« ジョシュ、ハリトーノフを下す 剛腕コーミア、アントニオ・シウバをKO『Strikeforce World Heavyweight Grand Prix: Barnett vs. Kharitonov』 | メイン | ヘイリー・ヘイトレッド&米山香織組が中森華子&大畠美咲組を下してタッグ王座初防衛 JWPキネマ倶楽部 »

今週の「マット界舞台裏」は、週刊プロレスにかけられた“ある疑惑”を、井上記者が徹底解明する!

110915hyoushi.jpg あまりいい話題がなかったプロレス界だが、ほぼ実券の観客で両国国技館が埋まった8・14新日本プロレス『G1クライマックス』最終戦と、何年かぶりに超満員札止めになった日本武道館を見ることができた8・27『ALL TOGETHER』の大成功は、文句なしに明るい話題だ。

 しかも新日プロの『G1』は3Dプロレスとして映画館での公開も決まっており、これまた話題を呼びそう。『ALL TOGETHER』のほうも売上の一部が東日本大震災復興支援の義援金になることもあってか、当日はグッズ売店に長蛇の列ができていた。
 つまり単に興行として大会が盛り上がって、チケットがたくさん売れたというだけでなく、映画になったり、グッズが売れたりといった効果が出ている点も素晴らしい。

 しかもその効果は各団体だけではなく、周りにいるマスコミにも表れたようで、『週刊プロレス』の8月の販売実績がグンと伸びたという話だ。
 そういえば週プロも久しぶりに1大会だけで増刊号も発売したし、主催者の東京スポーツも特別号を発売した。

 編集長に再び就任してからというもの、これといった大きな話題を振りまくこともなく、売上も低迷していた週プロの佐藤正行編集長は、さぞやご満悦かと思うが、どうも喜んでばかりはいられないようだ。
 というのも、一部のマスコミやネットを中心としたファンの間で、週プロに対して“ある疑問”がかけらていたからである。

 その疑問とは、ズバリ「週プロは今年の『G1クライマックス』で、内藤哲也の優勝決定戦進出を事前に知っていた!?」というものだ。

2011.09.12SYUUPRO.jpg

 この疑惑が出た原因は、『G1』期間中の8月10日に発売された号の週プロの表紙が、開幕から3連敗中だった内藤が起用されたことだけでなく、「開幕3連敗…内藤哲也、おまえの夏はまだ終わらない!」というコピーが付けられていたことだ。
 常識的に考えれば、開幕から3連敗した時点で優勝決定戦へ進出するほどの巻き返しは考えにくい。「開幕3連敗…内藤哲也、戦前の期待を裏切り大スランプ!」というコピーなら分かるが・・・

 これは噂好きなファンはもちろんのこと、他社のマスコミまでもが「週プロ、というか佐藤さんは知ってたんじゃないですか?」と勘繰ってもおかしくはない。
 そこでかつて『週刊ファイト』の編集長を務め、佐藤編集長のこともよく知る井上譲二記者が、本当に週プロは事前に内藤が優勝決定戦に進出することを知っていて、あの表紙にしたかどうかを分析する。

 佐藤編集長クラスになると、やはり団体側からそういうことがリークされているのか? 内藤をプッシュするために、専門誌としてひと肌脱いだのか? これは同じ専門誌(紙)の編集長をやっていた井上記者だからこそ明かすことの出来る情報だ!

週刊マット界舞台裏'11年9月15日号8・27戦争決算暴露UFC格闘技合冊