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ミルコ・クロコップ勝利 カタリン・モロサヌxポール・スロウィンスキー大激闘 梅野源治不覚〜K-1 RISING 2012

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冒頭の挨拶から緊張しまくりだった魔裟斗EPだが、ようやくフィナーレでは安堵の表情に
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アンディ・フグ13回忌追悼興行〜息子セイヤ&イロナ夫人、魔裟斗、ミルコ・クロコップ

 遂にK-1が日本に帰ってきた。10月14日、両国国技館で開催された『K-1 RISING 2012 WORLD GP FINAL 16 (世界ヘビー級ベスト16)』は日本で生まれた世界的な格闘技、K-1の日本凱旋という事で、K-1復活を待ち望んでいたファンが詰めかけた。

 オープニングはアンディ・フグの妻イローナさん、息子であるセイヤさん、そして4度K-1王者に輝いたアーネスト・ホーストが挨拶を行い、正統なK-1はこちらだというアピールしたようだ。

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グローブ合わせてクリーンに始まった1Rだったが・・・
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3R、レフェリーのブレイク直後にランディが不意打ちを食らわしミルコがダウンする波乱

 試合は、目玉であるミルコ・クロコップがメインで登場、魔裟斗EDが一押しとプッシュするランディ・ブレイクを相手に2Rにはダウンを奪い試合を優位に進める。このまま判定で逃げ切ると思われた3R、レフリーがブレイクして再開する隙をついてブレイクが不意打ちのパンチをミルコに見舞ってダウンを奪うのだが、この行為が卑怯だと会場から大きなブーイング、ミルココールが巻き起こり、会場が思わぬ盛り上がりを見せた。判定は1〜2Rを取っているミルコが判定勝ち。ハイキックでKO勝利を期待していたファンも、ブレイクの卑怯(?)な行為のお陰で、ミルコ判定勝利でも大喜びで結果的には良かったという感じだ。

 しかし、レジェンドであるミルコは別格として、その他のカードは欧州から実力者が揃い、特に提携した欧州のスーパーコンバット(SuperKombat)勢が参戦した為、世界トーナメントとして格好がついた形だ。

新生K-1 欧州第三の団体スーパーコンバットWGPと提携を正式発表

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ブンブン丸が1R開始早々から突貫攻撃。スロウィンスキーも即打ち返すスリリングな展開に
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3Rダウンの大振りフックを写真で見ると急所は外れているのに勢いでなぎ倒したことが納得

 特に、欧州のブンブン丸と異名をとるスーパーコンバットのエース、カタリン・モロサヌが大ブレイク。昔のボブ・サップを目指しているというこのモロサヌは、オールブラックスが試合前に踊っている、ニュージーランド先住民族マオリ族、戦いのダンス「ハカ」で入場。ブンブン丸の通り、ノーガードでスタミナ配分も考えずにひたすら前に出る戦法で、ホースト2世の異名を取り、優勝候補であったポール・スロウィンスキーからダウンを奪う猛攻で判定勝ち、見事に金星を挙げた。

 同じくスーパー・コンバット勢では、セルジィ・ラシェンコは、元IT'S SHOWTIMEヘビー級王者ヘスディ・カラケスと接戦の末、判定負けするも、イスマエル・ロント(セバスチャン・チオバヌ、フレディ・ケマイヨなど大物を倒して急成長している選手)は、シング・心・ジャイディプに勝利している。

 ザビット・サメドフ、ベン・エドワース(豪州出身だが、欧州を主戦場にしている)ら欧州で活躍している選手達も勝ち上がっている。

 思えば、最初のK-1で優勝したブランコ・シカティック、準優勝のアーネスト・ホーストも、当時、日本でまったく無名だった。今回のトーナメントもミルコ・クロコップと日本選手以外は、日本では知名度はないかもしれないが、ここから新しいスターが生まれるかもしれない。今まで、K-1は常にそうして新しい選手を見出してきたのだから、今後もそうあって欲しいと期待したい。

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ルールの違い云々より、なんか入場段階から気負いすぎている感のあった梅野源治だが…
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打たれ弱くなってる梅野はダウン後特に、小さい韓国人選手にバチバチ当てられてしまった

大会の全容と詳細は、豊富なド迫力写真の大量投入のみならず周辺情報をも加えて
マット界舞台裏10月25日号K1両国天狗選手谷川暴露営業マン闇TNA年間最大吉田沙保里に収録されました。

■ K-1 RISING 2012 WORLD GP FINAL 16 (世界ヘビー級ベスト16)
日時:10月14日(日) 開場15:30 開始16:30
会場:両国国技館

【GRAND PRIX FIGHT】
<第13試合 メインイベント K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
○ミルコ・クロコップ(クロアチア)
 判定 3-0
●ランディ・ブレイク(米国)

<第12試合 セミファイナル K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
●ポール・スロウィンスキー(ポーランド)
 判定 0-3
○カタリン・モロサヌ(ルーメニア)

<第11試合 K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
○上原 誠(士魂村上塾)
 判定 3-0
●天田 ヒロミ(デジタル スピリッツ)

<第10試合 K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
●シング・心・ジャイディプ(インド)
 判定 0-2
○イスマエル・ロント(スリナム)

<第9試合 K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
○ヘスディ・カラケス(エジプト)
 判定 3-0
●セルジィ・ラシェンコ(ウクライナ)

<第8試合 K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
●ザビエル・ビグニー(米国)
 1R 1分48秒 TKO
○ザビット・サメドフ(アゼルバイジャン)

<第7試合 K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
○ジャレル・ミラー(米国)
 判定 3-0
●アーノルド・オボロトフ(リトアニア)

<第6試合 K-1 RISING 2012 WORLD GP1回戦 3分3R延長1R>
●ラウル・カティナス(ルーメニア)
 2R 2分25秒 KO
○ベン・エドワース(オーストラリア)

【SUPER FIGHT】
<第5試合  スーパーファイト 61kg契約 3分3R>
●梅野源治(phoenix)
 判定 0-3
○チャンヒョン・リー(韓国)

<第4試合 スーパーファイト 3分3R>
●サウロ・カバラリ(ブラジル)
 判定 0-3
○パヴェル・ズラフリオフ(ウクライナ)

<第3試合 スーパーファイト 3分3R>
●ジャファル・アーマディ(イラン)
 1R 1分04秒 KO
○ベンジャミン・アデブル(ナイジェリア)

<第2試合 スーパーファイト 3分3R>
△ジェイムス・ウィルソン(米国)
 ドロー 判定 1-1
△リック・ルーファス(米国)

<第1試合 スーパーファイト 70kg契約 3分3R>
○周志鵬(中国)
 2R 1分24秒 KO
●森孝太郎(REALDEAL GYM)

K-1 Global Holdings Limited

<記録的ロングセラー そして伝説へ> 衝撃の統一発表に至る経緯とヒントが既に活字!
別冊ミルホンネットK-1対Glory全面戦争勃発!マドリード/ストックフォルム炎上+APKF独占
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別冊ミルホンネットFEG/K1バスブーン破産提訴EMCOM/K1全容テコンドーJET長谷川穂積

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2012年10月14日 23:10に投稿されたエントリーのページです。

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