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未だアザだらけの堀田祐美子強行出場 上林愛貴が最強の挑戦者コートニーを退けTLW女子王座防衛

 2月25日、拠点のひとつとなっている東部フレンドホールにて『REINA 27』が開催された。注目のメイン、TLW認定インターナショナル女子王座選手権は、昨年5月8日旗揚げ戦のケリー・スケーター戦で上林愛貴が王座を戴冠して以来、シンプリー・ルーシャス、ミア・イムから防衛を果たし今回で3度目の防衛戦。しかし、カナダから初来日のコートニー・ラッシュはプロフィール以上に長身の大型選手。『スープレックス・モンスター』の異名があると紹介されていたが、なるほどボディ・スラムひとつをとっても、高さに落差があるから見栄えがする。
 また、ブロック・バスターは各種のバリエーションを使いこなすようで、これで散々上林をマットに叩きつけ、試合後の上林をして「死にましたね」と漏らす程チャンピオンを追い詰めた。なんでも「スタミナ配分がうまい」そうで、「だんだん痛くなる、いやらしい感じ」と吐露したように、これまで闘った選手では「こんな強い奴とは思わなかった」と苦戦を認めていた。また、トップロープからはダイビング・ボディ・アタックも敢行、デカイのが空から降って来たらたまったものではない。
 しかし、上林は日本滞在中のルナ・マヒカらと極秘特訓を行っており、長身選手をグラウンドで仕留めるチャンスを伺っていた。最後は16分11秒、ストラングルホールドγ(ガンマ)がガッチりと極まり、大苦戦の末の王座防衛だ。

<第5試合 TLW認定インターナショナル女子王座選手権 60分1本勝負>
○【王者】上林愛貴 
 16分11秒 ストラングルホールドγ→ギブアップ
●コートニー・ラッシュ(SHIMMAR)【挑戦者】
*初代王者が3度目の防衛に成功
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 試合後の上林は、「今後も外国人とやっていきたい」と、このベルトの意義とカラーを強調。「今回はヤマ場だった」と未知の強豪を認めている。
 今後のREINAについては、「インターナショナル色の強い団体」と定義した上で、「厳しいプロレス界の中で、日本で一番沢山の外国人選手が来日している」と胸を張る。また、外国人色は選手だけでなく客席も同じ。メキシコ人だけでなく、ドイツ人、カナダ人など、いつも国際色豊かなお客が集うのもREINAの特徴なのだ。上林によると、「国によってお客の応援の仕方が違う。今日はどこの国が多いのだろう」と楽しみにしていると話したのが印象的だった。

<第4試合 タッグマッチ 大型コンビvs CMLL司令塔&ジュニア王者 30分1本勝負>
堀田祐美子&●沙耶
 18分23秒 ジャベ・ロ―サ・セントーン→エビ固め
下田美馬(CMLL)&○シルエタ(CMLL)
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 セミファイナルには、17日の『DEEP 57 IMPACT〜12年目の現実〜』で、アマンダ・ルーカスに敗れた堀田祐美子が強行出場。とにかく、その顔を見て誰もが驚いた。すでに総合格闘技戦から8日がたっているのだが、特に口のまわりのアザがくっきり残ったままだったからだ。それでも気丈にタッグマッチに参加。試合は東部フレンドホール会場内を堀田が下田美馬を引きづり回して徘徊する場外乱闘が続いたりもしたが、その中心軸は気の強いところをみせるシルエタが、沙耶と激しくやりあう展開に。ラストはジャベ・ロ―サ・セントーンが極まり、どんどん進化の度合いを増すシルエタの強さを魅せつけている。

<第3試合 シングルマッチ どちらがセクシー戦士か決定!? 20分1本勝負>
●石橋葵
 11分07秒 アレ・ハンドリ―ナ→ギブアップ
○ジュビア(CMLL)

 「どちらがセクシー戦士か決定!?」と謳われた全身網タイツのコスチュームで魅了するジュビアと、石橋葵の一騎打ちが第三試合。来日前の情報では、人気はともかく技量はたいしたことがないという評判を関係者から聞かされていたものだが、本当に実力がなければタッグ王座は取れないものだ。この試合でもジャベ(関節技)の妙技を随所に散りばめて、やや直線的だった石橋を圧倒。アレ・ハンドリーナでギブアップを奪っている。

<第2試合 シングルマッチ ムチ対プロティン・ボトル武器対決 20分1本勝負>
●バンビ(KAIENTAI-DOJO)
 7分28秒 スモールパッケージホールド
○ケリー・スケーター(SHIMMAR)

 第二試合は「ムチ対プロテインボトル 武器対決」とあったが、来日してグングン力をつけてきたケリーが日本流の攻防に開眼。なにしろ堀田じゃないが、ケリーもまた、目の周りにアザを作っており、日本滞在で激闘を続けていることを無言で物語っていた。今回のプロテインは、どうやらイチゴ味だったようだが、これの力も借りてスモールパッケージホールドで丸め込み、貴重な勝利を挙げている。

<第1試合 シングルマッチ ルチャ先生に若さで対抗!?  20分1本勝負>
○ルナ・マヒカ(CMLL)
 9分15秒 クルセター・ラ・ピエンナ→ギブアップ
●飯田美花(フリー)

 第一試合には飯田美花が登場。ルチャの先生とも噂されるルナ・マヒカ相手に果敢に攻めていたが、いつもの頭をかきむしってのポーズをルナに真似されるなど、どんどん裏をかいてくるシングル戦でのルナの試合運びは、やはり月夜に輝く重鎮なのだ。フィニッシュはこれまでとはまた違う複合技を極めてみせ、安藤リングアナウンサーが「また変形ストレッチと書こうか」と悩んでいたが、あとでクルセター・ラ・ピエンナだと発表されている。

 次回大会『REINA 28』は3月4日(日)横浜ラジアントホール 13:00試合開始。発掘すればまだまだ強豪はいるもんだと思わせたコートニー・ラッシュも継続参戦する。

この大会の全容と詳細は、マット界舞台裏3月8日号木谷暴走蝶野解任REINA武藤限界東京マラソンMAキック梅野タイにたっぷりと収録されました。お楽しみ下さい。

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2012年02月26日 01:53に投稿されたエントリーのページです。

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