世界最高レスラー・オカダ、65分ケニー戦後初のシングルはみのるとの野外プロレスで30分フルタイム! 横浜赤レンガ大海賊祭

 23日、横浜赤レンガ倉庫イベント広場における「鈴木みのるデビュー30周年記念 大海賊祭」は18,000人(主催者発表)の大観衆で賑わった。

 プロレスは3試合が行われたが、ファンのお目当ては鈴木みのるとオカダ・カズチカのシングルだ。みのるが特攻服ばりの覚悟の白パンツで入れば、オカダもオカダドルを空中に降らせながらのビッグマッチモード。リング内外で期待にたがわぬ攻防が繰り広げられたものの、昨年のG1クライマックスでも30分フルタイムを闘っている両者にとって30分は短い。みのるは時間切れ寸前にここ一番の卍固めでギブアップを執拗に迫ったが、オカダは耐え抜いた。

 6・9大阪城ホール大会での65分に及んだケニー・オメガとの3本勝負。改めて世界最高レスラーぶりが際立ったばかりだったが、同試合後初のシングルが、今回の大海賊祭だった。それでいて、土砂降りの中での30分完走とのタフネスぶりを発揮しているのだから絶句する。天龍源一郎引退興行と同様に“相手のホームで相手を輝かせる”一流ぶりを証明した格好ともなった。

 最後にマイクを握ったみのる「惜しかった、がんばったなんてどうでもいい。勝たなきゃ意味がねえんだ。ガキども、世の中出たら勝ち続けなきゃ上にいけねえんだよ。俺が言いたいのは世の中そんなに甘くない。オイ、しょぼくれた中年ども。俺は50になったが、相手が20でも30でも誰にも負けねえ! 俺はほしいものを全部持っていく。IWGPヘビー? ……アレは俺が予約済だ。オイ、テメーら、これで帰るわけじゃねえよな? このあともすげーヤツらが出てくる。祭りはまだまだこれからだ!」。

 子供から中年まで全世代横断型のエールを送ったみのるは、すぐさまイベンターの顔に戻ろうとしていた。みのるもまた、50歳にしてバケモノなんである。