赤井沙希単独インタビュー！飯伏幸太主演『大怪獣モノ』女スパイ役「映像にビックリ！」

　飯伏幸太主演の映画『大怪獣モノ』で、女スパイを演じた赤井沙希に本誌が単独インタビューを敢行した。

●この映画のオファーを受けたときの率直な感想は?
「プロレスをやるようになってからも、舞台でのお芝居はやっていたのですが映像は久しぶりだなと思って話を聞いたら、主演が飯伏幸太さんで、鈴木みのるさんとかレスラーの方が出演されていて。私自身もアクションシーンがあるというので、プロレスやる前と比べて自分がプロレスをやったからこそできるお芝居がありそうだなと思ってとても嬉しかったです」

●怪獣映画はこれまでにご覧になったことは……。
「ないです。観たことなかったんですけど、この映画を観たので、これが初めての怪獣映画です(笑)。でも周りの女子プロレスラーたちは怪獣や戦隊モノとか好きな人が多くて、人気のあるジャンルなんだなと勉強になりました」

●最初に脚本を読まれてどのように思いましたか?
「理解するのに時間がかかりました。何度も読み返して、わかりました」

●役どころを教えてください。
「女スパイの役なんですけど、自分のボスからの指名で、研究所からある物を盗むために、飯伏さんを騙したりします。最初セクシースパイだと説明されて、ギョっとしましたね。普段の自分とはかけ離れているので」

●黒のジャンプスーツがよくお似合いでした。
「本当ですか!! アクションシーンがあるので動きやすいように、下のズボンは試合で使うコスチュームです。自分の師匠が坂口征夫選手なんですが、征夫さんが普段、試合で使われていたものをおさがりでいただいて、映画の中で着ています。だから動きやすかったです」

●役作りはどのようにされましたか?
「監督に最初に言われたのが、『不二子ちゃんだよ君は』みたいな。この撮影に入る前に、女スパイで検索したり、レンタル屋さんに行ってルパンの実写版の映画を観たりとか、ルパンのアニメも、洋画も観ました」

●アクションシーンでは普段の赤井さんの動きが取り入れられているのですか?
「アクションシーン指導の先生に何ができると聞かれてプロレス技を私はやりたいと言っていたのですが、場所が普通のクラブだったので、受ける側も危ないということでやれませんでした。本当ならブレーンバスターぐらいやりたかったんですけど。だからハイキックや膝蹴りなど打撃がメインになりました」

●では相手にケガをさせず、赤井さんもケガをすることなく……。
「いや、相手のことは殴ったり蹴ったりしましたね。距離感がわからなかったので、当たっちゃいましたね。撮影していると夢中になってよくわからなくなるんです」

●残念ながらモノと絡むシーンはありませんでしたが。
「怪獣と絡む機会なんてなかなかないと思うので、残念です。ただ、自分が戦ったらどうなるのかと想像しましたね。飯伏さんより大きいから、顔にハイキックは届かないと思うので、どういう技が使えるかイメージしてました」

●飯伏選手と一緒のシーンが多いですね。
「飯伏さんはプロレスに関しては大先輩でアドバイスしてくれるんですけど、お芝居に関してはまったくの初心者ですので、大丈夫かなと思い、台本を読み込むことを勧めました。でも本番に強くて、現場ではセリフは全部入ってましたね。ただ、どんな芝居をしたらいいのか不安だったようで、私の周りをウロウロしてました。私が出てないシーンでも、私が他の人の役になって(飯伏と)セリフ合わせをすることもありました」

●飯伏選手とのキスシーンはいかがでしたか?
「台本見たときに、大丈夫かなと。完全に知り合いとお芝居をするのって初めてだったんですよ。お芝居に関しては私の方がお姉ちゃんだから、(飯伏を)引っ張ってあげないと思って、私が少しでも照れたら、向こうが素になるので、そこは頑張りました。でも、監督にギリギリのところで大丈夫だよと言われて。二人ともちょっと覚悟していたから、逆に恥ずかしかったです」

●この映画の感想と、これから観る方へメッセージを。
「台本を見ていて、これがどういう映像になるのかモヤモヤしていたんですけど、映像になってこういうふうにつながるんだとビックリしました。鈴木みのる選手も普段のままで、モノをガンガンに殴っていました。私はそういう試合が好きなので、面白いなと思ってました。試合を観ているような感じで楽しめます」
（文・写真：シン上田）