ロック様ドウェイン・ジョンソン究極のハマり役、痛快無比のアクション超大作3D映画『ヘラクレス』24日より全国ロードショー

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 ついにアクション映画超大作『ヘラクレス』が、24日より全国ロードショー公開される。なんと言っても注目はロック様ことドウェイン・ジョンソンが主役のハーキュリーズ(日本では慣例に従いヘラクレス)を文字通りの体当たりで演じたこと。
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 マット界舞台裏7月31日号では、ロックの映画スターとしての稼ぎっぷりと、映画『ヘラクレス』の封切を先行スクープしているが、経済誌『フォーブス』最新号によると、本年6月までの年間にて男優で世界最高額を稼いだ一位がロバート・ダウニーjrの7500 万ドル、二位がロック様ドゥエイン・ジョンソンの5200 万ドル、以下ブラッド・クーパー、レオナルド・ディカプリオと続くのだが、映画『ヘラクレス』の公開を前にして邦貨にして50億円以上の年収総額というのは凄すぎる。ましてこの額にはWWEからの収入は含まれてない。この一年試合こそしてないが、『レッスルマニア』のマイク顔見世だけでも億円単位のギャラである。また、興行収入からの俳優ランキングでは、作品数もあるがロバート・ダウニーjrを抑えてドゥエイン・ジョンソンが堂々の一位となった。
 もっとも、国際線の航空機内ではどこの路線でも定番中の定番『Fast & Furiousワイルドスピード』シリーズを見せられても、悪くはないどころか世界中で大ヒットの事実を納得はするものの、どこかロック様でなければならない意義が弱い。格闘技マニア的にはキックボクサーからMMA戦士、そして女優になったジーナ・カラーノとロック様共演というだけで『EURO MISSION』は映画館にまで行ったけど、裏切りのプロット含めて「なんでやねん」と不満を覚えた方は少なくないのでは? 『G1ジョー2』での軍曹キャラも、なんか当たり前過ぎたものだ。

神話伝説と肉体リアリティの合致!ロック主演・究極のハマり役
 そうこうしているウチに、映画『ヘラクレス』の主役と聞いて、今度こそと思ったプロレスファンは数知れず。ましてUFC公式マガジンの表紙にもなって、マット界全体が注目するに及んで、本誌もたびたび取り上げてきたが、試写会に行ってきて期待にたがわぬ抜群の面白さにKOされたばかりである。

英語では「ハーキュリー」だが、日本では慣例の「ヘラクレス」表記(c) パラマウント ピクチャーズ ジャパン

 なにしろアクションが凄すぎる。一撃パンチで敵対戦士を吹っ飛ばす場面は予告編映像にも出てくるが、本人にリアリティがあるから違和感がない。実際、鑑賞前の唯一の懸念はコミックを原作とする作品だけに、実写と言えども漫画的に陥ることだったのだが、ファンタジーで終わらず主人公の苦悩も描いてある。
 半人半馬の怪物ケンタウルスにせよ、映画では最初はまんまの半人半馬のロングショットから登場するものの、それは遠くから見たらそう見えたというだけで、実際は近くに来るとそうではなかったというのが映画での描き方。なるほど、50代以上の方なら明治乳業提供の7時のニュース前の5分枠のアニメ『マイティ・ハーキュリー』を覚えていると思うが、そこに出てくる半人半馬キャラとかまでは出さない線引きで、考えて作ってあるのが理解出来た。冥界の番犬ケルベロスにせよ、ヘラクレスの悪夢の中では神話通りの三つの頭を持つ狂犬、いや怪物なのだが、実際に闘う場面では三匹の獰猛なBlack Dogという按配である。

真の英雄とは?ギリシャの神ゼウスの子ヘラクレス自己探求の旅
 これまでのロック様の映画、2つの点で生かせてないと思ったことがある。軍服などから逞しい肉体が想像できるというのだけではなく、やはりチャールトン・ヘストンのような歴史大作をやっていただき、腰巻だけにして半裸を見せることと、長髪にすること。今回の長髪のロック様は実に決まっており、このお姿を待っていたと思った。
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 さらに、歴史絵巻のキャラとプロレスがうまく溶け込むことは、先駆舎プロデュースの魔界錬闘会を持ち出すまでもないが、ハリウッド大作との相性も説明不要だろう。今回も、ギリシャの最高神ゼウスが、不貞によって人間の女性との間に生れたのが半神半人の英雄ヘラクレスという設定。人間としての主人公の葛藤も描かれているのだ。
 以降、いろんな神話キャラやモンスターたちと闘う”12難業”の場面が散りばめられる。記憶にかすかに残っている名前とか、日本での慣例表記と英語の台紙が異なるため混乱もするが、やはり広く知られているキャラばかりなので興味は尽きない。アキレスは、やはりレッド・ツェッペリンの♪アキレス最後の戦い、なのである。
 最後のクライマックス、制作者たちは明らかにメタリカの『Justice For All』発売後のDamaged Justice Tourステージセットをヒントにしたに違いない。LIVEで見たメタルマニアはすぐに気が付いたと思うが、女神テミスの石像がどうなるかは映画を見てのお楽しみとしておく。
 それにしても3D版はド迫力だ。短剣が飛んでくる場面など、思わず本当に客席で身をかがめてしまう。痛快無比のアクション超大作、プロレスファンなら是非とも劇場に足を運んでほしい。

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映画『ヘラクレス』
 ギリシャ神話に登場する半神ヘラクレスを主人公にしたアクションアドベンチャー。全能神ゼウスと人間の間に生まれたヘラクレスが、さまざまな戦いを経て英雄へとなる姿を追う。
■ 映画『ヘラクレス』
24日より全国ロードショー
映画『ヘラクレス』公開!ザ・ロック12年ぶりに来日決定

12年ぶりに来日するザ・ロック24日公開のハリウッド映画「ヘラクレス」ジャパンプレミアに武藤敬司ゲスト出演
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■ 映画「ヘラクレス」ジャパンプレミア
日時:10月19日(日)16:30 イベント開始
場所:六本木ヒルズ大屋根プラザ/TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
出演:武藤敬司 選手

土曜30日からロードショー公開!”ロック”ドウェイン・ジョンソン主演『オーバードライヴ』
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▼悲壮運命の翼を背負う古兵が贖罪の化身となりて魂を救う? ロック様映画収入50億円
 ロックの映画スターとしての稼ぎっぷりと、映画『ヘラクレス』の封切を先行スクープ! 監督は『X-MEN:ファイナル ディシジョン』などのブレット・ラトナー。『オーバードライヴ』などのドゥエイン・ジョンソンが主演を務め、その脇を『スノーピアサー』などのジョン・ハート、『恋におちたシェイクスピア』などのジョセフ・ファインズら実力派が固める。次々と現れるクリーチャーや、それらを倒すドゥエインの肉体美に圧倒される。