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『UFC 127: Penn vs. Fitch』リアルタイム速報

いよいよ今年もオーストラリアで開催される『UFC 127: Penn vs. Fitch』。注目される階級をウェルター級に変更したBJペンの第二戦。前戦では宿敵マット・ヒューズを衝撃KOで葬り、ウェルター級での王座取りを猛アピール。今回も勝利すれば、タイトルマッチはほぼ決定的だ。

他にかつてパンクラスで活躍していたクリス・ライトルも参戦。アンダーカードには現DEPPミドル級王者の福田力、元K-1王者のマーク・ハントと日本に馴染みの選手も多く参戦している。

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(C)UFC-Zuffa, LLC
『UFC 127: Penn vs. Fitch』
日時:2011年2月27日(現地時間)
場所:オーストラリア・シドニー エイサー・アリーナ

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(C)NAOKI FUKUDA/UFC-Zuffa, LLC/WOWOW
<メインイベント ウェルター級 5分3R>
△ジョン・フィッチ
(ドロー 1-0)
△BJペン
BJペン、ウェルター級転向2戦目だが、ジョン・フィッチもタイトルにもっとも近い男だ。これまでUFC5連勝と、タイトル挑戦には充分な実績を誇っている。しかし、完勝とはいえ、その5連勝が全て判定勝利という事で、どうしてもタイトルマッチに辿り着けなかった。ここで、大物BJペンに勝利すれば、ジョルジュ・サンピエールへのリベンジになるタイトルマッチが確実と思われる。

いきなり組みつくペン、金網を背に凌ぐフィッチ。逆に体を入れ替えたフィッチがテイクダウン狙いだが、再度、入れ替えたペンが遂にテイクダウンに成功、グランドでバックを制しチョーク狙いだが、フィッチが凌ぐと目まぐるしい展開が続く。2Rもまったく同じ様な展開になる。3Rはスタミナに勝るフィッチがテイクダウンに成功する様になり、ペンは防戦一方に。そのままグランドで上になったフィッチがパウンドを落し続けて試合終了。前半はペン、後半はフィッチのポイントという感じだったが、その通りポイント差がつかず、一人のジャッジがフィッチに、残り二人はドローをつけ、ドローとなった。

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(C)NAOKI FUKUDA/UFC-Zuffa, LLC/WOWOW
<セミファイナル ミドル級 5分3R>
○マイケル・ビスピン
(2R 1分54秒 TKO)
●ホルヘ・リベラ
ダン・ヘンダーソンに豪快にKOされてしまった印象や、人気リアリティ番組『The Ultimate Fighter 3』出身である事から、マニアからは低く見られているビスピンだが、そのマニアが持ち上げていた元DREAMミドル級王者、秋山成勲や元IFL世界ミドル級、ダン・ミラーなどにも勝利しており、ここで勝てば、これまた実績的にはタイトルマッチでも問題無い。

壮絶な舌戦を繰り広げた両雄、当然、打撃戦になると思われたが、ビスピンが意表をついてテイクダウン戦法に切り替える。しかし、リベラが立ちあがろうとする刹那、ビスピンの膝が命中。グランド状態での蹴りは反則な為、試合は一時中断。会場からは大ブーイングと歓声が巻き起こる。ビスピン減点で、試合再開となった。2Rはビスピンがペースを握り、リベラを金網に追い詰め、パンチ、膝蹴りでラッシュを仕掛ける。遂にビスピンのパンチで崩れ落ちるリベラを見て、レフリーがストップ。ビスピンが壮絶なKOで因縁に決着をつけた。


<ライト級 5分3R>
○デニス・シヴァー
(判定 3-0)
●ジョージ・ソティロポロス
地元オーストラリア出身で今回の主役に躍り出たソティロポロス。シヴァーはUFCでは珍しいドイツ国籍戦士だが、そのキャリアは長く、ZSTのエース、小谷直之をKOで葬ってUFCからリリースさせた実績もある強豪だ。
地元の英雄だけあって、ソティロポロスが何かすると会場からは大きな声援が飛ぶ。しかし打撃ではシヴァーが有利、左フックでダウンを奪い、タックルを切るシヴァーの展開が続く。声援を背に前に出るソティロポロスだが、元キックボクシングドイツ王者のシヴァーが打撃にかけては上。スタンドの展開で有利に試合を進め、シヴァーが判定勝ちした。


<ウェルター級 5分3R>
○ブライアン・エバーソウル
(判定 3-0)
●クリス・ライトル
長きに渡ってパンクラスで活躍したライトル。現在4連勝、キャリア・実力的には申し分ないし、ここらで一気にトップに躍り出て欲しい。エバーソウルはMMA7連勝でUFCと契約した“バッド・ボーイ”の異名をもつ選手だ。
1Rは、ベテランらしい安定感のライトルが、得意のギロチンで攻めるが、2Rにはエバーソウルが、強烈な膝をライトルの顎に叩きこみダウンを奪う猛攻。なんとか凌いだライトルは、その後もギロチンを仕掛けるが、前に出るエバーソウルも負けていない。荒削りで前に出るエバーソウルの猛攻に、試合巧者のライトルも苦戦し、エバーソウルが判定勝利した。


<ミドル級 5分3R>
○カイル・ノーク
(1R チョークスリーパー)
●クリス・カモージ
オーストラリア選手のノークに、『The Ultimate Fighter』出身のカモージと米豪対決。共に連勝中だけに、連勝を更新したい所だ。
やっぱり地元選手のノークに大きな声援が飛んでいる。ノークがその声援で力をもらったのか、マウントポジション→バックを取ってチョークと理想的な展開で快勝。会場は爆発した。

アンダーカード
<ライト級 5分3R>
○ロス・ピアソン
(判定 3-0)
●スペンサー・フィッシャー
The Ultimate Fighter 9ライト級トーナメント優勝のピアソンに名門、ミレティッチMAのフィッシャー。
基本、スタンドでの打撃戦が続き、一進一退の攻防となる。3Rは、ピアソンがテイクダウンする展開も見せて、判定勝ちした。

<ライトヘビー級 5分3R>
○アレクサンダー・グスタフソン
(1R 4分27秒 チョークスリーパー)
●ジェームス・テフナ
スウェーデン出身のアレクサンダー・グスタフソンが、地元のテフナにチョークスリーパーを極めて快勝した。北欧戦略向けのファイターとして、更に上に行けそうだ。

<ミドル級 5分3R>
○ニック・リング
(判定 3-0)
●福田力
福田が徹底的なテイクダウン狙いで、リングに立たれても、立たれても、テイクダウンして抑えこむ福田。しかし、判定は、打撃、積極性でリングの勝利となった。UFCでもアメリカ外での判定は、テイクダウンより積極性が評価される事が多いので、その結果だろう。
但し、実況席もこの判定はおかしいと疑問を投げかけており、ダナ・ホワイトもジャッジが糞だと怒っている。

<ライトヘビー級 5分3R>
○アンソニー・ペロッシュ
(1R 2分45秒 チョークスリーパー)
●トム・ブラックレッジ

<フェザー級 5分3R>
○ヂャン・ティェカン
(1R 0分48秒 ギロチンチョーク)
●ジェイソン・ラインハート

<ヘビー級 5分3R>
○マーク・ハント
(2R 1分41秒 KO)
●クリス・トゥクシャー

<ライト級 5分3R>
○カート・ウォーバートン
(判定 3-0)
●マーチェズ・ユトゥスコ

この大会は、WOWOW UFC-究極格闘技-で2011年2月28日(月)、午後6時45分から放送予定です。お見逃しなく!

詳細版は毎週金曜日発売の『マット界舞台裏』に収録される予定です。

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2011年02月27日 10:00に投稿されたエントリーのページです。

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