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今週の「マット界舞台裏」は、丸藤の無期限欠場による新日とノアの裏事情と、蝶野が新日と絶縁した可能性に迫る!

10.08.12BUTAIURA.jpg 6日の後楽園ホールで開幕した新日本プロレス『G1クライマックス』。
 今年の『G1』の目玉だった丸藤正道(ノア)が欠場となってしまい、心配されていたが、ふたを開けてみれば6日の後楽園が1900人(超満員)、7日の大阪府立体育館が4500人、8日の愛知県体育館が8500人(超満員)と連日大盛況(どれも主催者発表)。

 丸藤の代役として、丸藤からIWGPジュニア王座を奪還して新日ジュニアの頂点に上り詰めたプリンス・デヴィットを選出したが、デヴィットは開幕戦でストロングマンに勝利。翌7日も棚橋弘至に勝ったカール・アンダーソンに勝利。8日に真壁刀義に敗れたものの、IWGPのヘビー級とジュニアヘビー級の王者対決はなかなか見応えある内容だった。それだけにデヴィットを選出したのは正しい判断といえよう。

 『G1』への出場資格や実際の活躍ぶり、どれを取ってもデヴィットは十分丸藤の代役を果たしていると思うが、新日プロの営業サイドは不安を隠せないという。
 井上記者があるベテランのプロモーターから得た話では、やはり丸藤の欠場は我々が思っている以上の大打撃になっているようなのだ。

 さらに丸藤の代わりとなる選手を自分のところから出さなかったノアとしても、事実上のエースと言っていい丸藤の“無期限欠場”はかなり辛い状況だという。すでにノアとしては丸藤を一時的にジュニアから卒業させて、ヘビー級戦線に本格的に参戦する腹積もりだったことは、この『マット界舞台裏』でお伝えしている。
 だが、肝心の丸藤が無期限欠場となったいま、その構想は大幅な修正を余儀なくされることになった。

10.08.09CHONO-MARUFUJI.jpg

 さらに『G1』最終日となる15日の対戦カードを見て、「おや?」と思ったファンもいるだろう。
 「G1クライマックス スペシャル6人タッグマッチ」と題し、長州力&S・S・マシン&AKIRAVS天龍源一郎&川田利明&タイガーマスクというカードが組まれているのだが、この中に当初ゲスト出場すると言われていた蝶野正洋の名前がないのだ。

 それというのも、約半年前に蝶野が新日プロを退団する際、菅林直樹社長は『G1』で蝶野復帰を示唆するようなコメントを出していた。
 さらに今年の『G1』のメインスポンサーとなったHEIWAが、新日プロと協力して出したパチンコ台『CR江戸の始末屋』には棚橋弘至や中西学と共に、蝶野もキャラクターとして登場している。

 だからこそ最終日には『G1』の試合に加えて、蝶野の復帰戦というもう一本の柱が用意されるとばかり思っていた。
 ところが東京スポーツが「蝶野、全日プロで復帰」と大々的に報じたのだから穏やかではない。

 全日プロは8月29日に両国大会を控えており、新日プロとは興行戦争状態だ。
 もし蝶野が新日プロからの出場要請を断って、ライバル団体である全日プロでの復帰を選んだとしてら、それは蝶野が古巣・新日プロと絶縁したことを意味するが・・・

週刊マット界舞台裏'10年8月12日号

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2010年08月09日 01:41に投稿されたエントリーのページです。

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