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12・4MAキック後楽園出陣〜大和哲也、宮越宗一郎、為房厚志 12・5ラスベガス国崇対ロミー・アダンザ

12月4日(金)、MA日本キックボクシング連盟主催の後楽園ホール大会で行われるWBCムエタイルール日本統一王座決定戦に、NJKFから出陣する3選手のインタビューを掲載する。


ライト級決勝戦出場・大和哲也インタビューvs.河野雄大

091202njkf-yamato.jpg ──まず、9月の準決勝では大江和也選手を2RKOでした。
大和 あの試合は1Rで飛びヒザをもらっちゃって口の中をケガして、やばいなあと思いながらインターバルでマウスピースを外したら歯の形がおかしかったので、これはいくしかないなあと思って2Rにたたみかけたんですよ。
──そうだったんですか!
大和 ネットの試合リポートでは、「急に圧力をかけた大和」って書いてあったんですけど、歯が折れたからだったんです(笑)。
──傍目には完勝に見えたんですが、そんなことはなかったんですね。
大和 試合後は病院に直行でした。隠してましたけど。
──でも最後は左ボディでKOしました。
大和 自分的にはキレちゃって、精彩に欠けてましたね。最終的には倒せて、会場も少しは盛りあがったからよかったですけど。

──そこから3週間弱でデンサイアム・ルークプラバーツ選手と対戦し、こちらは5R判定負け。
大和 あの試合はデンサイアム選手のうまさを感じました。でもあの試合のおかげで、僕はまた強くなってしまいました。
──「強くなってしまいました」か。
大和 ホント、デンサイアム選手には感謝したいぐらいですね。首相撲だけじゃなくて距離感とかいろいろ身をもって気付いたこともいろいろあるんで。ムエタイの神髄を知らされたというか…本当に悔しかったですけど、いい経験になったと思います。
──でもこれで、昨年3月からの連勝は8でストップすることになりました。
大和 別に僕、そこは全然気にしてないんですよ。僕の中では連勝うんぬんというよりも、勝って当たり前なので。倒して勝つのが大前提なので、逆にこれで僕の勢いが止まったと思われたくないですね。デンサイアム選手が火にガソリンを入れてくれたぐらいの勢いです(笑)。

──相手の河野選手については?
大和 やっぱりやりにくそうな選手ですね。ドロドロまではいかないですけど、お互いが決定打に欠ける感じで判定になる試合が多いじゃないですか。それは河野選手が相手のよさを消すという、いい部分があるからそうなると思うんですよ。だから僕も、自分のよさを消されないように気をつければ問題ないと思います。
──どう攻めますか?
大和 いつも通りです。いつも、空いてるところに攻撃を叩き込んでという感じなんで。でもホントに最近、打撃には自信があるんで、まともにやったらすぐ終わらせられると思うんですけど、でも狙わずに、しっかり敬意を払ってたたきつぶしたいと思います。
──なるほど。これで勝てば三冠王ですね。
大和 はい。僕の今年の目標は、NJKFのMVPを獲ることなんで。これでタイトルを獲って、12月の名古屋での試合も勝ったら7戦6勝、それなりに働いてる方だと思うので、もらえるかなーと思ってるんですけどね(笑)。
──それでは、意気込みをお願いします。
大和 今回も本当にいい練習ができて、対策もバッチリできているし、僕は打撃、特にパンチの音は他の選手とはひと味もふた味も違うと思いますので、そういう音とか緊張感を生で味わっていただいて、最後は僕がKOで勝つところを見ていただけたらうれしいと思います。

ウェルター級決勝戦出場・宮越宗一郎インタビューvs.為房厚志

──少し前になってしまいましたが、7月の準決勝、坂本章戦を振り返ると?
宮越 ファイトスタイルを変えた試合だったんですけど、けっこううまくできたので、自分としてはいい試合だったなあと。
──どういう部分を変えたんでしょうか。
宮越 あまり下がらないように気をつけて試合をしました。わりとうまくできたので、これからもこれでいこうかなと思います。今まではなるべく相手の攻撃が当たらないように意識していたんですが、それだと自分の攻撃も当たらないので、坂本戦では「当たってもいいから下がらないでいこう」と思うようにしました。選手の研究とかもほとんどしないので。DVDとかあれば、ちょこっと見るぐらいで。あんまり研究しても、実際やったら違うということも多いですからね。だから1Rに見て判断してます。構えとか身長ぐらいは気にしますけど。

──為房選手と当たることになったのもあまり関係ない?
宮越 結果を知ってビックリはして、そんなに強い選手なのかと思って9月大会のDVDは見てみました。選手の研究とかもほとんどしないので。
──トーナメント出場権を懸けて、KEN選手と闘った試合ですね(5R判定勝ち)。
宮越 はい。サウスポーでストレートはいいと思いましたが、そんなにずば抜けてるとは思いませんでした。多分、水町戦でもそのストレートが出たのかなと。
──パンチの打ち合いができそう?
宮越 そうですね。ガンガンいっちゃうと危ない感じもするんで……いけそうだったらガンガンいっちゃうんですけど、最初の方は蹴り中心でいって、いけそうだったらパンチに切り替える感じですかね。相手がガンガンきたら考えないでいっちゃう方なんですけど。

──この試合が初のタイトルマッチですが、そこについては?
宮越 あまり意識してなかったんですけど、やっぱり近付いてくると、ちょっと違いますね。道場生の盛り上がり方とか。自分もいつもと一緒だと思いつつ、実はいつもより練習も頑張ってる気がします。
──獲れば、道場としても初のベルトですよね。プレッシャーには?
宮越 まあ、なりますけど(笑)、しょうがないかなと。
──ベルトを巻いてる姿を想像したりは?
宮越 それはないですけど、まあ、うちの親方(宮越新一会長=実父)が獲ってほしそうなんで(笑)。
──お客さんに対しては?
宮越 他の選手にはないスタイルだと思ってるんで、そこを見てもらえれば。

ウェルター級決勝戦出場・為房厚志インタビューvs.宮越宗一郎

──トーナメントに出場するはずだった上田龍之助選手が欠場になり、9月のNJKF後楽園大会で、KEN戦に出場権がかかったわけですが。
為房 当日に知らされたんですけど、ありがたいチャンスをいただいたんで、やったろかという感じで(笑)。
──それで判定勝ちし、準決勝の水町浩戦では2RKOで決勝進出となりました。ガンガン攻めてましたね。
為房 スタイル的にそれしかないんで(笑)。でもここまで、うまくいってますね。
──KEN選手、水町選手ともキャリアではかなり上だったわけですが。
為房 そうですね。勝ったらラッキーという感じで臨んでました。
──決勝ではNJKFの上位ランカーである宮越宗一郎選手と当たることになったわけですが、印象は?
為房 左フックとかローキックを散らしてくる感じなので、それに合わせていけたらなとは思います。
──お互いパンチ主体ですが、打ち合いを望む?
為房 打ち合いはそんなに得意じゃないですけど、多分そうなると思います(笑)。僕もパンチで突っ込んでいくしかないスタイルなんで。
──そうなったら、勝つ自信は?
為房 まあ…フィフティフィフティ、半々なんじゃないですか。当たったモン勝ちということで。

──でも7戦7勝と、デビューから負けなしじゃないですか。
為房 試合運的なものもあるかなとは思いますけど、そういうのも合わせていい感じでは来れてますね。
──7勝にはKOも4つあります。
為房 流れの中で、っていう感じですね。流れで当たったら倒せたという。
──連勝のプレッシャーはありますか?
為房 若干はあるんですけど、あまり考えすぎるとやられるんで、そんなに考えないようにしてます。
──初のタイトルマッチになりますが。8戦目というと、かなり早いですよね。
為房 早いですよね。でもこういったチャンスをもらえてるんで、ここから上に行きたいですね。
──プロとしての目標は?
為房 いろんなリングに上がりたいですね。K-1とかを見たのがキックを始めたきっかけなんで、そういうところも目指せれば。

──ところで、日本拳法出身なんですよね。
為房 はい、高校から大学にかけて、7年ぐらいやってました。社会人になっても少しやってましたね。
──大会実績などは?
為房 学生の全日本で3位になったことがあります。
──日本拳法が闘い方に影響している部分というのはありますか?
為房 そうですね、パンチ主体という部分で多少はありますね。
──今回、タイトルを獲得すればジムとしても初のベルトということですよね?
為房 はい。そういう期待も周りから感じてます(笑)。
──自分がベルトを巻くところを想像したりは?
為房 してますね。似合ってるかって言ったら、けっこう微妙な感じなんですけど(笑)。
──どんな風に勝ちたいですか。
為房 やっぱりKOで勝ちたいですね。KOで、魅せる試合をしたいです。できれば早いラウンドで決めたいですけどね。1Rでも早くいければ。

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ロミー・アダンザ

 12月5日(現地時間)、アメリカ・ラスベガスで行われるWBCインターナショナル・スーパーバンタム級タイトルマッチに出場する国崇、ロミー・アダンザ両選手のインタビューを入手したので掲載する。

ロミー・アダンザ インタビュー

──国崇選手について、どれぐらい情報を得ていますか?
ロミー 国崇選手は50戦以上戦っている経験のある選手だと知ってます。彼の試合はDVDで何試合か見ましたが、特にWBCムエタイルールの王者決定戦では非常に強い印象を持ちました。
──国崇選手の印象、警戒すべき部分
ロミー 彼は大きく見えましたが、私より大きいでしょう。特にパンチと肘が強い選手ですね。
──自分の方が優れていると思う点
ロミー 自分の方が強いかどうかはわかりませんが、自分のベストを出し切ってハードに戦います。
──自分のファイトスタイルを説明するとしたら?
ロミー 常に前に出て自分から攻撃をしたいです。逃げる事は嫌いですし、ファイトすることが好きです。
──どういう試合、どういう勝ち方をしたいか?
ロミー KOで勝ちたいとは思うので、相手をフィニッシュ出来るように全力で行きます。でも、国崇選手も強いでの気をつけないと…。
──日本のファンにメッセージを
ロミー 近い将来日本で試合がしたいです! 日本のファンの皆さんの前で試合をすることは、かねてからの夢でした! よろしくお願い致します!


国崇インタビュー

──旅の準備はもうできましたか?(インタビューは出発前日)
国崇 体の準備はバッチリなんですけど、荷物の方はまだですね。
──アメリカは初めてですか?
国崇 初めてですね、プライベートも含めて。楽しみですね。
──しかもラスベガスですよね。
国崇 ラスベガスってことでは、自分よりも周りが盛り上がってますね。
──そうですか(笑)。相手のロミー・アダンザ選手の情報はどれぐらい得られましたか?
国崇 試合のビデオは何試合分か見ました。けっこうアグレッシブで前に前に出て、それに打たれ強い選手ですね。あとは入れ墨だらけですごいですよね。自分は真っ白なんで、何か入れとけばよかったかなと(笑)。
──そこは対抗しなくていいと思いますよ(笑)。その相手に、どのように攻めますか?
国崇 いつも通り、こっちも前に出て、攻めていこうかなと。

091202kunitaka.jpg ──昨年はイギリスで試合がありましたし、タイでも何戦かしていますが、遠征には慣れましたか。
国崇 海外慣れっていうのは全然ないですけど、緊張とかはしないんで。いつも、岡山から東京に行くのも時間とか、遠征ですからね。遠征自体は高校の頃からやってますから、
──そうでしたね。9月に日本王座を獲って、今回はインターナショナル王座ですね。
国崇 いい感じに進んでるんじゃないかなと思いますね。
──勝てば三冠王ですよ。
国崇 そうですよね。三冠王って、響きがいいですよね(笑)。
──では最後に、意気込みをお願いします。
国崇 獲れば日本人初のタイトルらしいので、気合い入れて何が何でも獲ってきます。
──ありがとうございました! 三冠王、期待してます!

大野崇が有終の美、赤十字竜は木村天鮮に勝利で年間無敗 11・28NJKF
*完全レポートは『マット界舞台裏12月10日号』にて詳細いたします。

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2009年12月02日 19:44に投稿されたエントリーのページです。

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