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12・21『SUPERKOMBAT World Grand Prix Final in Galati』剛腕ラウル・カティナス豪快KO勝利!英雄Aルング復活!

SUPERKOMBATWorldGrandPrixFinalinGalati.jpg
(C)SUPERKOMBAT

Glory、K-1に次ぐ、世界的なキック団体スーパー・コンバット(SUPERKOMBAT)が、2013年12月21日に地元ルーマニアで2013年最後となる大会『SUPERKOMBAT World Grand Prix Final in Galati』を開催した。

今大会は、2013年に活躍した若手ヘビー級選手のトーナメントの他、ルーマニア国民的英雄アレクサンドル・ルングの復帰戦、大会のエース格であるラウル・カティナスがポール・スロウィンスキーに挑む一戦、さらにボグダン・ストイカ、アンドレイ・ストイカがそれぞれ王座戦を行うというまさに2013年を締めくくる集大成の様な豪華な大会だった。

実質、メインとなったのは、欧州のタイソンと言われるラウル・カティナスとポール・スロウィンスキーの一戦だ。前大会でリカルド・ヴァン・デン・ボスを豪快にKOしているカティナスだが、今回の相手は、実績・実力・体格的にも格上であるスロウィンスキー。しかし、そんな相手でもまったくひるまず前に出てラッシュを仕掛けるカティナス。1Rにスロウィンスキーをコーナーに追い詰め2度のダウンを奪う猛攻を見せたカティナス。その後もひたすら前に出て攻めるカティナスは、遂に3R終盤にワンツーの左がビッグヒットしてスロウィンスキーは大の字にダウン!そのまま立ち上がれずカティナスが豪快なKO勝利で今年を締めくくった。

また、ルーマニアの柔道王アレキサンドル・ルングが復帰戦。前回はスタミナ切れで失格棄権しているルングだが、今回は豪快なKOで復活した。対戦相手のマイク・ボーグはMMAのスーパーヘビー級選手であり、両者150キロを超える巨体で、競技化された北米シーンではなかなか見られない迫力満点のスーパーカードとなった。試合は、いつも通り試合開始と同時にルングが突進、パンチを振り回しボーグからダウンを連続して奪う。最後はルングの右が炸裂しボーグはノックアウト!ルングは洗練された北米やオランダなどの大会が無くしてしまった分かりやすい格闘技の醍醐味を見せつけてくれた。

その他、トーナメントではチャクリキ所属のフランク・ムニョスが優勝。試合後、興奮してGlory、K-1参戦も口にした。ボグダン・ストイカはタイトル陥落、逆にアンドレイ・ストイカはオンドレイ・フトニックに勝利して新王者に輝いた。

Gloryの北米進出、有名選手と次々と契約し世界戦略を進め、逆にK-1はGloryに骨抜きにされ失速、ロシアからはバタ・ハリをエースとする新興団体としてLegend - Fighting Showが急成長を遂げ、ブアカーオがタイファイトからMAX Muay Thaiに主戦場を移し盛り上げるなど、2013年は激動のキック界であったが、SUPERKOMBATは、そうした中でも独自路線を貫き欧州キック界を支えている。2014年も同じように格闘技ファンを楽しませてくれるだろう。

スーパーコンバット オフィシャルHP

■ SUPERKOMBAT World Grand Prix Final in Galati
日時:2013年12月21日
場所:ルーマニア・ガラツィ

<第8試合/ヘビー級 (+96.00kg) トーナメント Final>
○フランク・ムニョス (スペイン)
 延長判定
●レドゥアン・カイロ (スリナム)
※ムニョスがトーナメント優勝

<第7試合/ヘビー級 (+96.00 kg)>
○ラウル・カティナス (ルーマニア)
 3R KO
●ポール・スロウィンスキー (オーストラリア)

<第6試合/ヘビー級 (+96.00 kg)>
○ベンジャミン・アデブイ (ルーマニア)
 3R KO
●パヴェル・ズラフリオフ (ウクライナ)

<第5試合/クルーザー級 (-92.00kg) タイトルマッチ>
○イゴール・ブガエンコ (ベラルーシ) (挑戦者)
 判定
●ボグダン・ストイカ (ルーマニア)(王者)
※ブガエンコが新王者

<第4試合/スーパーヘビー級 (+135.00 kg)>
○アレクサンドル・ルング (ルーマニア)
 1R KO
●マイク・ボーク (アメリカ)

<第3試合/スーパークルーザー級王座 (-95.00 kg) タイトルマッチ>
○アンドレイ・ストイカ (ルーマニア)(挑戦者)
 判定
●オンドレイ・フトニック (チェコ) (王者)
※ストイカが新王者

<第2試合/ヘビー級 (+96.00kg) トーナメント準決勝 2>
○フランク・ムニョス (スペイン)
 判定
●ディアンジェロ・マーシャル (スリナム)

<第1試合/ヘビー級 (+96.00kg) トーナメント準決勝 1>
○レドゥアン・カイロ (スリナム)
 2R TKO
●ジャニス・ストフォリディス (ギリシア)

<オープニングファイト ライトヘビー級(-85.00 kg)>
○アレキサンドロ・ネディチ(ルーマニア)
 2R KO
●モハメド・エル・ボウラヒアチ(モロッコ)


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