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今週の「マット界舞台裏」は、山崎一夫氏のこれまで公になることがなかった秘話と、永源氏が45年もプロレス界に残っていられる理由に迫る!

11.02.24BUTAIURA.jpg 昨年GK金沢こと元『週刊ゴング』編集長の金沢克彦氏が書いた『元・新日本プロレス』(宝島社)が話題になった。
 多くのプロレスファンはプロレスのウラ側を暴くような暴露話にはすでに飽き飽きしていて、これまでマスコミが報じることのなかった秘話や、引退したレスラーがその後どうしているのか、という部分に興味を持っているということか。

 『マット界舞台裏』でもこれまでそういった秘話や、引退後のレスラーの動向を何度か伝えてきたが、今週号ではUWFインターナショナルが崩壊する直前にフリーとして新日本プロレスに出戻り、現役引退まで新日マットにレギュラー参戦し続けた山崎一夫氏と、最近ノアマットで亡くなったジョー樋口氏に代わってタイトルマッチの立会人として観客の前に姿を現すようになった永源遙氏の2人を取り上げている。
 この2人について取り上げているマスコミもそうはないが、いざ名前を出されると結構気になるファンはいるんじゃないだろうか。

 まず山崎氏だが、引退後もコーチに起用されたり、テレビ解説者を務めるのは、ファンからも「山ちゃん」と呼ばれ親しまれているように彼の人柄も少なからず関係しているようだ。
 UWF時代は前田日明、高田延彦に次ぐナンバー3のポジションにいた山崎氏だが、前田や高田と比べると圧倒的に仰天エピソードが少ない。それも気が強かったり、トンパチが多いプロレス界において、山崎氏の人がいいからこそ。

 だが、実はその人の良さが災いして、ある人に貸した大金が返ってこなかったこともあったという。あれはいまや伝説になっている第一次UWFの頃の話。とっておきの秘話をお教えしよう!

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 続いて永源氏だが、近年厳しい状況から何人かの選手をリストラしたノアの中で、なぜか彼はリストラ要員にならず、現在も相談役として同団体に在籍している。このことを疑問に思っているファンもいるだろう。
 なにせ選手として全く実績がなく、これといった名勝負もない。強いて挙げればラッシャー木村さんにロープに抑え付けられ、パンチを落とされた瞬間、リングサイドの観客に向かって唾を吐き出す印象しかない永源氏。

 そんな永源氏について、すでにマット界からフェードアウトしているある元レスラーは、井上記者に向かって「この業界で30年でも40年でもメシを食おうと思ったら永源さんの生き方を見習うしかない」と皮肉を込めて言ったという。

 そう言えば、永源氏がプロレス入りしたのは45年も前の1966年。メインエベンターでも、名勝負を数々作り上げた名バイプレイヤーというわけでもない永源氏が、なぜこれほどまでにプロレス界に残っていられるのか?
 永源氏が持っている長く生き残るための術を、余すことなくご紹介しよう。

週刊マット界舞台裏'11年2月24日号 昭和プロレス回顧デストロイヤー