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「Dynamite!!前日会見」人気が高かったのは?

東京・新宿ステーションスクエアで行なわれた「Dynamite!!前日会見」。
欠場のジェロム・レ・バンナと体調不良で欠席した柴田勝頼以外の全選手が集まった豪華な記者会見となった。独断と偏見で会場での人気をレポートしてみよう。

まず、一番歓声が上がったのは、ミルコ・クロコップ。
UFC連敗して二軍落ちの様な形で日本に出戻り、水野竜也には綺麗に勝利したものの、アリスター・オーフレイムには大苦戦で精彩を欠く姿を晒したばかりなのだが、逆にその姿が日本人特有の判官贔屓に触れるのだろうか?
思えばK-1創成期を支えたアンディ・フグもパトリック・スミスの様な喧嘩屋に敗れたりと苦しい姿を晒したからこそ、人気爆発となった側面もあるし、現在も強すぎて干されたと言われるK-1絶対王者、セーム・シュルトや今年優勝して3度王者になったレミー・ボンヤスキーよりも、未だに優勝の無い無冠の帝王バンナの方が圧倒的人気を誇ってるという現実からすれば、傷ついて日本に帰ってきたミルコに観客は感情移入をしてしまうのだろう。
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それから、勿論、武蔵、桜庭和志、田村潔司のベテラン勢は活躍してる期間が長いだけあり、知名度も高く歓声が大きかった。

また人気とは別かもしれないが、セーム・シュルト、チェ・ホンマンが出てきた時には、そのあまりの大きさに会場から「おお〜〜〜〜」という驚愕の歓声が飛んでいた。
格闘技マニアには評判の悪かったK-1モンスター路線だが、ライトなファン層がぱっと見て印象に残り興味を惹くのはやっぱりこういう規定外の巨人であり、この大歓声を聞けばファンの裾野を広げるという意味においてはモンスター路線は正しかったと言わねばなるまい。

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同じくモンスター路線の代表と言えるボブ・サップもやはり歓声が大きい。
数年前のサップブームは一般に広がっており、この会場に集まっている全選手の中でもっとも知名度があるのは実はサップかもしれない。
近年、格闘技・プロレス両方で精彩を欠いた戦績、内容であるが、この知名度は未だに健在だ。
この魔人キャラに独特の「フハハハハ」という笑い声はやはり印象に残る格闘技界屈指の人気キャラクターとして評価したい所だ。

また意外だったのが、視聴率では低迷している、DREAM軽量級勢の人気だ。
青木真也、川尻達也はもとより、エディ・アルバレス、J.Z.カルバン、ヨアキム・ハンセンにも声援が飛んでいた。ただ、これらの声援は男の声援が多く、元PRIDEファンの格闘技マニア的な男の声援だったのも興味深い。PRIDEへの強い安着を持つファンの想いはDREAM軽量級勢に向けられており、UFCが頂点とする世界の格闘技界の中で、DREAM軽量級勢は日本で行われる世界レベルの戦いだという事に誇りを持ちたいのだろう。

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それがはっきりするのも、この青木らに声援を送る格闘技マニア達はキン肉万太郎、アンディ・オロゴン、坂口征夫らには激しくブーイングをしていたからだ。

勿論、一般ファンはいきなり出てきたキン肉万太郎には微妙な態度を取っていたが、アンディ・オロゴン、坂口征夫には歓声をあげていたから、Dynamite!!は前日会見だけ見れば上手く格闘技マニアと一般ファンが混ざっていて双方に魅力のあるカードを提示出来ているのでは無いだろうか。そういう意味では苦戦しながらいいバランスの取れたいいカードを揃えたと言える。

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2008年12月31日 03:26に投稿されたエントリーのページです。

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