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衝撃!ハルク・ホーガン引退宣言!?シュートとワークの狭間こそプロレスの醍醐味 WWEトリプルHvs.CMパンクも迫る

 プロレスは、作りものの世界と分かっていても、シュートとワークの狭間、どこまでが演技でどこまでがガチなのか分からないアングルが好まれるのは洋の東西同じだ。実際、今年のアメリカン・プロレス、最大の事件と言えば、CMパンク騒動だろう。

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 番組中にバックステージの不満をそのまま暴露、激しいWWE首脳陣批判をした揚句、王座を強奪したまま、団体を離脱するという衝撃的なストーリーは視聴者にショックを与え、大きな話題となった。WWEでは過去にもダニエル・ブライアンを一時的に離脱、インディ団体で試合させ、本当に追放したかの様にして話題をさらったし、現在もケビン・ナッシュを、親友であるトリプルHが解雇したというストーリーを行っている。(※ナッシュは5年間のレジェンド契約、WWEのスケジュールに支障がない場合はインディ団体に参戦出来る条件で契約している)

 そして、世界でもっとも有名なプロレスラーである、あのハルク・ホーガンも現在所属している全米第二の団体TNAから離脱、引退宣言を行った事で話題になっている。

 現在のTNAマットでは、ハルク・ホーガンがかつて大ブームを巻き起こしたnWoの焼き直しといえる悪の軍団イモータルを結成。メンバーはエリック・ビショフ、リック・フレアー、ジェフ・ジャレット、カート・アングル、スコット・スタイナー、ブリー・レイ(チーム3Dのブラザー・レイ)という超大物達にアビス、ガンナーというTNA若手達を加えた軍団だ。この悪のイモータルに一人で立ち向かっているのが、これまたWCW時代からホーガン最大の宿敵で、唯一一度もWWEと契約していない最後の大物として圧倒的なカリスマを誇る、“ジ・アイコン”スティングだ。

 ホーガンとリングでの直接対決を迫るスティングに対して、今週のTNA定期番組『Impact Wrestling』でスティングvs.リック・フレアーが組まれ、スティングが勝利すれば、10月に行われるTNA最大のPPV『Bound for Glory』でハルク・ホーガンがリング復帰、スティングと一騎打ちを行う、しかしフレアーが勝利すればスティングはプロレス界から引退するという条件マッチが組まれた。

 試合はいつも通り、スティングがフォール勝ちしそうになるとホーガンの指示でイモータル勢が乱入、スティングを助けに現在はベビーフェイスのミスター・アンダーソン(WWE時代ミスター・ケネディ)も乱入しリング上は混乱状態になる。その隙にホーガンはフレアーに凶器を手渡し、スティングをノックアウト。これで勝負あったかに見えたが、なんとスティングはカウント2で跳ね返す。そして無敵モードになったスティングは、必殺のスティンガー・スプラッシュ、そしてスコーピオン・デスロックをフレアーに決めて完全勝利し、この瞬間、ホーガンのリング復帰が決まってしまった。

 しかし、番組終了後、ホーガンは重大発表を行った。それは、自分がリング復帰するという話は聞いてないし、納得していない、故にTNAを離脱し引退するという宣言だった。来週21日収録の『Impact Wrestling』を最後にTNAから手を切るという衝撃的な発表だった。

 但し、すでに『Bound for Glory』の対戦カードとしてスティングvs.ハルク・ホーガンは、なんと今週の放送以前より発表されており、これを目当てでチケットは売れている。ここにきてのホーガン離脱宣言は、CMパンクと同じく話題作りのアングルというのが一般的な評価だが、実際のTNA内部はWWE以上に内紛が激しく、オーナーであるカーター一家でも意見がバラバラ、ここにバックステージの主導権争いでホーガン、ビショフ派とジェフ・ジャレット、脚本家のビンス・ルッソ派に分かれて揉めている。ちなみにルッソはWWE(当時WWF)を大成功に導いたアティチュード路線の中心シナリオライターにして、WCWを崩壊に追い込んだ張本人としても有名、現在はTNAの脚本班のトップに君臨している。こうしたごたごたを考えればホーガンは本当に引退してしまうのではないかという説もあり、やっぱりワークとガチの狭間こそ面白いという事になっている。

『Impact Wrestling』
日時:2011年9月15日
場所:アメリカ フロリダ州オーランド

<キャリアorホーガン条件マッチ>
○スティング
(スコーピオン・デスロック)
●リック・フレアー

 ちなみに冒頭のCMパンクの話に戻すと、現地時間18日(日本時間19日)に行われるWWEのPPV大会『ナイト・オブ・チャンピオンズ(Night of Champions)』では、トリプルHが復帰、なんとCMパンクと決着戦、トリプルHが負ければCOO(最高執行責任者)解任、CMパンクが負ければ解雇という条件マッチを行うとこちらも大きな話題だ。ここに解雇されているというアングルのケビン・ナッシュが乱入するという事が濃厚とされ、こちらも見逃せない。

この大会の模様と詳細は週刊マット界舞台裏'11年9月29日号猪木ノア菅林ネパール祭アメプロにて大きく取り上げられております。ぜひ、完全版をお楽しみください。


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2011年09月16日 22:48に投稿されたエントリーのページです。

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