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UFC105 COUTURE vs VERA リアルタイム速報

46歳の鉄人クートゥアにブラントン・ベラ、共にヘビー級から階級を下げてきたもの同士が生き残りを賭けた戦いを行う。特にクートゥアは、これだけのレジェンドなのに、未だにトップを目指す実力査定のマッチメイクに挑むとは、アメリカのMMAがいかに厳しい世界かと思えてしまう。
更にイギリス大会という事で、イギリスの人気者ビスピンにハーディなど地元の英雄達が凱旋するので、共に地元で無様な姿を見せたくないが、相手にデニス・カーン、マイク・スウィックとほぼ同レベルの相手が用意され、UFCとはなんという厳しい場であるか痛感するイギリス大会だ。

<ライトヘビー級/5分3R>
○ランディ・クートゥアー
(判定 3-0)
●ブランドン・ベラ
レジェンドであるクートゥアがメインだが、夢のカードというより生き残りを賭けた壮絶なサバイバルマッチ。層の厚いLヘビー級なので、負けた方は即タイトル戦線から離脱、クートゥアは引退の文字が見えてくる。
流石に会場は鉄人クートゥアの入場に大歓声。Led Zeppelinの「Kashmir」が会場に鳴り響く。
試合開始直後、打撃で前に出たのはベラ、しかし、クートゥアは冷静に対処し、得意のレスリングで組みケージに押し込んでテイクダウンを狙う。しかし一度は成功するもののベラに立たれ、その後はケージに押しつけるに終始する展開。

2Rには疲れが見えてきたクートゥアにベラがロブ・カ―マン先生直伝の首相撲から膝蹴りでダウンを奪うが、決定打にならず。

3Rはクートゥアがチーム・クエスト得意の相手の頭を押さえてボクシング、ラウンド終盤はベラもテイクダウン、グランドで上を取るも、試合のほとんどはクートゥアがベラをケージに押し込む展開が多く判定でクートゥアの勝利。3名とも29-28をつけていたが、1R,2Rをべラにつけていたら結果は逆になり、判定が割れてもおかしくない展開だった。べラの側は「何で俺の負けなんだ」という表情だったのは無理もない。

クートゥアは勝つには勝ったが年齢からか、それとも体重を落としたからか衰えを強く感じる内容。以前ならベラを相手に簡単にテイクダウンを奪っているだろうが、今回はケージに押し込むのが精いっぱいだった。ベラもそのクートゥア相手に単発で打撃で追い込むも試合のペースは握れず、両者、この激戦のLヘビー級で生き残っていくには不安を感じる内容だった。

「♪すべては明らかにされる。もう否定は出来ない。物語ははっきりした」
この英国大会は、北米ではPPV中継ではなく、SpikeTVでの無料放送となっている。

それにしてもクートゥア、鉄人とか、あたかも聖人君主であるかのように美化されて伝えられているが、女性遍歴に関しては困ったおっさんだ。今回も、また違う若い女を連れて来ていた。やっぱり中年の星だ!

<ウェルター級/5分3R>
○ダン・ハーディ
(判定 3-0)
●マイク・スウィック
地元イギリスの選手でUFC以前にも世界中の格闘技大会に参戦し実績を積んだ叩き上げのファイター、ハーディは郷野にも勝利している。しかし今回の相手はクイックの異名を取るスピード感溢れる強豪、スウィックと簡単に勝てる相手では無い。
いつものCOCK SPARRER の「England Belongs To Me」で入場のハーディは大歓声、敵地に乗り込むスウィックにはブーイングだ。

お互いに差し合い、ひたすら金網に押しつける戦法の両者。スウィックの方がやや優勢という所か。
だが、2Rにラッシュを仕掛け、前に出るハーディに会場は大声援。テイクダウンも奪い会場は爆発。その後もスタンドを中心に試合が進み、勢いのハーディ、的確さのスウィックという感じだが、地元イギリスで、どうしても勝ちたい気持ちが前に出たハーディの積極性もあり、ハーディが判定勝ち。ビスピンに続きイギリス勢が連勝した。ハーディは格上相手に勝利で実績を上げ王者への次期挑戦者に猛アピールした。

<ミドル級/5分3R>
○マイケル・ビスピン
(2R 4分24秒 TKO)
●デニス・カーン
TUFでその人気を決定づけた人気者ビスピンが地元イギリスに凱旋、だが相手は実力者、デニス・カーンだ。UFCではその力を発揮出来ていないが、強豪には変わりない。

1R、カーンはフックでダウンを奪いマウントを取ってパウンドを落とす、ビスピンは絶体絶命だが、なんとかしのいだ。そして2Rに劣勢のビスピンは遂にテイクダウンに成功すると、そこから逆にパウンド、カーンも何度もスタンドに戻すが、ビスピンの勢いは止まらず最後は膝蹴りでTKO勝利。
相変わらずカーンは受けに回ると脆さを見せ、ここ一番で勝てないパターンに陥った。逆にビスピンは打撃もグランドも超一流とは言い難いが勝負を諦めない粘り強さで勝利を勝ち取るという、対照的な2人だった。

<ウェルター級/5分3R>
○マット・ブラウン
(3R 2分27秒 TKO)
●ジェイムス・ウィルクス
アメリカvsイギリスで行われたTUF9で優勝したイギリスからの新星、ウィルクスがアメリカの中堅選手、ブラウンに挑む。

1Rは地元の力をもらったウィルクスが前に出てテイクダウンも奪い有利に試合を進める。
しかし2R開始早々、ブラウンの強烈な飛び膝蹴りが炸裂、見事に命中しウィルクスはダウン。そのまま追い討ちをかけるブラウンだが、ウィルクスは何とかしのぐ。だが、これで試合の流れを奪ったブラウンがラウンド終盤、更にパンチでダウンを奪うがウィルクスは脅威の粘りでこれをしのぐ。

そして3R、ブラウンのタックルに合わせたウィルクスのアームロックを極めかかり、一本勝ち寸前だったが、ブラウンが何とかこれをしのぐとグランドでバックマウントを奪いパウンドを叩き込みレフリーがストップ。ブラウンがTKO勝ち。

<ライト級/5分3R>
○ロス・ピアソン(英国)
(2R 4分38秒 TKO)
●アーロン・ライリー(米国)

かつて小見川にも勝利して世界中の様々な大会で経験を積んでいるベテラン、ライリーにイギリスのピアソンが挑む一戦。終始打撃戦の中、2Rにピアソンが膝蹴りでライリーを流血させてドクターがストップ。ピアソンが地元で勝利を飾った。

アーロン・ライリーにはAMCの総帥マット・ヒュームがつき、ロス・ピアソンは英国人ながらカリフォルニアに渡り、截拳道(ジークンドー)を修行していたことからエリック・パールソン(元修斗世界ライトヘビー級王者)がセコンドとして指示を出すなど、長く総合を見ているファンには興味深い代理戦争だったことになる。

アンダーカード
<ウェルター級/5分3R>
○ジョン・ハザウェイ
(判定 3-0)
●ポール・テイラー

<ライト級/5分3R>
○テリー・エティム
(2R 1分24秒 ギロチンチョーク)
●シャノン・グガーティ

<ウェルター級/5分3R>
○ニック・オシプツァック
(3R 3:53 TKO)
●マット・リデル

<ライト級/5分3R>
○デニス・シバー
(2R 2分53秒 TKO)
●ポール・ケリー

<ライトヘビー級/5分3R>
○アレクサンダー・グスタフソン
(1R 0分41秒 KO)
●ジャレッド・ハマン

<ライト級/5分3R>
○アンドレ・ウィナー
(1R 3分22秒 KO)
●ロナルド・デルガド

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2009年11月15日 03:41に投稿されたエントリーのページです。

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