木村浩一郎が亡くなったとの第一報が入った。1990年にサブミッション・アーツ・レスリング（SAW）からFMWに参戦。ほどなく分派したW★INGに参加、柔道の徳田光輝、空手・誠心会館の齋藤彰俊らと共に格闘三兄弟の一人として売り出された。
　1991年にはリングスに参戦。実験リーグにてガチンコ試合を敢行、まだパンクラスもUFCもなかった時代だけに、わかる人だけが大きな衝撃を受けた。以降、木村の試合を注目する関係者が増え、新たなプロ格闘技の方向性を示した『VALE TUDO JAPAN OPEN 1995』にエントリー。トーナメント準決勝でヒクソン・グレイシーと対戦した際のプライベート私生活を含むドキュメンタリーは、のちに商品化されたDVD『RICKSON GRACIE CHOKE』（英語版）でも話題となった。
　プロレスラーとしては覆面のスーパー宇宙パワーとして東京ドームでも試合をしたが、どちらかといえば様々なプロモーションの裏方業務で関係者間では知られる存在に。
　トップ画像は2009年5月29日、新木場1stリングで行われた『W★ING復活祭』冒頭、戸井克成が掲げる故・ビクター・キニョネスさんの写真を交えて、復活の挨拶をした木村浩一郎さん。
別冊006 W★ING伝説　絆−KIZUNA−
W★ING復活祭の小幡優作戦

追悼版特集はマット界舞台裏11月6日号今と90年代新日木村浩一郎REAL有明DEEPしなしさとこ朱里まつりに収録されました。