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今週の「マット界舞台裏」は、実は前々から全日プロを辞めるタイミングを見計っていたという和田京平レフェリーに迫る!

110630hyoushi.jpg 恐らく多くのプロレスファンが「おや?」と首を傾げたのが、武藤敬司が全日本プロレスの社長を辞任することを発表した会見での、ある発言あたりからだろう。

 その発言とは、武藤が5・29神戸で起きた暴行事件を連日一面で報じた東京スポーツに対して、「東スポのすごく過激な取材や記事には、平井の親族も迷惑していたし、俺自身も本当に困った。監禁したとか、手打ちだとか、あれはウソ。親族の格好をして病室に乗り込もうとしたなど過激すぎる」というもの。

 武藤はさらに個人的に東スポを取材拒否。全日本プロレスとして取材拒否したのではなく、あくまでも武藤個人として取材拒否というのも、いまいちよく分からない行動だ。
 いくら「日付以外は全部誤報」と言われている東スポとはいえ、「親族の格好をして病室に乗り込もうとした」というのもどうだろうか。このご時世、そんな犯罪ギリギリのような取材をするものなのか?

 だが、37年間、王道マットひと筋に生きてきた和田京平レフェリーが全日本プロレスを退団することになり、それを発表するために開いた記者会見の席で、和田京平氏の口から何となく武藤がそこまでヒートアップした理由が分かった。

 ようは、5月29日の事件当日、ブードゥ・マーダーズの控室の中はともかく、少なくとも会場内のバックステージにいた人間でないと分からないようなことが東スポに記事として掲載されていたことに、武藤は激怒したのだ。
 武藤としては出来るだけ大事にしたくなかったはずだし、アクシデントとして処理したかっただろう。ところが、和田京平氏が東スポに情報を流していたのだから、武藤としては和田氏を「裏切り者」扱いしたくもなる。

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 全日プロをクビになった和田氏は、わざわざ会見まで開いて全日プロの内情や、武藤の冷たい態度を暴露。今回の件で武藤はもう踏んだり蹴ったりだが、多くのプロレスファンは敢えて名前を出して東スポの取材に答えたことで、クビになった和田氏に対して同情している。

 だが、井上譲二記者は、和田氏はもともと武藤体制に嫌気が差していて、全日プロを辞めるタイミングを見計らっていただけというという情報を入手。
 どうやら解雇されるのを承知の上で、東スポの取材に対して武藤批判をやってのけたようだ。

 武藤はまんまと和田氏のペースに乗せられて、“らしくない”行動を取ってしまったのか?
 大ピンチの全日プロに対し、フリーとなった和田氏には各団体からオファーが殺到しているという。

週刊マット界舞台裏'11年6月30日号 和田京平讃 猪木長州確執IGF破局

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2011年06月27日 02:14に投稿されたエントリーのページです。

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