イホ・デル・ファンタズマがMAD合流でサイコ・クラウンに勝利!メキシコAAAテレビテーピング大会!

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 7月13日(現地時間)にメキシコ・ケレタロ州ケレタロので『AAA テレビテーピング大会』が開催された。
 AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。そしてAAAは2018年2月から大会をインターネット配信Twitchで無料配信する事になり、更にパワーアップしている。
 今大会のメインは、遂に仲間割れしてしまったサイコ・クラウンとイホ・デル・ファンタズマがタッグマッチで激突した。共にAAAのトップテクニコであったが、復活したコナン率いるルードユニットMADの策略に嵌り、仲間割れをしたクラウンとファンタズマ。クラウンは現在のAAA絶対エースである為、ファンタズマは、なんとルード化して、MADと合流。ラ・パルカに扮したコナンと共闘してドクトル・ワグナーJr.からAAA最高峰王座、AAAヘビー級王座(AAAメガ王座)を奪取した米国からの侵略者ジェフ・ジャレットと組むという事になってしまったのだった。対するクラウンは、かつてのライバルで同じくピエロキャラのパガノと組んで、この侵略者を迎え撃った。完全にルード化してブーイングを浴びるファンタズマに対し、人気者クラウンは、入場では子供のファンが押しかけて、一緒に踊りながら入場するという対極的な状況となった。そして試合は、ルールを無視したハードコア戦。ジャレットと共に椅子をもってクラウンを滅多打ちにするファンタズマ。クラウン、パガノも反撃するが、ジャレットには、MADのフベントゥ・ゲレーラらも加勢し、クラウン不利となる。そんな中、リング中央でファンタズマが、クラウンの頭にギターを叩きつける。そのままフォールを奪ってファンタズマが勝利。更にファンタズマはクラウンの覆面を剥ぎ取ってしまったのだった。覆面を奪われ、顔を隠してうずくまるクラウンはMADに攻撃され、無様な姿を晒す。この因縁対決、まずはファンタズマが一歩リードした形となった。
 また、セミファイナルでは、ゴールデン・マジックが、仲間であるレイ・エスコルピオン、エル・テハノJr.、そしてセコンドのサモアノに裏切られ、リンチされた上、覆面を剥ぎ取られてしまう。そのままテハノJr.らは引き揚げてしまい、マジックはフォール負け。こちらも因縁が勃発したようだ。

■ AAA テレビテーピング大会
日時:2018年7月13日(現地時間)
会場:メキシコ・ケレタロ州ケレタロ

<タッグマッチ>
○ジェフ・ジャレット、イホ・デル・ファンタズマ
 ピンフォール
●サイコ・クラウン、パガノ

<6人タッグマッチ>
○OGT(アベルノ、スペル・フライ、チェスマン)
 ピンフォール
●レイ・エスコルピオン、エル・テハノJr.、ゴールデン・マジック

<6人タッグマッチ>
○フベントゥ・ゲレーラ、タウルス、ジャック・エバンス
 ピンフォール
●ラ・マスカラ、マキシモ・セクシー、アエロスター