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今週の「マット界舞台裏」は、A・猪木デビュー50周年記念『闘魂トークLIVE50』失敗の原因に迫る!

10.07.08BUTAIURA.jpg いま世間でもっとも知名度のあるプロレスラーといえば、間違いなくアントニオ猪木だろう。
 すでに猪木は現役を退いてから何年も経っているが、恐らく現役選手の中で猪木以上に有名なプロレスラーはいまだ存在していないと言っていい。

 猪木はいまでもテレビからは引っ張りダコだし、人が集まるイベントなどにも積極的に出て行く。「1・2・3」と数えれば皆が「ダー」っと拳を突き上げるし、猪木にビンタをしてもらって闘魂を注入してほしい人なんて山のようにいるだろう。
 また、お笑い芸人の中にも猪木をモノマネする人は多いが、とりあえずアゴを付きだして「なんだ、この野郎!」と言いながら両手を叩いて手招きすれば、「あ、猪木のモノマネだ!」と分かるのだから凄い。

 テレビ番組のディレクターやイベンターとしてみれば、現役レスラーをブッキングするより、猪木のほうが確実に盛り上がるのだから、予算の都合さえ合えば猪木を呼びたがるはず。
 猪木もそういう場ではサービス精神旺盛なこともあって、きっちりとひとしきり盛り上げるのだからたいした物だ。

 ところが、そんな“使い勝手のいい”猪木だが、自らプロデュースする興行、イベントには失敗や誤算も多い。
 皆さんご存じの猪木プロデュースのプロレス団体IGFも、旗揚げ当初から「いつ活動休止になってもおかしくない」と言われ続けており、いまでも団体は存続こそしているが、成功しているとは言い難い。

 そして猪木のデビュー50周年記念というメモリアルイヤーの今年、満を持して仕掛けたビッグプロジェクト『闘魂トークLIVE50』という、猪木が全国を周って開催するトークイベントはハッキリ言って完全に企画倒れだ。

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 鳴り物入りで2月19日に東京・中野サンプラザでスタートを切った『闘魂トークLIVE50』だが、かなり苦戦している模様。しかし、いまさら中断することもできず、IGFのスタッフにとっては頭の痛い状況になっているようだ。

 なぜ、ほかのイベントでは猪木が来れば大いに盛り上がるのに、猪木側から仕掛けたトークLIVEはコケたのか?
 その違いを長年猪木を見続け、他の媒体には絶対に出て来ない“闘魂ビジネス”の実態にまで深く突っ込んだ取材をした元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が鋭く分析! 肝いり企画だった『闘魂トークLIVE50』失敗の原因を探った。

 この失敗が最終的にIGFの息の根を止めるようなことにならなければいいのだが・・・

週刊マット界舞台裏'10年7月08日号