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今週の「マット界舞台裏」は大入り大成功に見えた新日プロの『G1』の舞台裏に迫る!

10.08.19BUTAIURA.jpg 全体的に厳しい状況にあるプロレス界だが、その中でも気を吐いている団体はいくつかある。
 中でも業界最大手であるメジャー団体・新日本プロレスが元気だと、いくらか希望が持てるというものだ。

 だが、新日プロとてなんでもかんでも絶好調というわけではない。1・4東京ドームや真夏のG1クライマックスのような人気がある大きな大会で、バク大な興行収益を上げなければ、運営が厳しくなってしまう。
 とくに今年のG1クライマックスは20周年記念大会。ただでさえ“ハズレ”が少ないG1の記念大会となれば盛り上がりは必至だ。

 当初出場を予定し、今大会の目玉になるはずだったプロレスリング・ノアの丸藤正道が、大会直前で負傷欠場となるアクシデントに見舞われたが、新日プロはIWGPジュニア・ヘビー級&IWGPジュニア・タッグ王者のプリンス・デヴィットを代役に立てた。
 デヴィットはもともと人気のある選手だった上、一度丸藤にも勝っている。それだけに本来は丸藤がやってであろう“大物食い”をやってみせると、観客は大盛り上がりだったようだ。

 無事、デヴィットが丸藤の代役を務め、最終戦の両国国技館(15日)には11000人(主催者発表)もの観客を動員。
 これまでの過去19回、他団体や外敵の選手が優勝することはなかったG1だが、元新日プロとはいえ現在は全日プロを辞めてフリーになったばかりの小島聡が優勝するというサプライズ。決勝戦の相手が棚橋弘至だった時点で「これは棚橋の優勝だな」と予想していたファンは、大いに驚かされただろう。

 結果的にG1は大いに盛り上がり、大成功に終わった・・・ように見えた。

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 ところが肝心の興行成績(観客動員)がどうもパッとしないのだ。
 大会場が当たり前だったG1だが、数年前から後楽園ホールでの開催が組み込まれるようになった。今年に至っては大事な開幕戦が後楽園ホールだった上に、最後の両国2連戦の前にもう1回後楽園ホール大会と、何と2回に増えている。

 G1というドル箱大会を後楽園クラスの会場で2回も行うのは勿体ない気もするが、ハッキリ言って決勝戦が行われる最終日以外の日は、後楽園クラスの会場を埋めるにもひと苦労なのだ。

 元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は、8・7大阪府立大会の状況を取材しつつ、なぜG1なのに会場が埋まらないのか、その原因を探っている。
 もはやG1はブランドではないのか? すっかり勢いを取り戻しているように見える新日プロだが、実はジワジワとブレーキがかかり始めているのではないか?

週刊マット界舞台裏'10年8月19日号

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2010年08月16日 03:05に投稿されたエントリーのページです。

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