30日、都内の八芳園にて初代タイガーマスク基金の活動報告記者会見、並びに盛大なパーティが開かれた。
冒頭、松永修岳代表が「2011年11月4日の設立パーティから丸2年がたった。施設などに行くたびに、教えていただくことばかりだった」と活動を振り返った。岐阜県穂積市の養護施設「誠心寮」、山口県下関市の老人保健施設「アイユウ」慰問、「下関太平学園」「なかべ学院」訪問、東京都足立区の児童養護施設「クリスマス・ヴィレッジ」特別養護老人ホーム「グレイスホーム」訪問他を述べられたあと、新しい試みとして11月25日からタイガーマスクウォーターを発売。毎月3980円にて、岐阜の養老の水を使った安心な「里親水」を販売して、基金にも役立てていくという。
ちなみに、活動計画に基づき、基金の方から進んで各地を訪問、慰問をしているという。足立区の訪問は、毎日新聞にも取り上げられていたし、本日のパーティはフジテレビが取材に来ていた。
チェリティー・オークションの出典品。映画『タイガーマスク』がいよいよ11月8日から公開
佐山理事長は、約3年前、伊達直人現象が起こった際に、「人々の好意であって、そこで売名行為はしない」、「もともと馬場、猪木が（当たり前のこととして）やってきたこと」と、取材を断っていたものの、震災を機に宮古市に静かに行って、だんだん考えが変わったという。また、新間寿顧問から、「もうそういう立場でない」ことを諭され、「自分の貢献は3%とか5%でしかなくても、全世界に広がればいい」と、表に出ることを決意している。パーティの挨拶でも来賓に対して「ご参加ありがとう」を強調。基金の主旨を「皆様と共にあるもの」とした。
これを受けて新間寿顧問も、「久しぶりにアントニオ猪木と会ったら、『死んだらみんなホトケになる』と言われたものの、今やることに意義がある」と言い返したエピソードを披露。初代タイガーを説得して、表に出ていいんだと考えを元に戻させたという。そして震災後、表に出るようになったのだという。
実際、新間氏は、新日本プロレスで”過激な仕掛人”と呼ばれていた頃、20年に渡って原爆被害者の支援をしてきたものの、蔵前国技館のリングに上がって支援を発表したら、「そんなことは陰でやれ！」と野次が飛んだ。しかし、「世に知らしめることに意義がある、これからも続けて名前を出す」と、言い返した件を話された。パーティでも、名前を出さないと善意の心が広がらないと話されていたのが印象的だ。
藤原敏男先生、初代タイガーマスク、ボクシングの河野公平&佐藤修〜チャンピオン集合
パーティには参議院議員で、リアルジャパンプロレスのコミッショナーを務める榛葉賀津也元防衛副大臣や、衆議院議員の三ツ林裕巳氏が駆け付けた。また、ナオミタイガーさんの覆面マジックショーは驚異的な早業で皆が驚いたのみならず、第22代WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修氏、第22代WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平氏も出席。チャリティー・オークションにシューズ他を提供されていた。
デュエットの女王・安倍里葎子さん
さらには、”デュエットの女王”安倍里葎子さんの歌謡ショーに加え、最後は『タイガーマスク』の主題歌がデビュー曲だった森本英世さんが、変わらぬ美声を披露されていた。善意の輪が広がることを願ってやまない。
