今週の『マット界舞台裏』の巻頭記事は今話題の大相撲八百長問題に関係した記事。いま最も世間が関心を持っているのもこの騒動だろう。
お陰でこの騒動に陰に隠れてしまっているのが、岡本ホテルグループが運営する会員制リゾートクラブ「岡本倶楽部」を巡る巨額詐欺事件だ。
実はこの事件、プロレス界にも少なからず関係してくるので、プロレスファンとしては大相撲の八百長騒動でどこぞの元力士がテレビ番組内で言ったという「プロレスは100%ショーだ」とか「死人が出ていないプロレスなショー。相撲では死人が出ている」といった馬鹿馬鹿しい発言に、目くじらを立てている場合ではない。
ちょっと前にドラゴンゲートや女子プロレスが熱海で、プロレスイベントを開催したのを覚えている人はいるだろうか。
この熱海でのプロレスイベントを主催したのは、NPO法人「復活熱海源樹ですよ」なる組織だが、実際の主催者は岡本ホテルだったのだ。
そのことでも岡本ホテルがプロレス界に何らかのパイプがあるのが分かるが、ちょっと調べれば分かるのだが、この岡本ホテルと某プロレスOB(元フロント)には深いつながりがあり、この某OBが足しげく熱海に通い、2008年10月に熱海でプロレスイベント開催にこぎ着けたようだ。
2日間に渡って開催されたこの熱海プロレスイベントだが、1日目のドラゴンゲートは比較的スムーズに決まったようだが、2日目にプロレスをやる団体がなかなか決まらず、某OBがそこらじゅうに声をかけてプロレスラーをかき集めてきたという話だ。
そのことは、某OBに頼まれて熱海プロレスに協力した田中秀和リングアナが、当時自身のブログで書いている。
そこでプロレスファンが一番気になるのことが、今回の岡本ホテルの詐欺事件にこの某プロレスOBに関わっているかどうかだ。もし少しでも事件に関与していたならプロレスのイメージダウンは免れない!
そこでこの某OBのことをよく知る元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が、岡本ホテルと某OBの関係を調べて記事にしている。現時点までの岡本ホテル詐欺事件を報じているニュースを見る限り、この某OBの名前は出て来ていないようだが、ホテル関係者の1人として事情聴取くらいはされる可能性もあるだけに、まだまだ安心は出来ない?
週刊マット界舞台裏'11年2月17日号 SRC中止問題 2・6パンクラス
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