(C)Bellator
7月14日(現地時間)にイタリア・ローマで『Bellator 203: Pitbull vs. Weichel 2』が開催された。
BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。
今大会はイタリア大会で、ベラトールキックボクシングも同時に行う事になった。そんな中、メインで組まれたのはイタリア大会には欠かせない、元UFC戦士で地元イタリアのアレッシオ・サカラの試合で、英国のジェイミー・スローンと対戦した。サカラはベラトールに移籍してから連勝で、ミドル級王者ハファエル・カルバーリョへの挑戦までたどり着いたものの、そこでTKO負けを食らってしまい、今回は再起戦となる。試合は、大アレッシオコールの中、スタートし、まずスローンが突っ込んでくるが、サカラも応対。逆にスタンドでサカラが逆襲し、金網際でスローンを押し倒し、襲いかかるように強烈なパウンド連打。レフェリーがストップし、サカラが地元で最高のTKO勝利で会場は大いに盛り上がった。
また、フェザー級王座戦も組まれ、王者パトリシオ・フレイレが、ダニエル・ヴェイケルの挑戦を受けた(北米でのテレビ中継はこちらがメイン。現地ではサカラがメインだったようだ)。ヴェイケルは地元欧州勢として抜擢された面もあるので、下馬評では王者が有利となっている。しかし、試合は接戦となり僅差の判定でフレイレが判定勝ち。フレイレが王座防衛した。
また、 更にキックルールで元K-1 MAX王者ジョルジオ・ペトロシアンが、チンギス・アラゾフと対戦した。試合はペドロシアンが圧倒、アラゾフの打撃を交わし、ペドロシアンが逆にダウンを奪い大差の判定でペドロシアンが判定勝ち。世代交代が期待されたが、ペドロシアンが返り討ちにした。
■ Bellator 203: Pitbull vs. Weichel 2
日時:2018年7月14日(現地時間)
会場:イタリア・ローマ イル・チェントラーレ・ライブ
<ライトヘビー級>
○アレッシオ・サカラ(イタリア)
1R 1分19秒 TKO
●ジェイミー・スローン(英国)
<フェザー級王座タイトルマッチ>
○パトリシオ・フレイレ(ブラジル/王者)
判定 2-1
●ダニエル・ヴェイケル(ドイツ/挑戦者)
<キックルール ライト級>
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
判定
●チンギス・アラゾフ(ベラルーシ)
<ウェルター級>
○アンドレ・コレシュコフ(ロシア)
1R 1分06秒 TKO
●ヴァソ・バコチェビッチ(モンテネグロ)
<ミドル級>
○アレン・アメドフスキー(マケドニア)
1R 1分49秒 TKO
●ウィル・フローリー(アイルランド)