欧州格闘技祭り UFCスウェーデンではゲガール・ムサシ勝利　『Glory6』グーカン・サキ凱旋勝利爆発　『スーパーコンバット』欧州帝王アレクサンドル・ルング敗れるも地元英雄の存在感を示す (ファイト!ミルホンネットお知らせ)

　欧州での格闘技ラッシュとなった4月6日（現地時間　日本時間では7日）は、ほぼ同時刻に大会が連発し、格闘技ファンは嬉しい悲鳴をあげていた。

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　まずは、スウェーデン・ストックホルムで開催された『UFC on FUEL TV 9』だ。メインイベントでゲガール・ムサシと対戦する予定だった地元北欧の実力者アレキサンダー・グスタフソンが直前で怪我による欠場。代打出場となったイリル・ラティフィが代わりにメインに抜擢されるも、ムサシがジャブで攻め続けて、ムサシが判定勝ちした。また、セミファイナルには、あのランディ・クートゥアの息子であるライアン・クートゥアが登場したが、ロス・ピアソンとの殴り合いに敗れ、ピアソンが豪快にKO勝利となった。そしてヘビー級の人気者、マット・ミトリオンは、フィル・デ・フリーズのタックルを潰し、逆にあびせ倒すとパウンド連打でTKO勝利。こちらはわずか19秒での勝利となり、大いに盛り上がった。

　そして、トルコ・イスタンブールで開催された『Glory6』では、メインで、地元トルコのグーカン・サキがダニエル・ギタを迎え撃った。トルコ国旗を掲げて入場すると会場から物凄い声援、逆にギタにはブーイングというサキの為の凱旋試合という雰囲気の中、試合がスタート。勢い余って足をとって倒してしまうシーンもあったがサキ有利で1Rが進んだ。続いて2Rもサキの猛攻は止まらず、遂にギタが棒立ちになるとマシンガンの様にパンチを連打、ダウンを奪い続け、遂にKO勝ちした。またセミファイナルでは、ピーター・アーツの弟子であるムラッド・ボウジディが、これまた強烈なローキックを初代RISEヘビー級王者であるファビアーノ・サイクロンに叩き込んでKO勝利。ボウジディはこの勝利で、トップグループ入りを強烈にアピールした。

サキの凱旋勝利で会場は盛り上がった。

サキの連打で、ギタが棒立ちに

ムラッド・ボウジディが強烈なローキックでサイクロンをKO

前座第一試合に登場した巨輝は判定負け

Ben Pontier Photography/Foto Expert Beverwijk

GLORY World Series

　最後は、ルーマニア・オラデアで開催された『スーパーコンバットWGP1（SUPERKOMBAT WGP 1）』だ。ヘビー級トーナメントは若手主体であり、有名選手はスーパーファイトで参戦となった。ベンジャミン・アデグベイは1Rすぐに秒殺勝利となったが、これは相手のモハメド・ベダザールが足を負傷した為だ。続く地元ルーマニアのボーダン・ストイカは、文句なしのKO勝ち。そして実質メインといえるルーマニアの国民的英雄柔道王アレクサンドル・ルングの登場となった。ラッパーの生演奏を先導に入場してくると、観客全員が立ち上がり、大歓声。トルコでのサキの入場に勝るとも劣らないという感じで、この様に会場が一体となって応援する選手が多いのも欧州マット界の強みだろう。
　そしてルングはいつもの通り、試合開始と同時に腕をブンまわして突進、対戦相手ジェイソン・ドゥトンのテンプルに当たり、ダウンを奪った時はアナウンサーも絶叫していた。しかし、ドゥトンが立ちあがり、試合が進むと、スタミナ切れでルングは失速。前には出るものの組みつき倒してしまう事が多くなり、ラウンド終了時には立ち上がれなくなっていた。そして1R終了後のインターバルで、ルングは足を痛めたらしく試合続行不可能という事で、なんとドゥトンが勝利となってしまった（LiverKickによると失格という結果になっている）。会場からは激しいブーイングが飛ぶが、ルングは勝者であるドゥトンと抱き合い、リベンジを約束。サキの様に世界のトップを目指すことは望めないが、逆にこうしたローカル・ヒーローの試合もまた、キックシーンの盛り上がりを象徴するものだろう。他、ヘビー級グランプリは、新鋭、ムアメル・トフェクシスの優勝となった。

(C)SUPERKOMBAT

■　UFC on FUEL TV 9
日時：4月6日
場所：スウェーデン・ストックホルム

＜メインイベント　ライトヘビー級＞
○ゲガール・ムサシ
　判定　3-0
●イリル・ラティフィ　

＜セミファイナル　ライト級＞
○ロス・ピアソン
　2R 3分45秒　TKO
●ライアン・クートゥア

＜ヘビー級＞
○マット・ミトリオン
　1R 0分19秒　TKO
●フィル・デ・フリーズ

＜バンタム級＞
○ブラッド・ピケット
　判定　2-1
●マイク・イーストン

＜フェザー級＞
○ディエゴ・ブランダオ
　1R 3分27秒　肩固め）
●パブロ・ガーザ

＜フェザー級＞
○アキラ・コロッサーニ
　判定：3-0／
●ロビー・ペラルタ

■　Glory 6 イスタンブール
日時：4月6日
場所：トルコ、イスタンブール

【本戦対戦カード】
＜インイベント（第9試合）　ヘビー級　3分3R＞
○グーカン・サキ（トルコ）
　2R KO
●ダニエル・ギタ（ルーマニア）

＜セミファイナル（第8試合）　ヘビー級　3分3R＞
○ムラッド・ボウジディ（オランダ）
　2R KO
●ファビアーノ・サイクロン（TARGET/初代RISEヘビー級王者）

＜第7試合　95kg契約　3分3R＞
○フィリップ・ヴェルリンデン（ベルギー）
　判定
●ルシアン・ダニエンク

＜第6試合－85kg　3分3R＞
○マーク・デボンテ（ベルギー）
　1R KO
●ロウシン・オズニ（モロッコ）

＜第5試合－77kg　3分3R＞
○ニキー・ホルツケン（オランダ）
　4R TKO
●カリム・ガージ（フランス）

＜第4試合－70kg　3分3R＞
○アンディ・リスティ（スリナム)
　判定　
●アレッサンドロ・カンパーニャ（イタリア）

＜第3試合　－75kg　3分3R＞
○ジョセフ・バルテリーニ（カナダ)
　3R TKO
●ムラット・ディレッキー（トルコ/ベルギー/元IT’S SHOWTIME -70kgMAX世界王者）

＜第2試合　－70kg　3分3R＞
○マックス・ボウマート
　1R KO
●イスマエル・ウズナー（トルコ)

＜第1試合　－65kg契約　3分3R＞
○キム・ドンス（韓国/TEAM TAESAN/韓国キックボクシングウェルター級王者）
　判定
●巨輝Naoki Yasuda（TARGET/RISEライト級6位、元NKB二階級王者）

■　スーパーコンバットWGP1（SUPERKOMBAT WGP 1）
日時：4月6日
場所：ルーマニア・オラデア

＜第7試合／トーナメント決勝（+96kg）＞
○ムアメル・トフェクシス
　判定
●ジャイジーニョ・ローゼンストルイク

＜第6試合／スーパーヘビー級ファイト（+115kg）＞
○ジェイソン・ドゥトン
　1R終了　失格
●アレクサンドル・ルング

＜第5試合／スーパーファイト（-92kg）＞
○ボーダン・ストイカ
　2R KO
●ロマノ・ロマスコ hige

＜第4試合／スーパーファイト（+96kg）＞
○ベンジャミン・アデグベイ
　1R TKO
●モハメド・ベダザール

＜第3試合／トーナメント準決勝 2 （+96kg）＞
○ジャイジーニョ・ローゼンストルイク
　判定
●ニコラ・ファリン

＜第2試合／トーナメント準決勝 1 （+96kg）＞
○ムアメル・トフェクシス
　1R TKO
●コーリン・ロビンス

＜第1試合／トーナメントリザーブファイト（+96kg）＞
○クリス・クーパー
　判定
●ウラディミール・トクタスイノフ

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