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今週の「マット界舞台裏」は、KENTAと仲田GMの場外バトルはガチなのか?パフォーマンスなのか?その裏側に迫る!

110526hyoushi.jpg 昨年武藤敬司が膝の手術をするため長期欠場したことが全日本プロレスに、かなり大きなダメージを与えたことは何度も『マット界舞台裏』でお伝えしてきた。

 武藤不在の間、全日プロの客入りは大きく減少。さらに武藤復帰後も、武藤は武藤のネームバリューが必要とされる地方巡業では試合をせず、後楽園ホールなどビッグマッチ限定で試合に出場。だが、一度落ち込んだ客足は武藤が復帰してもなかなか元には戻らなかった。

 そんな全日プロに復活の兆しをもたらしたのは、業界の盟主・新日本プロレスとの交流だった。
 まず元新日プロの稔が元タッグパートナーである金本浩二を招集。さらに東日本大震災の影響で開催が危ぶまれた3・21両国国技館に永田裕志と獣神サンダーライガーが出場。永田はその場で全日プロの春の祭典『チャンピオン・カーニバル』への出場も宣言。

 さらにノアから秋山準も出場して開催された今年の『チャンピオン・カーニバル』は、全日プロ勢を押さえて、何と優勝決定戦の10日前に新日プロで棚橋弘至に敗れたばかりの永田が優勝するという結果に終わった。
 優勝した永田は諏訪魔の持つ三冠ヘビー級に、6・19両国で挑戦することが決定。5・15後楽園では中西学とタッグを組んだ永田と諏訪魔が激しい前哨戦を行い、満員のファンを盛り上げた。

 勘のいいファンなら気付いていると思うが、一見全日プロが観客動員を増やすための起爆剤として、新日プロとの交流を本格的に再開しているように見えるが、ここ最近全日プロに参戦しているのは、金本、ライガー、永田、中西と表向き新日プロの所属選手ではあるが、他団体への参戦が許されている“半分フリー契約”のベテラン選手ばかり。

 永田や中西はコンディションもいいし、人気もまだまだあるので、全日プロは安上がりにうまくやっている。
 その点、明らかにうまくやれていないのがノアだ。全日プロが所属選手VS新日プロのベテランという流れにシフトチェンジしたことで、これまで全日プロの本流だった鈴木みのるをノアの5・8有明コロシアムに参戦させて、杉浦貴のGHCヘビー級に挑戦させた。

 しかし、杉浦VS鈴木が大幅に観客を動員するほどの魅力的なカードかと言われると、残念ながらそうではない。しかも鈴木はすでに新日プロにも参戦する気配を見せており、ノアを主戦場にするつもりは毛頭ないようだ。
 では小橋建太、丸藤正道という二大エースを負傷欠場で欠いた今のノアは、もう目も当てられないのかと言われるとそんなことはない。最近1つだけ気になることが起こり始めた。

 試合ではないのだが、KENTAと仲田龍GMの番外バトルがすこぶる面白いのだ。
 KENTAが“ガチドラ”として悪名高い仲田GMに向かって、退陣要求を突き付けるなんて何とも痛快だ。そもそも裏でいろいろと牛耳っていたからこそ仲田GMの悪名が高くなってしまったのだが、その仲田GMをこういう形で表舞台に引っ張りだすとは誰もが予想しなかった。それだけに、この一連の場外バトルはいわゆるアングルではなく、偶発的に起こってしまったガチンコなんじゃないかという意見が多い。

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 だが、長年マスコミとしてプロレスを表からも裏からも見てきた井上譲二記者は、「プロレス会場で起こることにガチンコなんかあり得ない」が持論。
 そこで井上記者はこのKENTAと仲田GMの場外バトルが、果たしてガチなのかパフォーマンスなのか、その裏側を取材して分析した。

 その結果、「その後の2人のコメントを読んでも非常にガチか演出か見分けがつきにくい。それは本音の部分を採り入れているからだ」と解説。
 ポイントはその本音の部分だ。そういえば、ノアはちょっと前に某団体と頻繁に交流戦をやっていたが、KENTAが相手のリングに上がることは一度もなかった。

 これは当時KENTAがケガをしていたこともあり、フロントが「温存」したのか? それともフロントは要請したがKENTAが拒否するという選手の「ワガママ」だったのか?
 今週の『マット界舞台裏』では、KENTAと仲田GMの間にどういうことがあって、なぜ今回のバトルがこういう形で展開されているのかが分かりやすく解説されている。複雑に絡み合う本音の部分が読み解ければ、見ていてこれほど面白いものはない!

週刊マット界舞台裏'11年5月26日号 Jewels ThaiF Reina2 闘聾門 WWS