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「This is ルミナ!」“新聖地”に凱旋したVALE TUDO JAPANにて、佐藤ルミナがKOで咆吼!

 凄い興行だった。
 30日、東京・JCBホールにて、修斗の祭典『VALE TUDO JAPAN 09』が10年ぶりに復活。
 セミで現ライト級王者リオン武が、元・絶対王者ノゲイラを逆転のパウンドKOし“新・絶対王者”誕生をアピールすれば、“国内ラストマッチ”が噂される五味隆典は、5分5Rの長丁場の中スタミナ切れを起こし幾度も大ピンチを迎えるが、KOTC王者トニー・ハービーと魂を削り合う激闘を展開。復活“バリジャパ”を一目見ようとJCBホールに詰めかけた3,190人(超満員、主催者発表)の修斗ファンは、セミとメインの激闘に大興奮。5・10のプロ化20周年記念興行を上回る熱狂が会場を包み込んだ。90年代後半の修斗黄金期に“聖地”と呼ばれたのは、VTJの常打ち会場だった今は亡き東京ベイNKホールであったが、5・10と今回の二大会で、JCBホールは修斗の“新聖地”として、ファンに完全に認知されたことだろう。

 セミとメインの爆発のきっかけを作ったのは、他ならぬ“月狼”佐藤ルミナであった。
 過去にVTJにおいて幾多の名場面を作り上げてきたルミナは、今回も下からの関節狙いにサイドキックと変幻自在に動き回り、超満員のファンを魅了。途中パワーで遙かにルミナを上回るコーリー・グラントの踏みつけが飛んでくるが、「一本至上主義」のルミナは臆することなくグラントの懐に飛び込んでいく。

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 スリリングな打撃の攻防の末、ルミナの右ストレートがグラントを捉え、グラントがついにダウン! そのまま一発一発に熱情を込めたパウンドを振り下ろし、ルミナKO勝利! 2年7ヶ月ぶり(!)のルミナの勝利に、この日初めてJCBホールが大爆発した!

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 コーナーに駆け登り、「これが俺。Thisi is ルミナ!」と咆吼。試合後のマイクでは、
「自分の子どもにも、ジムの教え子にも、今までいい所見せられなかったんですけど…」
と話し始めたところで感極まって声を詰まらせたが、最後には、
「もう少しだけ頑張ります」
と締め括ったルミナ。“修斗のカリスマ”も、今や35歳のパパ。「一本至上主義」の苛烈な生き様を、あと何試合見せてくれるのか注目したい。

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カリスマの背中に、後光が差している!?


 五味、リオンが激闘を繰り広げた神興行の全容は、11月6日発売の『マット界舞台裏』11月12日号で完全詳報の予定。是非お買い求めください!


■『VALE TUDO JAPAN 09』
2009年5月10日(日)開始:18:00(オープニングファイト開始:17:00)
会場:東京・JCBホール

<オープニングファイト 第1試合 修斗公式戦 62kg契約 5分2R>
△エダ“塾長”こうすけ(日本/PUREBRED京都/08年新人王)
(ドロー 0-1)※19-19、18-19、19-19
△山内慎人(日本/GUTSMAN修斗道場)

<オープニングファイト 第2試合 修斗公式戦 ミドル級 5分2R>
○カン・ジョンミン(韓国/ジンビル)
(1R 2分48秒 KO)
●佐藤洋一郎(日本/グレイシーバッハ東京/世界3位・09年新人王)

<第3試合 修斗公式戦 バンタム級 5分3R>
○マモル(日本/シューティングジム横浜/世界6位)
(1R 4分41秒 TKO)
●ジェシー・タイタノ(米国/スパイク22/世界9位)

<第4試合 修斗公式戦 世界ウェルター級王座決定戦 5分3R>
○ヴィラミー・シケリム(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/世界1位)
(1R 2分05秒 TKO)
●冨樫健一郎(日本/パラエストラ広島/世界3位)

<第5試合 VTJルール 67kg契約 5分3R>
○ティト・ジョーンズ(米国/MMA Inc)
(判定 3-0)※30-29、30-28、30-27
●不死身夜天慶(日本/シューティングジム横浜)

<第6試合 VTJルール 63kg契約 5分3R>
○佐藤ルミナ(日本/roots/初代環太平洋ライト級王者)
(1R 3分20秒 TKO)
●コーリー・グラント(米国/チーム・クエスト)

<第7試合 VTJルール 65kg契約 5分5R>
○リオン武(日本/シューティングジム横浜/現世界ライト級王者)
(4R 2分58秒 KO)
●アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/クラブ・デ・ルタ/第4代世界ライト級王者)

<第8試合 VTJルール 71kg契約 5分5R>
○五味隆典(日本/久我山ラスカルジム/第5代世界王者)
(判定 3-0)※47-45、46-45、46-44
●トニー・ハービー(米国/マッシュファイトチーム/現KOTCライト級王者)

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2009年10月31日 10:02に投稿されたエントリーのページです。

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