« 格チャンもユニバ&全女、1990年5月放送ではEMLL特集1時間半とSWS〜寺内1/2兵衛のviva素晴らしきプロレス#7 | メイン | DEEP 50 IMPACT 〜10年目の奇跡〜 菊野、白井のタイトルマッチは? »

『UFC 121: Lesnar vs. Velasquez』リアルタイム速報

『UFC 121: Lesnar vs. Velasquez』 2010.10.23 アメリカ カリフォルニア州アナハイム

いよいよ開催される『UFC 121: Lesnar vs. Velasquez』。先週の『UFC 120 in London』はイギリスで行うローカル大会というカード編成で、実際北米ではPPVではなく一般家庭に普及しているケーブル・チャンネルのニアライブ中継だったが、その分、今週のUFC121は超ど級のカードを連発した豪華な大会になっている。

UFC%20121%20Lesnar%20vs.%20Velasquez.jpg
※リアルタイム中はリロードしてお楽しみください。
<メインイベント ヘビー級タイトルマッチ 5分5R>
○ケイン・ヴェラスケス(挑戦者)
(1R 4分12秒 TKO)
●ブロック・レスナー(王者)
神々の階級と呼ばれるヘビー級、その頂点を決める戦い、これはUFC王座というだけではなく、全MMA世界最強を決める戦いと言っても過言ではないだろう。
まさに怪物同士のぶつかり合い、レスナーが組みついて膝蹴りを見せて驚かせる。そしてテイクダウンに成功するもヴェラスケスはすぐに立ち上がる。レスナーはテイクダウンしても立たれてしまうので、苦手の打撃戦を余儀なくされ、こうなるとヴェラスケスのペース。打撃を嫌がり突進してくるレスナーの足をとってテイクダウン、亀状態のレスナーを殴りまくる。なんとかスタンドに戻したレスナーだが、ダメージでふらつき、ヴェラスケスが打撃で追い詰める。カーウィン戦と同じく、金網際で上からパウンドを浴び続けるレスナー。顔面はガードしているもののレスナーは、遂に出血、レフリーがストップして、ヴェラスケスが新王者に輝いた。
ヒスパニック系の観客が大興奮で、メキシコ国旗が翻る、ヴェラスケスはインタビュー中にスペイン語で叫び、会場を盛り上げた。敗れたレスナーはヴェラスケスを祝福、まだ総合7戦のキャリアだから巻き返しを図るだろう。ヴェラスケスは圧倒的な強さを見せたが、次々とトップ選手同士潰しあいをさせるUFCだけに、今後も厳しい相手との連戦が用意されるだろう。調整試合が一切用意されないUFCで王者として君臨出来るか期待される。

<ウェルター級  5分3R>
○ジェイク・シールズ
(判定 2-1)
●マーティン・カンプマン
ストライクフォース王者ジェイク・シールズに対するは、門番的な存在のカンプマン。鳴り物入りの参戦なのに、顔見せマッチなどならず厳しい相手をぶつけてくるのは流石UFCという感じだ。
カンプマンは、シールズをストライクフォースに追い返してやると意気込んでいる。
シールズは、アメリカのTV解説では、ストライクフォース王者、EliteXC王者と紹介されており、鳴り物入りでオクタゴンに登場だ。
1R序盤から、シールズお得意のテイクダウンして上を制するが、カンプマンが凌いで立ち上がる。以降、シールズのタックルを切るカンプマン。流石にシールズも何度もテイクダウンを成功させるが、攻めあぐね、苦戦の印象を与える。そして、シールズのスタミナの切れてきた3Rには遂にカンプマンがタックル切りから、グランドで上を制して、攻めまくる。シールズはなんとかポジションを戻すものの、印象は悪く、判定にもつれ込んだ。判定は2-1でシールズ。なんとか勝利でUFCデビューを飾ったシールズだが、内容的に、即タイトルマッチは難しい、厳しい試合になった。

<ウェルター級  5分3R>
○ディエゴ・サンチェス
(判定 3-0)
●パウロ・チアゴ
共に前戦が黒星の為、激戦区ウェルター級で戦っていくにも負けられないカード。
1Rこそ、ほぼ互角(ややチアゴ)だが、2Rは、豪快なスラムを決めたりとサンチェスがリード。チアゴも下から仕掛けたり、巴投げでスイープなど仕掛けるが、サンチェスもパウンド、チョーク狙いで攻めまくり、会場からはサンチェスに大きな声援が。3Rもテイクダウンから、バックマウントを制したサンチェスが、チョークを仕掛け、パウンドを入れ続ける。チアゴもスイープ、下からの仕掛けなど目まぐるしいグランドの攻防に、会場は大いに盛り上がった。試合終了間際には、遂にマウントポジションを制したサンチェスが、マウントパンチの連打!判定は、当然、サンチェス。激しい動きで会場を沸かせた試合で、人気者のサンチェスが復活した。

<ライトヘビー級  5分3R>
○マット・ハミル
(判定 3-0)
●ティト・オーティズ
現在のUFCではリデル、クートゥアに次ぐレジェンドになってしまったティトの復帰戦。しかし対戦相手はチーム・パニッシュメントで師弟関係だったハミル、簡単に勝てる相手ではない。
試合前の舌戦では、ハミルが生まれつき聴覚障害をもっている事をティトが挑発した為、物議をかもしだしたが、その発言に関してはティトは謝罪しており、色々と因縁深い。
ティトは例によってアメリカ国旗とメキシコ国旗をもって入場、やっぱり華がある選手だ。
試合は手の内を知ってる相手だけにやりにくいらしく、ティトはいつものテイクダウン、上をキープが出来ず打撃戦の攻防。そして2Rには逆にハミルがテイクダウン、そしてパウンド、更にサイドポジションまで制して攻め、完全にお株を奪う形になった。ティトも下から十字などを仕掛けるが、完全にいつもと逆の立場になっている。そして3R、後がないティトだが、攻めあぐねて、静かな打撃戦になったところ、再びハミルがテイクダウンを決める。ハミルがグランドでのパウンド、肘と、全盛期のティトの戦法で攻め続け、ティトは、昔の自分と戦っているかの様な哀愁溢れる展開で試合終了。判定の前にティトはハミルの手をあげて、勝利を称える。判定は当然、ハミル、試合後のインタビューでは涙を流し、ティトを称えた。UFCの歴史が詰まった感動的な名勝負だった。

<ヘビー級  5分3R>
○ブレンダン・ショーブ
(判定 3-0)
●ガブリエル・ゴンザガ
ミルコを劇的なハイキックで葬ったゴンザガだが、その後じり貧で、このままでは最悪リリースもありえる。その相手はTUF10のファイナリスト、伸び盛りのショーブとこれまた厳しい相手だ。
一進一退の打撃戦が続くが、じわじわとショーブがペースを握っていく。決定的な場面はなかったが、試合を優位に進めたショーブが判定勝ちした。

アンダーカード
<ミドル級  5分3R>
○コート・マッギー
(3R 1分21秒 肩固め)
●ライアン・ジェンセン
TUF11優勝のマッギーが登場。激しい打撃戦が続いたが、3R早々、マッギーがテイクダウン、そしてマウントポジションを制し、肘打ち連打、そして肩固めで勝利。会場は人気者の劇的な勝利に大歓声だった。

<ミドル級  5分3R>
○トム・ローラー
(判定 3-0)
●パトリック・コーテ
もうUFCベテラン、永遠の中堅選手になってしまったコーテだが、レスリング力が上回るローラーがテイクダウン、上をキープを繰り返して判定勝ち。コーテはキャリアは長いが、レスリング系に弱く伸びしろがないので、今のUFCでは厳しいだろう。

<ウェルター級  5分3R>
○ダニエル・ロバーツ
(1R 1分13秒 アナコンダチョーク)
●マイク・ガイモン

<ライト級  5分3R>
○サム・スタウト
(判定 2-1)
●ポール・テイラー

<ミドル級  5分3R>
○クリス・カモッジ
(判定 2-1)
●ヤン・ドンイ

<ヘビー級  5分3R>
○ジョン・マドセン
(1R 1分48秒 TKO)
●ギルバート・アイブル


週刊マット界舞台裏'10年9月16日号 vol.54 Jトニー最高額報酬 Jジャレット略奪婚 Rオートンに主役交代
週刊マット界舞台裏'10年9月23日号 vol.55 ネイサン・マーコートTKO ジョシュSF契約 衝撃SOMA禁止WWE
週刊マット界舞台裏'10年9月30日号 vol.56 ソネン薬物1年出場停止 Cジェリコ離脱マットH解雇 東欧KSW
週刊マット界舞台裏'10年10月07日号 vol.57 ダナ・ホワイト激怒 Cジェリコ無様 前田襲撃裏 狼男K1欠場
週刊マット界舞台裏'10年10月14日号 vol.58 ディアスSF登場 シナ屈辱台本フジメグ勝利DREAMギャラ未払い醜聞
週刊マット界舞台裏'10年10月21日号 vol.59 UFC生中継直前 暴君ディアス TNA悪ホーガン結託PPVの顛末
週刊マット界舞台裏'10年10月28日号 vol.60 UFCレスナー防衛戦 WWEマットH解雇 スティング殿堂入りの怪

About

2010年10月24日 09:58に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「格チャンもユニバ&全女、1990年5月放送ではEMLL特集1時間半とSWS〜寺内1/2兵衛のviva素晴らしきプロレス#7」です。

次の投稿は「DEEP 50 IMPACT 〜10年目の奇跡〜 菊野、白井のタイトルマッチは?」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。