« 『Strikeforce NASHVILLE』リアルタイム速報 | メイン | チェリー自主興行5月1日新木場「ファンタジー・イリュージョン3」全カード決定! »

今週の「マット界舞台裏」は、気になるアノ団体とコノ団体の台所事情に迫る!

10.04.22BUTAIURA.jpg 今週の「マット界舞台裏」では最近の台所事情がとっても気になる2つのプロレス団体を取り上げている。

 1つはアントニオ猪木率いるIGF。IGFといえば旗揚げ当初から「活動休止寸前!」と言われ続けてきたが、最近はやや安定感も出て来たように感じる。
 その証拠に「( 主要団体の中で) 1 番存続が危ぶまれているI G F が、実は1番安泰なのです。なぜなら、所属選手を抱えず少数のスタッフで団体を運営しているからです。全スタッフの給与と事務所経費ぐらい猪木さんが3日ほど働くだけで賄えますから」としたり顔で、IGFの台所事情を語る関係者は多い。

 確かに所属選手は抱えていないが、小川直也をはじめ高山善廣やジョシュ・バーネット、最近ではミノワマンや佐々木健介、さらに鈴木みのるまで参戦するIGF。これだけビッグネームが揃えば出て行く金も多い。
 集客を見ているとほぼ毎回、興行で大きな赤字を出しているといっていいだろう。

 そもそも会社の金庫にカネがあり余っていたら、少なくとも月1回とかもっと興行間隔を縮められるはずだ。
 だが、今年はIGFにとって、大幅な増収が見込まれていた。

 なにせ総帥・アントニオ猪木が今年プロレスデビュー50周年を迎えたのだ。これに関連するイベントなども開催されている。さらに、ワイドショーでも報じられたWWE殿堂入りのニュースも追い風になったはずだ。
 テレビをつけても猪木を目にする機会は多く、IGFも笑いが止まらないかと思いきや、どうやら実際はそんなこともないようなのだ・・・

10.04.19INOKI.jpg

 さらにもう1つは、予め『マット界舞台裏』3月25日号でもお伝えしていたように、武藤敬司の欠場で興行危機に陥った全日本プロレスだ。

 武藤抜きの状態で開催されたチャンピオン・カーニバルは、全7戦中、満員マークが付いたのは最終戦のJCBホールのみ。興行の大半が不入りに終わり、エース欠場の影響がモロに表れた格好となった。

 年内中の復帰も危ぶまれる武藤だが、全日プロの営業サイドは「社長( 武藤) が復帰するまで何とか乗り切ってみせる」と何やら自信ありげ。
 専門誌などは恐らく4・11JCBホールのチャンピオン・カーニバル優勝決定戦の試合後、握手をかわした鈴木みのると船木誠勝が中心になって、武藤がいない全日プロを引っ張っていくから大丈夫とか書くのだろう。

 確かに4・29後楽園ホールでは早くも鈴木と船木のタッグ結成が決まり、それなりに話題にはなっている。ただ、どちらも全日プロ所属の選手ではないし、そう簡単に武藤の抜けた穴を埋められるものではない。

 井上譲二記者が書く記事が、他誌の記者が書く記事と大きく違うのは、長いキャリアを活かしてしっかり具体的な数字を調べ上げ、営業サイドからの視点で考察している点だ。あくまでもリング上のストーリーについてしか書かない他誌には到底真似できない。

 手打ち(自主)興行の数と売り興行の数、必要経費として何に金がかかるのか、人件費はいくらぐらいなのか・・・
 これほどリアルな台所事情が書かれているのは「マット界舞台裏」だけ。プロレスファンよ、これが現実だ!

週刊マット界舞台裏'10年4月22日号

About

2010年04月19日 00:53に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「『Strikeforce NASHVILLE』リアルタイム速報」です。

次の投稿は「チェリー自主興行5月1日新木場「ファンタジー・イリュージョン3」全カード決定!」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。