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UFC86 新王者フォレスト・グリフィンの経歴とは?

2008年7月5日(土/現地時間)に行われた、総合格闘技メジャー大会UFC86。
そのメインは日本でも御馴染み、UFCライトヘビー級王者のクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンに、フォレスト・グリフィンが挑んだ一戦だ。
勝敗は前半に攻め続けたグリフィンが3−0の判定で勝利し、見事にUFCライトヘビー級新王者に輝いた。

勝因はローキック、スタンドはボクシングベースのジャクソンの弱点と捉えたのか、グリフィンのローキック攻めが決まり、試合序盤からジャクソンは足を引きずる展開。
2Rにはほぼ一方的にグリフィンが攻め、ジャクソンは防戦一方。4Rにはジャクソンもパワーボムなどで見せ場を作るが試合のほとんどをグリフィンがリードし、48−46で判定勝ちを納めた。

遂にUFC躍進の原動力であったリアリティーショー『The Ultimate Fighter』上がりで初の王者となったのは、やはり一番の人気者、グリフィンであった。

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ところで、このフォレスト・グリフィン、この『The Ultimate Fighter』出身という事で人気者の反面、マニアなどからは不当に低い評価をされている。
マニアというのはどうしても地味な選手、世間的な一般層が注目しない選手を高く評価し、反面、一般層が好む人気者を低く見る傾向がある。

日本で言えば視聴率にもっとも貢献してるであろう魔裟斗よりも佐藤嘉洋を評価し、山本“KID”徳郁よりも青木真也、川尻達也を評価する。
これはアメリカでも同じで、アメリカのマニアは同じUFCでも人気者のチャック・リデルやこのフォレスト・グリフィンよりLyoto(リョート・マチダ)や岡見勇信の様な一般層には人気が無い地味な実力者を評価する。

その評価が日本に来てしまうので、どうしてもグリフィンはTVショーで抜擢されただけの人気先行型というイメージが日本のマニアにも持たれているだろう。

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しかし、『The Ultimate Fighter』に参加してる面子は、決してTV番組の為だけに素人が呼ばれたのでは無く、それなりにローカルMMA大会などで経験を積んだ選手たちである。
特にこのグリフォンは『The Ultimate Fighter』参加する以前から、非常に良い戦績を誇っている若手の注目株であった。
あの藤田和之に一本勝ちしたジェフ・モンソン、更に日本でも御馴染みのエベンゼール・フォンテス・ブラガ、トラヴィス・フルトンらかなり大物選手に勝利しており、その実績が買われて『The Ultimate Fighter』に出場した実力者なのである。

そして『The Ultimate Fighter』卒業後も奢る事無く、現在もランディー・クートゥアのジムに所属し練習を続けていた故に今回の戴冠となったのだろう。

ただ人気だけで王者になれるほど、UFCの王者は甘くない。グリフィンが王者になったのは必然であるし、もっと評価されるべき新チャンピオンの誕生だ。

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2008年07月09日 01:22に投稿されたエントリーのページです。

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