(C)ROH
6月29日(現地時間)にメリーランド州ケイトンズビルで『ROH Best in the World 2018』が開催された。
ROHは、WWE、TNAに次ぐ第3のプロレス団体として注目を集めている。アメリカの北東部と中東部を中心に興行を行っており、熱心なファンが多いことで知られている。ROHのレスリングの特徴としては、高度なレスリング技術が挙げられる。ギミック、マイクパフォーマンス、ストーリーラインに重きを置く前述の2団体と差別化を図っている。この点で日本の団体と似ており、スポット参戦ながら日本人選手が多数参戦したことがあるのも特徴だ。
今大会は、メインでROH世界ヘビー級王座を賭けた3WAYマッチが行われ、王者ダルトン・キャッスルがコーディ・ローデス、マーティ・スカルの挑戦を受けた。三人が入り乱れる乱戦となり、誰がフォールしようとしても、残りの一人がカットに入る為、なかなか決着がつかなかったが、最後はスカルが掟破りのクロス・ローズをコーディに決めたところを、キャッスルがスカルを捕まえて必殺のバン・ア・ランで仕留め、フォール勝ち。キャッスルが乱戦を制し王座防衛を果たした。しかし2018年7月30日のテレビテーピングマッチでキャッスルは、4WAY王座戦に敗れ、ジェイ・リーサルに王座を明け渡している。
また、インパクト・レスリング世界王者としてROHに乗り込んできたオースチン・エリーズはローリングエルボーでケニー・キングに勝利。かつて絶縁状態だったTNA(現インパクト・レスリング)所属選手がROHマットで試合を行うという両団体の雪解けを象徴する試合となった。
■ ROH Best in the World 2018
日時:2018年6月29日(現地時間)
会場:アメリカ・メリーランド州ケイトンズビル
<ROH世界ヘビー級王座3WAYマッチ>
○ダルトン・キャッスル(王者)
ピンフォール
●マーティ・スカル(挑戦者)
コーディ・ローデス(挑戦者)
<ROH世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ブリスコ兄弟(王者)
ピンフォール
●ザ・ヤングバックス(挑戦者)
<ROH世界TV王座タイトルマッチ>
○パニッシャー・マルティネス(王者)
ピンフォール
●アダム・ペイジ
<シングルマッチ>
○ジェイ・リーサル
ピンフォール
●KUSHIDA
<シングルマッチ>
○オースチン・エリーズ
ピンフォール
●ケニー・キング
<8人タッグマッチ>
○坂井澄江、テニール・ダッシュウッド、ジェニー・ローズ、岩谷麻優
ピンフォール
●ケリー・クライン、花月、木村花、HZK(はづき)
<シングルマッチ>
○フリップ・ゴードン
反則
●ブリー・レイ
<ROH世界6人タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・キングダム(マット・ターバン&ヴィニー・マルセリア&TKオライアン)
ピンフォール
●ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(イービル&SANADA&BUSHI)