« 史上最大のムエタイトーナメントTHAI FIGHT 日本代表、一貫善戦するも前年優勝者ビンカに判定負け。王者ブアカーオ貫録の一回戦突破 | メイン | "暴走"堀田祐美子がセウシスと場外大乱闘 コマンダンテ&アントーニオ本多組が趙雲子龍&チェリー組を翻弄 10・2REINA »

今週の「マット界舞台裏」は、意外にも実現の可能性があるという諏訪魔VS鈴川戦。その根拠に迫る!

111006hyoushi.jpg 全日本プロレスにとって今年は試練の1年だった。
 3・11東日本大震災の際には移動バスの中で被災し、5月にはTARUによるヘイト(平井伸和)暴行事件が発覚! その後はブードゥ・マーダーズの解散、鈴木みのるとの契約満了、和田京平レフェリー退団、武藤の東スポ取材拒否と、全日プロは間違いなく窮地に追い込まれた。

 ヒザを手術した武藤も前線に立って試合が出来るほどの状態ではなく、しかも『マット界舞台裏』の7月7日号で指摘したように、武藤に悪評が出たり、明かな戦力不足だったり、他団体との交流がなくて孤立化もしていた。
 さらに7月21日号では、事実上追放になったTARUがまだポスターに掲載されていたことをはじめ、もはや当たり前のこと、最低限やらなければならないことが出来ていないと指摘された。

 もはや全日プロの崩壊は時間の問題と思われていたが、そこはやはり老舗団体の意地なのか、武藤や船木、太陽ケアといったベテラン勢ではなく、諏訪魔、真田聖也、征矢学、KAI、大和ヒロシといった武藤ゼンニッポン生え抜きの若い選手たちが踏ん張り、現在も首の皮一枚で踏ん張っている。
 そして今年最後の大一番となる10・23両国国技館では諏訪魔はプロレスリング・ノアの秋山準の挑戦を受け、三冠ヘビー級の防衛戦を行う。

 秋山ほどのキャリアと実績を持つ選手だが、全日本プロレス出身にもかかわらず三冠ヘビー級のベルトは一度も手にしたことがない。それだけにノアから単身、古巣・全日プロに乗り込んで“忘れ物”である三冠ヘビー級を取りにきたのだ。
 そういったシチュエーションを考えれば、諏訪魔VS秋山はもっと注目されてもいい一戦だが、年末に向けてマット界もビッグマッチ連発となるせいか、ファンの間ではほとんど話題になっていない。

111002SUWAMA.jpg

 むしろ秋山戦よりも注目を集めているのが、『ALL TOGETHER』の会見で諏訪魔が「アントニオ猪木、フザケンな!!」と発言したことについて、IGFの鈴川真一が「武道館に殴り込んでやる! オレと勝負しろ!!」と果たし状を叩き付けた件だ。

 この件は『ALL TOGETHER』と同じ日に両国大会をぶつけてきたIGFに対し、「せっかく俺たちが1つになって頑張ろうってなっているときに、横ヤリを入れてくるな!」という意味で諏訪魔が会見の席でリップサービス的に言い放ったことであり、裏でIGFと全日プロが対抗戦の話が進んでいるわけじゃない。
 多くのファンがそうウラ読みしたからこそ、スルーされた話題である。

 ところが、業界関係者の間ではスルーされるどころか、このビッグサプライズが実現する可能性はゼロではないと見る関係者は意外と多いからビックリだ。
 全日本プロレスなんて名前を聞いただけで猪木は不機嫌になりそうだし、武藤は猪木の格闘技路線が嫌で新日プロを辞めて全日プロに移籍したことを考えると、IGFVS全日プロの対抗戦実現はかなり難しいと思われるが・・・

 しかし早速、井上譲二記者がその根拠を探ったところ、何とIGFのほうから全日プロに接触しようとした事実が発覚! いや、「接触しようと」ではなく、すでに接触した可能性すらあるのだ。
 崖っぷちにいることには変わらない全日プロ首脳陣が、諏訪魔VS秋山でダメなら、諏訪魔VS鈴川と考えても不思議ではないが・・・実現するか、しないのか、その可能性はぜひ今週号の『マット界舞台裏』を読んで判断してほしい。

週刊マット界舞台裏'11年10月06日号全日解禁ノア驚愕新日神戸夢地下