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ミスターポーゴに作家転向のススメ!? 『マット界舞台裏』井上譲二記者が「祝・増刷!」のエール!

 力道山時代の大昔から、なぜか悪役レスラーには善人が多い。フレッド・ブラッシー、ザ・デストロイヤー、タイガー・ジェット・シン、ザ・シーク、ジプシー・ジョーらは本当にお人好しだった。
 ミスター・ポーゴもそんな一人。しかも彼は小心者である。「それでよくレスラーが務まってきたな」と思う人もいるだろう。しかし、そうした人間性がほとんどハンディにならないのがこの職業で、事実、ポーゴは長年に渡って日米マットで十分通用してきた。

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写真は4月6日・新宿ロフトプラスワン『格闘二人祭』にて。


 さて、『ある悪役レスラーの懺悔』(講談社)を読んで一番感心したのはポーゴの記憶力の良さだ。私は『ファイト』記者時代にポーゴ本人やインディー団体の関係者から聞かされていたため、本の内容の大半は知っていたのだが、全く食い違いがなかった。例えば、現役引退を条件にFMWから300万円が支払われたことや、一時、W★ING副社長だったのは本当の話。本の内容にポーゴの思い違いや作り話は一つもないと断言できる。
 そう言えば、ターザン山本!氏もしきりに「ポーゴは頭が良い」と言っていた。山本氏は文章のうまさに感心したのだが、昔からポーゴを知る私にとって、それも意外だった。
 ただ、頭が良いといっても、ポーゴはあまりに正直過ぎて一般ビジネスには向いていない。
 40歳台での引退を決意したポーゴは、10年ほど前に本庄市でサウナ経営に着手したものの、わずか一年足らずで失敗。数年前に始めたチャンコ屋も軌道に乗っていないという。全く商才が備わっていない証である。
 もう満身創痍。痛風に悩まされているし、両ヒザの状態も良くない。ハッキリ言って、まともに歩けないのだ。だから、旧友の私としては健康のために潔く引退してもらいたい。
 じゃあ、ポーゴは58歳にもなってどんな職業に就けば食って行けるのか? 今回の出版を機にノンフィクション作家に転向するのだ。彼の非凡な文才をもってすれば、「夢の印税生活」も決して不可能ではない!?

(文/『週刊ファイト』前編集長 井上譲二)

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週刊マット界舞台裏'09年4月09日号

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2009年04月18日 03:32に投稿されたエントリーのページです。

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