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生中継WOWOW 『UFC166』 THIS IS UFC ケイン・ベラスケスがドス・サントスを下し王座防衛

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(C) Photo Courtesy of UFC

待望のヘビー級タイトルマッチ、これぞUFC! ベラスケスとドス・サントスによるヘビー級頂上決戦。
日本の堀口恭司がUFC初参戦するバンタム級試合も放送!

メインは、UFCヘビー級チャンピオン、ケイン・ベラスケスvsジュニオール・ドス・サントスのタイトルマッチ。2人の初対戦は2011年11月、UFCデビュー以来9戦全勝で王座に就いたベラスケスだったが、ドス・サントスに1ラウンド63秒でTKO負けを喫する。迎えた2012年12月の再戦では、ベラスケスが判定勝ちでタイトル奪取。因縁の深い2人の3度目の対戦、これぞUFC! ヘビー級ならではの一撃必殺の展開に期待だ。
ほか、同じくヘビー級のダニエル・コーミエvsロイ・ネルソン、ライト級のギルバート・メレンデスvsディエゴ・サンチェスといった見逃せないカードがそろった豪華ラインナップ。


WOWOW提供 対戦カードの見所(解説:稲垣收)
<ヘビー級タイトルマッチ5分5R>
ケイン・ベラスケスvs.ジュニオール・ドス・サントス

ノゲイラ、レスナー、アントニオ・シウバを(T)KOした王者ベラスケスvs F・ミアをパンチでTKOし、M・ハントを後ろ回し蹴りでKOしたドス・サントス

王者ベラスケスはカリフォルニア州サンノゼの名門ジム、アメリカン・キックボクシング・アカデミー(AKA)所属で、レスリング・アテネ五輪4位のダニエル・コーミエや、“不沈艦”ジョン・フィッチ、福田力らと練習している。
ジュニア・カレッジ時代にレスリング全米王者となり、大学ではオールアメリカンに2度選出された実績を持ち、強力なタックルとAKA仕込みのパンチ、キックを絶妙に組み合わせ、元PRIDEヘビー級王者の“柔術マジシャン”アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラをKO、“怪物”ブロック・レスナーをTKOして2010年10月にUFC王者となった。この2試合では大会ベストKO賞も受賞している。
しかし翌11年11月の初防衛戦でドス・サントスと対戦し、わずか64秒でKOされて王座を失うという屈辱を味わった。
その後、雪辱を期して猛特訓に励み、アントニオ・シウバ(ドス・サントスの練習仲間で、“皇帝”ヒョードルをTKOし、アリスター・オーフレイムにもKO勝ち)に1R TKO勝利し、昨年末にドス・サントスとの再戦に臨んだ。この試合では5Rにわたって打撃でもタックルでもパウンドでもドス・サントスを徹底的に痛め続けてリベンジし、ベルト奪還に成功したのである。
今回が両者にとって3度目の対戦――因縁のラバーマッチだ。
対するドス・サントスは、ノゲイラの弟子であり、パンチはノゲイラの師匠でもあるブラジル・ボクシング界の名トレーナー、ルイス・ドリアから指導を受けており、その破壊力はUFCヘビー級最高と言っていいだろう。元UFCミドル級絶対王者アンデウソン・シウバともスパーリングしてスピードを磨き、ヘビー級とは思えない俊敏なフットワークもあわせ持つ。
08年のUFCデビュー戦では柔術世界王者ファブリシオ・ヴェウドゥム(後にヒョードルに一本勝ちする男)を81秒でKOし、09年2月には身長213cmの“オランダの大巨人”ステファン・ストルーブをわずか54秒でKO。そして同年2月には元PRIDE無差別級王者ミルコ・クロコップを3RでTKOしている。
その後も元リングス無差別級王者ギルバート・アイブルや柔術世界王者ガブリエル・“ナパオン”・ゴンザーガ、TUF10優勝のハードパンチャー、ロイ・ネルソン、元UFCヘビー級暫定王者シェイン・カーウィンを連破し、ベラスケスの持つタイトル挑戦にこぎつけた。そして前述したとおり、秒殺KO勝利で王座に就いたのだった。
初防衛戦では、ノゲイラを2度破った元UFCヘビー級王者フランク・ミアを2R TKOして防衛に成功。だが昨年末のベラスケスとのリマッチで苦杯を喫したわけである。しかし今年5月の再起戦では、元K-1王者でUFC4連勝中だったマーク・ハントを、まさかの後ろ回し蹴りでKOし、王座挑戦権を獲得した。
ちなみに、この後ろ回しは、極真空手出身でK-1でも活躍したグラウベ・フェイトーザ(04年にアリスター・オーフレイムとキックルールで対戦しKO勝ち。05年のK-1ワールドGP準優勝)から教わって身につけたものだ。
ここまで1勝1敗の両者はともに、この“最終決戦”に勝って「自分こそが真の王者だ」と世界に示さんと燃えている。
前回敗れたドス・サントスは、試合1週間前に10年連れ添った妻と離婚して精神的に不安定な状態だった。また、猛練習をしすぎてオーバーワーク気味だったという。
そこで今回は、毎日血液検査などをして疲労の蓄積度を医師に判断してもらい、練習メニューを最適なものにして万全の調整を行なっている。
はたしてこの3度目の対戦では、初対戦時のようにドス・サントスがベラスケスのタックルを防いでスタンド状態をキープし、パンチでKOするのだろうか。あるいは5月のマーク・ハント戦のように、グラウベと特訓したキックでベラスケスを葬るのか。
それとも王者ベラスケスが、前回同様パンチ、キック、タックルを組み合わせてドス・サントスを翻弄し、圧倒するのか。
いずれにせよ、ヘビー級屈指の破壊力を持つ者同士、非常にエキサイティングな試合になることは間違いない。まさに“世界最強の男を決める一戦”だ。

 今大会は10月20日、午前11時よりWOWOW UFC-究極格闘技-で生放送されました。

UFCオフィシャルホームページ
WOWOW UFC-究極格闘技-

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(C) Photo Courtesy of UFC


 現在、世界一のMMA大会であるUFC、神々の階級であるヘビー級、その王座戦という事で、UFCヘビー級王者とは、MMAの世界で最強という事になるだろう。その座を巡り、ケイン・ベラスケスとジュニオール・ドス・サントスが対戦することになった。ドス・サントスは「ロッキー」のテーマ曲で入場、しかし、試合を支配したのはベラスケスだった。
開始早々、ドス・サントスのパンチがヒットするが、冷静に対処したベラスケスが打撃からタックル、金網に押し込み打撃を繰り出し攻めていく。テイクダウンも何度も成功し、攻め続けるベラスケス。ドス・サントスは顔面から出血、4Rにはベラスケスがダウンを奪い圧倒する。そして5R、最後の力でギロチンを仕掛けるドス・サントスだが、ベラスケスに外されると力尽きたのか、へたり込み亀の体勢になる。そこにベラスケスがパンチを連打したところでレフリーがストップ。見事にベラスケスが、王座防衛、MMA最強の男に輝いた。

 また、試合前から舌戦が激しく注目されたヘビー級決戦、ダニエル・コーミエーvs.ロイ・ネルソンは、手堅くテイクダウン、そしてスタンド打撃でポイントを稼いだコーミエーが判定勝ち。判定には文句をつけようがないが、無理に攻めない手堅い戦法には会場からブーイングを浴びていた。試合後にコーミエーはライトヘビー級に転向を示唆した。


■ UFC 166
日時:2013年10月19日
場所:アメリカ・テキサス州ヒューストン

<メインイベント ヘビー級タイトルマッチ>
○ケイン・ベラスケス(王者)
 5R 3分09秒 TKO
●ジュニオール・ドス・サントス(挑戦者)
※ケイン・ベラスケスが王座防衛 

<ヘビー級>
○ダニエル・コーミエー
 判定 3-0
●ロイ・ネルソン 

<ライト級>
○ギルバート・メレンデス
 判定 3-0
●ディエゴ・サンチェス

<ヘビー級>
○ガブリエル・ゴンザガ
 1R 1分33秒 TKO
●ショーン・ジョーダン 

<フライ級>
○ジョン・ドッドソン
 1R 4分13秒 TKO
●ダレル・モナヒュー 

プレミアム・カード
<ミドル級>
○ティム・ボッシュ
 判定 2-1
●CB・ダラウェイ 

<ウェルター級>
○ヘクター・ロンバート
 1R 1分48秒 KO
●ネイト・マーコート

<女子バンタム級>
○ジェシカ・アイ
 判定 3-0
●サラ・カフマン

<ライト級>
○KJ・ヌーン
 判定 3-0
●ジョージ・ソティロポロス

<ウェルター級>
○アドラン・アマゴフ
 1R 3分45秒 KO
●TJ・ワルドバーガー

<ライト級>
○トニー・ファーガソン
 1R 1分52秒 ダースチョーク
●マイク・リオ 

<フェザー級>
○アンドレ・フィリ
 2R 0分53秒 TKO
●ジェレミー・ラーソン

<バンタム級>
○堀口恭司
 2R 3分51秒 TKO
●ダスティン・ペイグ

電子書籍版はマット界舞台裏10月31日号日本UFC大晦日仙女新星重鎮長南亮引退DEEP大阪王座価値に掲載されました。


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