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7月19日(現地時間・放送日)に放送された『Impact』では、いよいよ2018年7月22日に開催されるPPV大会「スラミバーサリー」に向けて、試合を行う因縁の相手同士が火花を散らした。PPV大会のメインで行われるインパクト世界王座戦は、王者オースチン・エリーズに怪物ムースが挑戦。提携団体ルチャリブレアンダーグラウンドからの侵略者ペンタゴンJr.から、この最高峰王座を奪い返したエリーズは、インパクト・レスリングがTNA時代は絶縁状態だったROHとの関係が改善された事もあり、王者のままROHのPPV大会にも載り込んでいき勝利している。対するムースは元アメリカンフットボール選手でNFLアトランタ・ファルコンズ→ニューイングランド・ペイトリオッツ→インディアナポリス・コルツ→セントルイス・ラムズで活躍。アメリカではアメフトは絶大な人気を誇るメジャースポーツである為、そこで活躍したムースは抜群の知名度でプロレス転向。インディー団体からROH、そしてTNA(現インパクト・レスリング)入りとステップアップしているが、ここに来て、遂にメジャー王座への挑戦権を獲得した。リングに上がったムースはエリーズを挑発するが、スクリーンに映ったエリーズはお前をチェックトしたと余裕を見せる。しかし、このスクリーンに映っているエリーズは実はVTRで、ムースの背後から襲ってきたのだ。エリーズはムースに急所打ち、そして椅子で攻撃。前哨戦は俺の勝ちだと勝ち誇るエリーズだが、怪物ムースはなんと急所攻撃と椅子攻撃でも、会場のムースコールに後押しされ平気で立ち上がってきてエリーズを襲ってきたのだ。椅子を持ったムースに形勢不利と見たエリーズは場外に逃げだす。頭脳戦のエリーズに、パワーのムースという形で、PPV大会ではこの対極の両者が激突する事になりそうだ。
また、マスカラ・コントラ・カベジェラ(敗者、覆面剥ぎ、髪切りマッチ)が決まっているペンタゴンJr.とサミ・キャラハンも因縁が最高潮に達した。グレッグ・オズボーンを倒したキャラハンは仲間のoVeと共にペンタゴンJr.を挑発するも、スクリーンに映ったペンタゴンJr.に誘い出されてバックステージに乗り込んでいく。しかし、逆にペンタゴンJr.の罠に嵌り、キャラハンは椅子に縛られて制裁を加えられてしまったのだった。前哨戦ではoVeとの連携でペンタゴンJr.を痛めつけていたキャラハンだが、今回はしてやられてしまった形となった。この両者もPPV大会で究極の決着戦を行う事になる。
■ Impact Wrestling
日時:2018年7月19日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド TVテーピング
<タッグマッチ>
○キーラ・ホーガン、アリー
ピンフォール
●ブラックハート、テッサ・プランチャード
<シングルマッチ>
○サミ・キャラハン
ピンフォール
●グレッグ・オズボーン
<シングルマッチ>
○ジョー・ヘンドリー
ピンフォール
●イーライ・ドレイク
<タッグマッチ>
○デス・ヒット・スクワット
ピンフォール
●KM、ファラー・バー
<シングルマッチ>
○キラー・クロス
サブミッション
●ピーティー・ウィリアムス