イホ・デル・ファンタズマが裏切りエリテ軍が勝利!AAA対エリテ対抗戦!

(C)AAA、Elite

 7月21日(現地時間)にメキシコ・メキシコシティので『AAA vs. Elite』が開催された。
 AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。そしてAAAは2018年2月から大会をインターネット配信Twitchで無料配信する事になり、更にパワーアップしている。
 今大会はなんとリーガ・エリテとの全面対抗戦となっている。リーガ・エリテ(ルチャリブレ・エリート)は、かつてCMLLと友好関係があり聖地アレナメヒコでの興行を行う事も、CMLL所属選手の参戦も許可されていた。しかし、テレビ放送権を巡ってCMLLと対立し、協力体制が崩壊した為、団体の活動が休止となっていた。そして2018年に遂に団体活動再開となり、併せて、なんとAAAとの提携となり今回、対抗戦を行う事となった。
 今大会のメインはドクトル・ワグナーJr.、イホ・デル・ファンタズマ、サイコ・クラウンのAAA代表対LAパーク、エレクトロ・ショック、プーマ・キングのエリート代表だ。しかし、ファンタズマとサイコは現在抗争中で、AAA年間最大興行トリプレマニアでは覆面を掛けた4WAYマッチを行う事になっており、更にワグナーJr.とサイコも王座を賭けて争っていた為、AAA代表のチームワークが不安視される。対するエリート代表は、ワグナーJr.と長年抗争を続けてきたLAパークに、エレクトロ・ショック、プーマ・キングという布陣。試合は、開始と同時にLAパーク率いるエリテ軍が、襲いかかり、場外でサイコを客席に放り投げるは、凶器攻撃を繰り返すはとやりたい放題。あまりにラフな攻撃に、サイコとファンタズマが仲間割れする機会すら与えない。それでも中盤にはAAA軍も盛り返してきたが、そんな中、レフェリーが試合に巻き込まれて倒れてしまう。この隙にサイコとファンタズマが協力してLAパークを仕留めようとした矢先、ファンタズマがサイコに急所蹴り。ここ一番でファンタズマが裏切り、LAパークと結託して、レフェリーを起こしてサイコをフォールさせてしまう。結果、エリテ軍が勝利となった。試合後、ファンタズマはエリテ軍と一緒にサイコをリンチ。そして覆面を剥ぎとってしまったのだった。この両者の因縁はトリプレマニアまで続くだろう。
 また、セミファイナルはエル・テハノJr.、レイ・エスコルピオンとラレド・キッド、ゴールデン・マジックが対戦したのだが、この大会のほとんどの試合に乱入を繰り返していたブライアン・ケイジとマット・クロスが、また乱入。しかもこの2人はAAAだろうがエリテだろうが見境なく襲うというカオスぶり。するとそこに、AAAの象徴である骸骨男ラ・パルカがAAAロースターを引き連れて登場し、ケイジらを追い出した。その間に、リングでは椅子攻撃が繰り返され、最後はテハノJr.がマジックを椅子で殴ってフォール勝ち。この試合はAAA軍が勝利した。

■ AAA vs. Elite
日時:2018年7月21日(現地時間)
会場:メキシコ・メキシコシティ

<6人タッグマッチ>
○LAパーク、エレクトロ・ショック、プーマ・キング(エリート代表)
 ピンフォール
●ドクトル・ワグナーJr.、イホ・デル・ファンタズマ、サイコ・クラウン(AAA代表)

<タッグマッチ>
○エル・テハノJr.、レイ・エスコルピオン(AAA代表)
 ピンフォール
●ラレド・キッド、ゴールデン・マジック(エリート代表)

<タッグマッチ>
○ジャック・エバンス、テディ・ハート(エリート代表)
 ピンフォール
●パガノ、ジョー・リーダー(AAA代表)

<タッグマッチ>
○タウルス、イホ・デル・LAパーク(エリート代表)
 ピンフォール
●アエロスター、アルヘニス(AAA代表)

<タッグマッチ>
○トラウマ1号、2号(エリート代表)
 ジャベ
●ラ・マスカラ、マキシモ・セクシー(AAA代表)

<6人タッグマッチ>
○ファビー、バニラ、イエドラ(AAA代表)
 ピンフォール
●セウシス、ケイラ、レディ・マラビジャ(エリート代表)