週間だろうと2日だろうと、2分でも・・・関係ない。パトリック・カミンズを圧倒して、今回はテイシェイラだ。これはすべてチームのおかげだし、家族のおかげ。彼らが今の自分にしてくれた。ライトヘビー級で俺がトップに立ってやる」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○アブー・アツァイター
 判定3-0(27-30、27-30、28-29)
●ヴィトー・ミランダ vs.
勝者アブー・アツァイターのコメント
「自分にとってはタフな試合だったし、いつもはウェルター級で戦っているし、今回がUFCデビュー戦だった。久々にミドル級で戦ったけどきついね。相手の体重とサイズに対応しないといけないから。でも気にしない。誰が相手でも戦い続ける。応援してくれたファンのみんなと俺のキングに感謝している。最高時間を過ごせた。またすぐに戻ってくる」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○マルチン・ティブラ
 判定3-0(30-27、30-27、29-28)
●ステファン・ストルーフェ
(マルチン・ティブラがコメントできる状態にないため、コメントなし)

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ダニー・ロバーツ
 判定2-1(29-28、29-28、27-30)
●ダビッド・ザワダ
勝者ダニー・ロバーツのコメント
「俺たち全員、今回みたいな試練が必要だ。自分の力を証明するチャンスを得られてうれしい。今回のパフォーマンスに関しては自分を誇りに思うし、みんなもきっと楽しんでくれたと思う。準備する時間があまりなかったから、やるべきことを成し遂げるためにはアジャストしないといけなかった。こっちはアラン・ジョバーンの準備をしていたけど、これからも誰とでも戦うさ。今日の敢闘試合賞を期待している。いろいろとキツイ瞬間を乗り越えないといけなかったけど、とにかく自分が養っている家族たちのことを考えた。自分が負ける気はしていなかった」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ナスラット・ハクパラスト vs.
 判定3-0(30-27、30-27、30-26)
●マルク・ディアケイジー
勝者ナスラット・ハクパラストのコメント
「今回の試合はかなり自信を持って挑んだから楽しかった。この階級の誰でもうち任せると思っている。常に謙虚でいようと思っているけど、俺には最高のコーチがついているし、次の対戦相手については彼らやマネジャーと話してみる。今は誰かを指名したくない。とにかく楽しみ続けて成長し、ベストなファイターたちと戦い続けたい。できれば今日のボーナスをもらえるといいな」

【プレリム】
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ダミア・ハゾビック
 判定2-1(28-29、28-29、29-28)
●ニック・ハイン
勝者ダミア・ハゾビックのコメント
「今回は勝利が必要だったけど、スプリット判定って? 相手の顔を見てよ。こっちの顔も。相手の鼻をつぶしたんじゃないかと思う。かなりタフな対戦相手だった。さっきも言ったように勝利が必要だったし、不必要なリスクを冒せなかったから、かなり慎重にいったし、戦略的にいった。ただ、俺はUFCが大好きだ。このスポーツにとどまって戦っていくには最高の場所。契約を更新したい。オクタゴンの中でおもしろいことを見せたいんだ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○バルトス・ファビンスキ
 判定3-0(27-30、28-29、28-29)
●エミル・ミーク
勝者バルトス・ファビンスキのコメント
「今年中にもう一度やりたいし、次の試合はもっとうまくやりたい。今回の相手はかなりすごかったし、これだけ長い時間があいて自分がどんな感じになるのか分からなかった。個人的にはキャンプが短すぎた気がするし、それが3ラウンド目に影響したと思う。これまでの試合では常に試合全体を通して問題なかった。改善して戻ってきたい。最高の相手と戦えるってことを証明したいんだ」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ナド・ナリマニ
 判定3-0(27-30、27-30、27-30)
●カリッド・タハ
勝者ナド・ナリマニのコメント
「ベストなパフォーマンスじゃなかったし、相手がかなりタフだったけど、十分うまくいった。しばらく戦っていなかったから3ラウンドを乗り切れてうれしい。勝利もできたし、やりたかったことをやり遂げて仕事を果たした。ショーン(マッチメーカー)が求めてくれればいつだっていく。今年中に少なくともあと1回は試合がしたい。相手は誰でも。UFCにいられてうれしいし、この階級で成長し続けたい」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○アレクサンダル・ラキッチ
 判定3-0(24-30、24-30、25-30)
●ジャスティン・レデット
勝者アレクサンダル・ラキッチのコメント
「UFCで初めての試合は相手がBJJ(ブラジリアン柔術)の黒帯を持っていたから、打撃を多くいったんだ。あの時の対戦相手は本当にすごくて、ノックアウトしてやりたかった。今日も、プランは打撃だ。相手のボクシングは思っていたほど良くなくて、自分のパワーにもK1の経験にも自信を持っていけた。ヤツがグラウンドもそれほどうまくないと分かってからは、とにかく圧倒したかったし、試合をものにしたかった。今日の自分のパフォーマンスにはかなり満足している。特に、最初の試合ではたくさんの人に見かけだけだと言われたからね。グラップリングをかなりがんばってきた。かなり何でもできるファイターだと思うし、そのことをもっともっと証明していきたい」

【アーリープレリム】
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○マニー・バミューデス
1ラウンド(0分59秒)サブミッション(トライアングル)
●デビッド・グラント
勝者マニー・バミューデスのコメント
「みんな、俺のことをなめてかかってくるし、ただの柔術使いだと見てくるけど別にかまわない。そうやって思っていればいいのさ。俺は一生懸命がんばって、あらゆるMMAのトレーニングに励む。ベニート・ロペスと戦いたい。あいつも無敗で優秀だ。この後はヨーロッパ散策にでかけて、またトレーニングに励むよ」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ダルコ・ストシッチ
1ラウンド(3分13秒)TKO
●ジェレミー・キンボール
勝者ダルコ・ストシッチのコメント
「最高のデビューだけど、いつも、もっとうまくやりたいと思ってしまう。だからこそUFCにいるんだけどね。この階級のベストファイターと戦うためだ。これが俺の夢だし、チームのおかげでしっかりと準備できていたと思う。トップに駆け上がりたい」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○リュウ・ピンユエン
 判定3-0(27-30、28-29、28-29)
●ダミアン・スタシアク
勝者リュウ・ピンユエンのコメント
「100%ではなかったので、もっとうまくできずに申し訳ない。プレッシャーがすごかったけど、必死にトレーニングを積んで試合に勝った。勝てたことにはとても満足しているけれど、試合を見てくれた中国のファンにベストなパフォーマンスを見せられなかった。オクタゴンの中ではベストな自分を見せたいんだ。今回の経験から学んだし、次はもっとうまくやる」