« 別冊100号記念超特大号『独立記念日WWE Live両国 60年代WWWF アメプロ大全'13RAW-TNA IMPACT』 | メイン | 「絶対に!絶対に!絶対に!お前を電流爆破のリングに引きずり込む!」大仁田厚吠える+7・13邪道!大阪夏の陣!! »

7・12大阪、7・14福岡〜LEGEND THE PRO-WRESTLING 藤波辰爾vs長州力"名勝負数え歌"復活!初代タイガーマスクと大仁田厚はデスマッチ激突!

130612LegendPress.jpg

 藤波辰爾、長州力、初代タイガーマスク……。プロレス界のレジェンドたちが集結する夢のイベント『LEGEND THE PRO-WRESTLING』の7月大会が目前に迫った。7・12大阪BDYMAKERコロシアム第2競技場大会(開始19:00)と7・14博多スターレーン大会(開始16:00)の全対戦カードが出揃い、いやが上にも期待感が高まっている。

"名勝負数え歌"が福岡上陸! 藤波vs長州が1年10ヵ月ぶりの一騎討ち!

 なんと言っても注目すべきは7・14福岡のメインイベントで実現する藤波辰爾vs長州力の"名勝負数え歌"だろう。2011年1月10日の後楽園ホール大会で13年ぶりに行われた2人の一騎討ちは大きな話題を呼び、同年に大阪、名古屋、札幌と地方で連続開催。各地に超満員の観客を集めた。そして、1年10ヵ月ぶりに両者がシングルマッチを行うのはLEGEND THE PRO-WRESTLINGとしては初進出となる福岡。これで"名勝負数え歌"が日本を縦断した形となる。

 LEGEND THE PRO-WRESTLINGにおける両者の対戦戦績は藤波の3勝1敗だ。長州としては早い段階で勝敗を五分に戻したいところだが、本人は「前の戦いから1年半以上? へぇ〜、そんなに経ったっけ」と、どこまで自然体。どっちが勝った・負けたという表面的な部分ではなく、とにかく「永遠のライバル」と対戦することにやり甲斐を感じているようだ。藤波も「いつ戦おうが同じ」と強調しているが、これは両者のライバル心が常に燃え上がっていることの裏返しでもある。プロレスを知り尽くした"ベテランらしいテクニック"と"ベテランらしからぬ気迫"が交錯する名勝負になることは間違いない。

 7・12大阪のメインイベントでも藤波が藤原喜明、長州がAKIRAと組んで、タッグマッチで激突する。前哨戦的な意味合いが強いが、かつて長州を襲い、名勝負数え歌をぶち壊して"テロリスト"の異名を持つようになった藤原や、レジェンド勢との対戦経験が豊富な名バイプレイヤーAKIRAとの絡みも注目したいところだ。

初代タイガーマスクと大仁田厚が前代未聞の超過激ルールで激突!

 セミファイナルにも大注目の対戦カードが組まれた。7・12大阪&7・14福岡の両大会で初代タイガーマスク&タイガー・シャークvs大仁田厚&矢口壹琅のタッグマッチが行われる。

 80年代前半、新日本プロレスと全日本プロレスの2大メジャー団体のジュニアヘビー級を牽引していた初代タイガーと大仁田。当時は何の接点もなかったが、30年の時を経て、昨年3月にリアルジャパンプロレスで初対決が実現した。その後、一騎討ちも行われ、LEGEND THE PRO-WRESTLINGのリングでも、1月13日大会において初代タイガーマスク&小林邦昭の夢のタッグチームで大仁田軍団を撃破したのたが、抗争は終結するどころか、激しさを増すばかり。今年の6月7日に開催されたリアルジャパンプロレス後楽園ホール大会では、丸藤正道との対戦を控えた初代タイガーを大仁田が急襲。何とか丸藤戦は決行されたが、さらに因縁を深める結果となった。

 今回の2連戦を前に、大仁田は「そろそろ腹を決めて、俺の究極のデスマッチをまたいでみろや!」と挑発的なコメントを発表。それどころか、記者会見にも乱入し、シャークを粉まみれにする屈辱的な行動に出た。怒り心頭の初代タイガーは、今度こそ邪道軍団壊滅を果たすべく、自ら危険なデスマッチルールを提案。7・12大阪で採用されることになった。

 初代タイガーが提案したのは「十字式四つ巴テキサスストラップ・デスマッチ」という前代未聞の形式。昔から遺恨を深めたレスラー同士の決着戦として、両者の腕に紐を結んで戦わせるストラップマッチは行われてきたが、今回は4選手の腕を紐で結びつける。勿論史上初のデスマッチ形式となる。初代タイガーはこれによって場外戦や凶器の持ち込みを阻むつもりのようだが、紐が首に絡まり、一瞬にして戦闘不能に追い込まれる危険性もある。展開の読めない危なすぎるルールだ。

 この形式は7・12大阪でのみ採用されるが、試合の結果いかんによっては、7・14福岡でも連続して同ルールで行われることも十分考えられる。さらに、大仁田側が過激なデスマッチルールを要求する場合もあるだろう。2連勝で遺恨を清算したい初代タイガーと、何としても電流爆破マッチまで持ち込みたい大仁田の激情がぶつかる大注目の戦いだ。

デビューに向けての試金石!藤波怜於南がエキシビジョンマッチ2連戦に出場!

 LEGEND THE PRO-WRESTLINGは「伝説を作ってきた選手」ばかりをピックアップするリングではない。「これから伝説を作る選手」も出場する。両大会でエキシビジョンマッチを披露するのが、"ドラゴン二世"藤波怜於南だ。

 プロレスラーになるべく昨年から本格的なトレーニングを始めた怜於南は、東京・高円寺にあるスネークピット・ジャパンで連日猛練習を積んでいる。イギリスのウィガンを訪れ、本場のキャッチレスリングも経験。そして、今年2月にはドラディションのリングで初のエキシビジョンマッチに挑んだ。

 ジムの先輩である蓮見隆太との一戦は当初5分の予定だったが、3分間延長するほど白熱したものに。息子の戦いを間近で見守った父・藤波辰爾は、11・28ドラディション後楽園ホール大会でのデビュー戦を示唆。自ら対戦することにも含みを持たせた。

 そんな中で行われる今回のエキシビジョンマッチ2連戦は、怜於南がレスラーとしてデビューできる水準にあるのかを見極める大事な試金石となるだろう。7・12大阪では前回に続き、蓮見と対戦。さらに、7・14福岡ではアレクサンダー大塚との一戦が組まれた。プロレスだけでなく、総合格闘技でも確かな実績を残す実力者を相手に、「(2月の蓮見戦を経験してから)恐怖心や緊張感は強くなった」という怜於南はどこまで真っ向勝負を挑めるのだろうか?

 しっかりとした内容が残せればデビュー戦に一歩近づくことは確実だが、反対に気後れが目立つようなことがあれば、11月デビューが白紙になる可能性もある。怜於南にとっては試練の7月になりそうだ。


その他のカードも注目の対戦が目白押し!
【大阪編】
130711rjwoosaka.jpg

 LEGEND THE PRO-WRESTLINGの中心は藤波、長州、初代タイガーだが、ここは三人のレジェンドの遺伝子を引き継いだ若手や、影響を受けて成長してきた実力者たちが集うリングでもある。今回の2大会でも彼らに注目の対戦が組まれた。

 7・12大阪で行われる高岩竜一&石井智宏vs関本大介&岡林裕二は、パワーファイターが集結した要注目の組み合わせだ。大日本プロレス所属の関本&岡林は元アジアタッグ王者で、大日本プロレスの"ストロングBJ"路線の中心選手。日本屈指の大型ヘビー級タッグで、個々の実力もここに来てさらに上昇を続けている。

 彼らにとって、師匠的な存在にあたるのが高岩だ。高岩は大日本のコーチを務めていた時期があり、新日本のストロングスタイルを直接注入。それが花開き、関本&岡林は今の地位を築いた。また、石井の存在も忘れてはならない。長州と天龍源一郎を師匠に持ち、真っ向勝負を信条とするこの男は、インディー団体で激闘を重ね、新日本の常連選手にまでのし上がった、ある意味で関本&岡林の見本とすべき"先輩"である。4人の肉弾戦が大阪を熱く盛り上げることは確実。彼らの持つ歴史を頭に入れながら、激闘を楽しんでいただきたい。

 獣神サンダー・ライガー&スーパー・タイガーvs空牙&ベアー福田も楽しみな一戦だ。初代タイガーに憧れてレスラーとなり、自ら"レジェンド"となったライガーとのタッグは、初代タイガーの愛弟子スーパー・タイガーにとっても、いい経験になるだろう。もともとは格闘色が強かったスーパー・タイガーだが、最近は様々なスタイルに順応するようになってきた。破天荒な空中戦を得意とする空牙とヘビー級らしからぬ空中殺法を見せる福田を相手に、どんな戦いを見せてくれるのか? 「レジェンド選手権王者」として大阪のファンにもその実力を見せつけてくれるだろう。

 ヒロ斉藤&齋藤彰俊vsゼウス&ザ・ボディガーは通好みのマッチメーク。かつて新日本で鎬を削っていた狼軍団と平成維震軍に所属していたヒロ斉藤と斎藤彰俊のタッグは興味深い。圧倒的なパワーを誇るゼウス&ザ・ボディガーを相手にどんな戦いを披露してくれるのだろうか?

 第1試合の長井満也&坂口征夫vsアレクサンダー大塚&倉島信行は、オープニングマッチにしておくのはもったいない組み合わせだ。DDTを主戦場にしている坂口にとって、格闘技色の強い先輩に囲まれた今回のような試合は、あまり経験がないはず。彼らとの対戦はきっと坂口にとっても有意義な時間となるだろう。もちろん、厳しい戦いになるだろうが……。

【福岡編】
130711rjwfukuoka.jpg

 続く7・14福岡でも大阪大会の流れを踏まえたカードが並んだ。ここでも関本大介&岡林裕二のコンビが高岩竜一と激突するが、高岩のパートナーは斎藤彰俊が務める。空手家からレスラーに転身した斎藤は、これまでのレスラー人生で常に真っ向勝負を選んできた男。関本たちも先輩レスラーの厚い壁に何度も弾き飛ばされてきたが、斎藤もまさにそれと同じ茨の道を乗り越えてきた。当然、今回も正面から関本&岡林を受け止めようとするだろう。大阪大会に負けない組み合わせだ。

 「レジェンド選手権王者」のスーパー・タイガーは、同王座の元王者であるアレクサンダー大塚とタッグを結成。曲者のヒロ斉藤&ベアー福田を迎え撃つ。スーパーからすると、当然アレクは今後の挑戦者候補に入っているはず。アレクはレジェンド王者時代にスーパーを防衛戦で破った経験がある。昨年9月にリアルジャパンのリングで2人は対戦。この時はスーパーが勝利した。今回はあくまでも"仲間"だが、それでも互いに意識した動きを見せることだろう。

 大阪大会ではタッグを組んだ長井満也と坂口征夫だが、福岡大会では長井がAKIRAと、坂口が間下隼人と組んでタッグマッチで激突する。長井と坂口の刺激的な絡みが気になるところ。成長著しい"虎の子"間下隼人の活躍にも期待したい。

 そして、福岡大会の第1試合には九州プロレス提供マッチとして、筑前りょう太&めんたい☆キッドvs台風&田中純二が組まれた。地方発の団体とはいえ、筑前や田中は確かな実力者。熱い試合で地元のファンを盛り上げてくれそうだ。

 充実したラインナップで行われるLEGEND THE PRO-WRESTLING7月大会。8月には北海道での興行が決まっているだけに、そこに向けての動きも見逃せない。各地で梅雨明けが発表されているが、プロレス界の2013年の夏はLEGEND THE PRO-WRESTLINGが熱く盛り上げる!是非会場でその熱い闘いを堪能したい!


2大会の対戦カード・大会概要はこちら
■ レジェンド・ザ・プロレスリング
7・12大阪、7・14福岡〜初代タイガーマスク組vs.大仁田厚組 レジェンド2連戦決定!対戦カード

“ドラゴン2世”藤波怜於南がレジェンドで7・12&7・14エキシビションマッチ2連戦

初代タイガー&タイガー・シャークvs.大仁田厚&矢口壹琅「十字式四つ巴テキサス・ストラップ・デスマッチ」〜7・14レジェンド大阪大会

★併せて読めばもっと楽しめる!
週刊マット界舞台裏'10年11月11日号『武道 掣圏』第零回大会詳細
マット界舞台裏12月23日号〜リアルジャパン12・9『EXTREME』
週刊マット界舞台裏'11年1月20日号 昭和プロレス特集1・10レジェンド
別冊ミルホンネット 昭和郷愁 初代タイガー 長州 藤波 マスカラス エル・アミーゴ Maniax
週刊マット界舞台裏4月14日号レッスルマニア圧巻パンクラス初代タイガー秘められた殺気
別冊ミルホンネット IGFガチの報復 昭和カリフラワーアレイ総会 狂虎震災支援 掣圏真陰流
別冊ミルホンネット7.10IGF予定調和考 佐山総監原理主義とは?白人青年日本プロレス紀行
週刊マット界舞台裏10月06日号全日解禁ノア驚愕新日神戸夢地下Sタイガー暗闇虎吠える
週刊マット界舞台裏10月20日号全日新日絶壁 リアルジャパン後楽園ホール大会記者会見
週刊マット界舞台裏10月27日号「初代タイガーマスク基金」正式発表 記者会見潜入
週刊マット界舞台裏11月03日号ノア内紛AJ流出/片谷/陣川弘明 10・25リアルジャパン
週刊マット界舞台裏12月01日号平井悲劇激震"荒鷲"坂口 賭博考 府中プロレス掣圏会見
週刊マット界舞台裏12月15日号IGF評新日度量無パンクラス年間最高掣圏MuayThaiOpen
マット界舞台裏3月1日号武藤激怒IGF挑戦者難SMASH浜田HERO初代タイガーマスク基金
マット界舞台裏3月15日号全日両国検証 T1直前 勝敗予想考 関西NPW 銭ゲバ 折原昌夫
マット界舞台裏3月29日号K1地獄T1終焉?殴られ屋大仁田x虎新日IGF選手残酷 全日両国
別冊ミルホンネット 昭和プロレス偉人伝TJシン宅カリフラワーアレイクラブ藤波辰爾40周年
マット界舞台裏5月3日号EMCOM株高怪谷川声明#2公表中止理由7・1両国Z1ニタ三流選手
別冊ミルホンネットREINA堀田祐美子離脱-解散宣言の全容 大仁田デスマッチ初代虎悪夢
マット界舞台裏6月28日号ノア巨悪 特派員悲惨上井文彦リアルジャパンDEEPムエローク
マット界舞台裏8月9日号新日放送権料船木憂鬱名勝負?別冊森谷俊之REINA-Kdojo鉄拳
マット界舞台裏9月6日号別冊花火S-CupRENA木谷介入週プロ船木+藤波40新日本キック
マット界舞台裏10月4日号Archieve6インリン引退'08初代虎NPW別冊WNC Reina BJW最侠
マット界舞台裏10月11日号内幕F紙時効猪木像IWA浅野UMA軍修斗DEEP辻蹴拳BJW広島
マット界舞台裏11月8日号武藤野望IGF不穏性格悪佐山催眠高円寺祭A小林V7GRABAKA2
マット界舞台裏11月22日号中邑桜庭IGF師走リアルジャパン北千住別冊Pancraseあばれ祭
マット界舞台裏12月6日号新日Wリーグ暗礁?IGF藤田小川BJW最侠55歳佐山基金天龍宍倉
マット界舞台裏1月3日IGF直前ノア被害地獄アングル木谷+DEEP三崎長渕VTJ藤井恵月狼
別冊ミルホンネットDREAM18イノキボンバイエ小川藤田GLORY4大晦日'12WNC天龍Project
マット界舞台裏1月24日号Legend小橋引退道新日年棒蝶野役割ジグラー72ブッチャー豪腕
マット界舞台裏2月28日号全日計画倒産Bサップ暴露藤田IGF猪木70Deep修斗K1蹴拳DDT
マット界舞台裏2月21日号広島炎上新日不安猪木新間IGF衝撃曙人気T1暴露佐山虎の穴

130708Legend-C.jpg


About

2013年07月11日 12:54に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「別冊100号記念超特大号『独立記念日WWE Live両国 60年代WWWF アメプロ大全'13RAW-TNA IMPACT』」です。

次の投稿は「「絶対に!絶対に!絶対に!お前を電流爆破のリングに引きずり込む!」大仁田厚吠える+7・13邪道!大阪夏の陣!!」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。