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驚愕の貴重本『これがプロレスのルーツだ!カリフラワー・レスラーの誇り』に乾杯

 編集部にHN”レトロ狂時代”様より、大変に嬉しい感想が寄せられました。以下、原文の一部を紹介したいと思います。また、著者の倉森さんにメールを転送させていただきました。ありがとうございます。
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 東スポ系新聞紙上での上田馬之助の『金狼の遺言』連載は、昭和のプロレス者にはタマラナイ内容です。ストロング・レスラーのプロの誇りを知ることが出来、非常にうならされます。カリフラワー・アレイ・クラブ日本人古参会員であるという略歴に著書の紹介が記載されており、電子書籍『カリフラワー・レスラーの誇り』というのが目にとまり、気にはなっておりました。

 内容は保障つきであろうと確信して、ようやくそれを購入しダウンロードしてみました。すると、いきなり黄金のグリーク=ジム・ロンドスとマイク・マズルギ、アンドレ・アドレーの1976年のカリフラワーアレイクラブでの記念写真から始まり驚いたものです。これぞ貴重スナップという…。
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  また、ロックの王者エルビス・プレスリーや「ジャニーギター」、「ブラックコーヒー」等の名曲で知られる女性大物シンガー=ペギー・リーなどの”プロレスLOVE”エピソードは、そちら方面の愛好家には新発見の連続でありました。さらに、若き日の西部劇スター”ラスト・シューティスト”ジョン・ウエインとアドレーのスナップ写真までありました。これは当時のプロレス人気を検証するにおいて、いかなる文献よりも説得力があります。

 上田馬之助が語るオヤジ(力道山)から聞いた話の数々にも魅せられました。1951年9月に、かつてボクサー時代に世界ヘビー級チャンピオンにもなったジャック・デンプシーやマックス・ベアのスパーリング・パートナーを務めたシューター=アドレーが語る秘話。はじめて力道山の挑戦を受けた時の極秘エピソードは、三波伸一さんの紹介文にあるように、まさしく「びっくりしたナァもう!」でした。この話は、これまで専門誌などでも見かけた記憶がありません。当時、すでに40代後半だったとか。また後年覆面レスラー、ジ・エキュスキューナーとして対戦したときのエピソードもありました。
 『街の灯』のボクシングシーン指導時の喜劇王チャップリンと握手するアドレーの写真(チャップリンは親しい関係の方やVIPクラスの人しか記念撮影をしたがらない気難しい方だったというのは知られております。)他、貴重な写真の数々。ただただ感嘆するばかりです。

 ちなみにアドレーは南米遠征時レスリング・シーンを変化させた超大物レスラー=アルゼンチーナ(アントニオ)ロッカを見出し、米マットへの橋渡しをした人物だったとは知りませんでした。           1930年代のプロレス興行のポスターの数々も目を見張ります。ハリウッドスターとしても著名なマイク・マズルギ関連の写真や記事はどれもがすばらしい。さりげなくマッハ隼人との写真もあったりします。
 とどめは2006年カリフラワーアレイクラブでの吉田万里子がマスカラス、デストロイヤーなどとの記念写真などオールドタイマーを中心とした素敵な写真の数々。それはレトロマニアとして私自身が影響を受けた、流智美氏の自費出版本『ルーテーズ写真集1,2』以来の衝撃といえるのかもしれません。流氏的に言えば「職業格闘士のただずまいを見よ!」という表現になるのでしょうか。

 貴重な写真は中には1枚が何千、何万円の価値があるものだと思います。まして直筆サイン入りなんて。週刊ファイトのロサンジェルス特派員として過ごされた著者がうらやましい限りです。私のようなレトロプロレス愛好家にとっては、118ページの分量で2625円とは、これは手にって眺めるという類のものではないにせよ、これだけの写真を入手でき、閲覧できる喜びはなんといったらいいのか。けっしてお世辞などではなく、先輩プロレス愛好家トシ・クラモリ氏の存在に乾杯と、いつの日か、直にお会いしてお礼を述べたいものです。
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TOSHI 倉森 これがプロレスのルーツだ!カリフラワー・レスラーの誇り

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2007年04月07日 22:32に投稿されたエントリーのページです。

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