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泉田純至が神楽坂善國寺で秘密特訓「絶対に初代タイガーマスクを“倒して”上に行く」7・21リアルジャパン後楽園

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神楽坂スタジオの向いにある善國寺、武神・毘沙門天が祀られている

 7月21日(木)に後楽園ホールで開催されるリアルジャパンプロレス『SPACE FLYING TIGER DROP』(スペース・フライング・タイガー・ドロップ)。このメインイベントにおいて、泉田は本田多聞&菊地毅とタッグを結成し、初代タイガーマスク&長州力&藤波辰爾組と対戦する。

 学生時代からの憧れを抑えきれず、勝手に記者会見を開いて初代タイガーマスクとの対戦をブチ上げた泉田は、アポなしで掣圏真陰流・興義館に訪問、菓子折を渡してアピール。その思いが通じたのか、先週の記者会見で正式にレジェンド勢と対戦することが決定した。

 対戦まであと10日。はやる気持ちが抑えきれないのか、またしても泉田はリアルジャパン側に断りも入れず、独自に神楽坂・善國寺にマスコミを集め、秘密特訓を公開した。

武神は初代タイガーマスクの守護神

 善國寺は掣圏真陰流神楽坂スタジオの目の前にある寺院。力道山のお墓があることで有名な池上本門寺の貫首が1595年に創立したお寺で、武神・毘沙門天が祀られている。この武神を戦国時代に上杉謙信が信仰していたことは有名だ。北京オリンピック・男子柔道100キロ超級の金メダリストで、総合格闘家の石井慧もこの寺をたびたび訪れており、二宮和也主演のテレビドラマ『拝啓、父上様』でこの付近が舞台になったことで、現在は嵐ファンの参拝も多いという。
 
 毘沙門天は「寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻にこの世に現れた」と言われているだけに虎との繋がりが深く、境内にも虎像が置かれているが、武士道を追求してきた初代タイガーマスクとの縁も深い。毘沙門天の『毘』の字をマスクの裏地に縫いつけている話は有名だが、初代タイガーマスクの“守護神”が祀られているこの地で泉田が特訓を行ったのも、もちろんそれを意識してのことだ。 

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狙うは打倒タイガーマスク

 既にトレーニングを重ねていたのだろう。汗だくで善國寺に姿を現した泉田。白地のTシャツには大きく「打倒 初代タイガー by リス虎」と書かれている。どうやら自作したTシャツらしい。自分を、あえて「リス虎」と称し、意味づけを自らアピールして試合に臨もうとする意気込みが見て取れる。一見すると滑稽に感じられるが、泉田は本気そのもの。神楽坂を歩く人々からは奇異の目で見られるが、そんなことはお構いなしに境内で黙々とスクワットを続ける。その姿はまるで毘沙門天に向けて祈りを捧げているようだ。

 さらに、シャドーボクシングまで披露。初代タイガーマスクの得意技と言えばローリングソバットなどの打撃だが、本人の中ではそれをかいくぐり、真っ向勝負ができるまでのイメージが固まっているようだ。

 30度を超す炎天下の中で行われたハードなトレーニングが終わると、さすがの泉田もグッタリ。境内で倒れ込んでしまったが、それでも「これで俺にも毘沙門天様が付いてくれるんだから、初代タイガーマスクに勝つ可能性もタップリ出てきたわけだよ」と何かを掴んだ様子だった。

絶望の淵にいる時、虎に助けられた

 たびたびマスコミを集めて会見などを開いてきたが、ここまで今回の試合に入れ込んでいるのも、それだけ気持ちが高まっているからこそ。今の思いを泉田はこんな風に説明していた。

 「フリーになっていろいろなことがありました。裏切る人もいれば、助けてくれる人もいて……。この2年間は“人生の縮図”のような経験をしてきたんでね。そういう中、絶望の淵にいる時に、雲の間から光が差してきて、天界から虎が来たような……。今はそんな気持ちです。だからこそ、試合までは短い期間だけれど、自分を追い込もうと思って」

 古巣のプロレスリング・ノアに、レジェンド・ザ・プロレスリング、健介オフィス、レスリング・ドリーマーズなどで単発的に試合はしてきたが、今回は本格的にプロレスを再開する最初の大会。いい時のコンディションを取り戻すため、ハードなトレーニングを自らに課しており、現在は疲労のピークを迎えている。

 「今は筋肉痛も出てきて、疲労・過労が大変な時ですけど、これを乗り越えないと。そんな急に調整できるわけはないですけど、それでもベストに持っていって、初代タイガーマスクを一噛みでも二噛みでもしてやろうと。隙あらば、喉元を噛んで、喰ってやろうと思います」

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毘沙門天に勝利を誓う

 対戦相手は学生時代から憧れてきた“レジェンド”の3人。少なからず気負いはある。その気持ちを払拭するためにも、あえて今回の特訓場所を毘沙門天が祀られている善國寺にしたようだ。

 「今日は佐山先生が信じる毘沙門天様の前で練習したので、これで五分と五分。力は違うかもしれないですけど、神様の守護は五分と五分のはずなので、あとは戦うだけですね。ヘタな作戦は立てません。ただ、“背に腹は代えられない地獄の虎は、リスも付いて、何をするか分からない”ということは理解しててください」

 これまでは発言の至るところに初代タイガーマスクへの“敬意”が出てきてしまうのが目立っていたが、今日のコメントには力強さが溢れていた。

 「明日はどうしようかという時に、今回の挑戦が頭に浮かんだ。ダメもとで動いたら、願いが叶った。これは大チャンスなんで、“倒すつもり”で……いや、絶対に“倒して”上に行ってやろうと思ってますんで。ステップアップする踏み台としては最高の相手、これ以上ない相手ですから。一気に駆け上がるために絶対倒してやりますよ。今は世の中が不景気で、苦しんでいる方々も多いと思いますが、人間頑張って動けば、なんとかなるんだ!ということを自分の行動と結果で体現したい!」

 テクニックの面では分が悪いというのは本人も自覚しているところだが、年齢的には圧倒的に若いため、力勝負、体力勝負に持ち込めば勝機があると泉田は考えている。さらに、初代タイガーマスクが得意とする打撃対策も進めており、今回も自己流ながらシャドーボクシングを披露し、研究の成果を垣間見せていた。

 「人に言うことではないですけど、自分で追い込んで練習してます。“佐山先生も研究している”と言ってましたけど、僕は高校生の時からタイガーマスクファンで、何十回、何百回も試合を見てるんでね。そういう意味では僕の方がよっぽど研究してますから、頭に動きは入ってます。あとは試合の中で1発蹴りを受けてみて、“これぐらいの威力だな”というのを把握してから、しっかりと戦おうと思います」

 前回の会見では「蹴りがどのぐらいの威力なのか受けてみたい」とファン目線で語っていた泉田だが、今回は「どれぐらいの威力が把握したい」と対戦相手としての見方に変わっていた。これも戦闘態勢に入ってきた表れだろう。

 泉田は今週末にレスリング・ドリーマーズの大会に出場するが、同団体のはやて代表もソバットを得意としている。既にいくつかのアドバイスをもらっているそうだが、さらに実戦形式で対策を練る予定だという。

 今回の対決でパートナーを組むのは、本田多聞、菊地毅。全日本プロレス時代から同じ釜の飯を食ってきた仲間とのチーム編成だけに、気持ちさえ通じ合えば連係面ではレジェンドの3人に負けないものがあるはず。練習の最後に、深々と毘沙門天に祈りを捧げていた泉田。果たして本当にレジェンドの牙城を崩せるのだろうか? 泣いても笑っても試合まであと10日――。

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2011年07月12日 16:41に投稿されたエントリーのページです。

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