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UFC 100 リアルタイム速報

井上譲二:週刊ファイト前編集長 週刊マット界舞台裏'09年6月04日号 UFC98 : EVANS vs. MACHIDA「リョート時代到来!」

遂に記念すべき100回目の大会を迎えたUFC。メインにはヘビー級の王者統一戦というスーパーカードが実現した。圧倒的な実力を示す新世代の王者レスナーに、あのノゲイラに完勝した事で勢いに乗るミアの好カードは記念大会に相応しい。

<メインイベント UFCヘビー級王座統一戦 5分5R>
○ブロック・レスナー(王者)
(2R 1分48秒 TKO)
●フランク・ミア(暫定王者)
前回はミアが勝利だが、あの時のレスナーはUFCデビューだった事を考えると現在は別人と言っても良い。冷蔵庫の様な肉体を誇るレスナーだが、ミアもブロンズ像の様な完璧な肉体に仕上がっている。
試合は予想通り、組みにきたレスナーに足関節を狙うミアだが、流石に読まれていてそのままテイクダウンでレスナーが上になる。するとミアの手を固定して、顔面とわき腹に物凄く重たいパンチを打ち込むレスナー。そのまま1R終了でミアの顔面は腫れあがっている。
2R、打撃勝負を仕掛けるミアだが、レスナーは冷静にテイクダウン、そして重たいパウンド連発で追い詰めていく。嫌がるミアが亀の体勢になった所を固定して、顔面にパンチ連打でミアが動けなくなった所でレフリーがストップ。
レスナーが危なげなく快勝した。

ミアの地元、ラスベガスだけあって、圧倒的な力でねじ伏せる勝利だったレスナーに激しいブーイング。その挑発に興奮したレスナーは
「もっと、ブーイングくれよ!俺はブーイングが大好きなんだ!」
と観客を煽る。しかし、その後、興奮の収まらないレスナーは
「今日は家に帰ってクアース(アメリカのビール、UFCのスポンサーであるバドワイザーのライバル)で祝杯をあげるぜ!(UFCのスポンサーであるバドワイザー社の)バドライトなんて飲まない!奴らは俺に何もくれなかったからな」
とスポンサーを罵倒し、大きな話題になった。その後、記者会見で謝罪する事になってしまった。

<UFCウェルター級タイトルマッチ 5分5R>
○ジョルジュ・サンピエール(王者)
(判定 3-0)
●チアゴ・アウベス(挑戦者)
ウェルター級の絶対王者と言っても過言ではないサンピエールに、ここまで連勝を重ねて遂に挑戦者として名乗りをあげたアウベス。アウベスが連勝した相手にはマット・ヒューズ、カロ・パリジャン、クリス・ライトルというビックネームも多くサンピエールとしても油断出来ない相手だ。
試合開始直後、いきなりテイクダウンを奪うサンピエール。その後もバックを制し、攻めたてる。その後も一方的にテイクダウンを奪いグランドで攻め続けるサンピエールにアウベスは防戦一方。
全ラウンド、ほぼ一方的に試合を支配したサンピエールが判定勝ちした。
試合後、オクタゴンのインタビューで、サンピエールは上の階級の王者、アンデウソン・シウバ戦を振られ、前向きな姿勢を見せた。

記念すべき100回大会なので、UFC殿堂入りのホイス・グレイシーが紹介された。

<ウェルター級 5分3R>
○ジョン・フィッチ
(判定 3-0)
●パウロ・チアゴ
ウェルター級無冠の帝王、フィッチ。再び王者、サンピエールへ挑戦する意味でも負けられないカードだが、相手のチアゴも、最近、UFCの各階級をじわじわと席巻しつつあるVT発祥の地、ブラジルからの実力者だ。
1R、チアゴがギロチンチョークを極めかけるが、こらえたフィッチはその後、試合のほとんどをバックを制して判定勝ち。

<ミドル級 5分3R>
○ダン・ヘンダーソン
(2R 3分20秒 KO)
●マイケル・ビスピン
盛り上がりまくるTUFのコーチ対決。どの団体、大会でもトップに入るダンヘンに対し、ビスピンはUFCでキャリアアップを重ねてきた選手。人気先行という声をビスピンは払拭出来るか?
静かな打撃戦だが、プレッシャーをかけ、前に出るのはダンヘン。得意のショートフックで追い詰めケージに押し込んで膝蹴りで有利に試合を進める。そして2R、ダンヘンのワンツー、右がビスピンの顎を打ち抜きビスピンが崩れ落ちて失神。更に追撃で右のコブシをダウンしているビスピンに叩き込んで勝負あり。ダンヘンが見事なKO勝利で会場は大いに沸いた。

<ミドル級 5分3R>
○秋山成勲
(判定 2-1)
●アラン・ベルチャー
この試合がUFCデビューとなる秋山に用意されたのは、まさに現在の秋山がUFCでどの位置にいるのか試金石になるベルチャー。あのデニス・カーンも倒したベルチャーに勝たなければ秋山は次回からアンダーカードに落とされる可能性もある。ベルチャーはまさに門番的な存在だ。
試合開始早々、ベルチャーのローキックが秋山の金的に当たり秋山悶絶。なんとか試合再開後、ベルチャーの左で秋山ダウン。秋山も前に出るがスタンドではベルチャーが上。2Rはすぐテイクダウンしてグランドに持ち込む秋山。すぐに上を取り返すベルチャーだが、足関節を狙い失敗ですぐに秋山が上を取り返しキープしてポイントを稼ぐ。その後は静かなスタンド勝負が続き、僅差の判定で秋山が勝利した。

<ライトヘビー級 5分3R>
○マーク・コールマン
(判定 3-0)
●ステファン・ボナー

<ライト級 5分3R>
○ジム・ミラー
(判定 3-0)
●マック・ダンジグ

<ライトヘビー級 5分3R>
○ジョン・ジョーンズ
(2R 2分43秒 ギロチンチョーク)
●ジェイク・オブライエン

<ウェルター級 5分3R>
○キム・ドンヒョン
(判定 3-0)
●TJ・グラント

<ミドル級 5分3R>
○トム・ローラー
(1R 0分55秒 ギロチンチョーク)
●CB・ダラウェイ

<ライト級 5分3R>
○シャノン・グガーティー
(1R 2分36秒 ギロチンチョーク)
●マット・グライス

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2009年07月12日 10:54に投稿されたエントリーのページです。

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