7月5日(日)東京・品川インターシティーホールにて開催されたジャパンキックボクシング・イノベーション「UNRIVALED-4」。メインイベントは元WPMF(世界プロムエタイ連盟)世界・日本王者・片島 聡志(KICK LIFE)がINNOVATIONバンタム級王者・蒔・センチャイジムに判定勝ち。セミファイナルではINNOVATION&Muay Thai Openライト級王者 弘・センチャイジムがJKA(ジャパンキックボクシング協会)上位ランカー菊地拓人に判定勝ちで交流戦を制した。
【2026年のINNOVATION認定興行予定】
9月12日(土) 新宿FACE(東京/新宿)
9月26日(土) 名護市民会館(沖縄/名護/レキオバトル10)
11月未定 山梨県流通会館(山梨/中央/戦闘甲斐士31)
12月6日(日) 品川インターシティホール(東京/品川)

■ JAPAN KICKBOXING INOVATION UNRIVALED-4(アンライヴァルド・フォー)
日時:2026年7月5日(日)
会場:品川インターシティホール(東京都港区港南2-15-4)
<第7試合 メインイベント スーパーファイト2 54kg契約 3分5回戦>
●蒔/まくと・センチャイジム(センチャイムエタイジム)ONE1敗
・INNOVATIONバンタム級王者
判定0-3(46-49 46-49 46-48)
○片島 聡志(KICK LIFE)
・元WPMF世界スーパーフライ級王者
・元WPMF第3代、第6代日本スーパーフライ級王者

翔・センチャイジム、貴・センチャイジム、壱・センチャイジムなど多くの和製ナックムエ(ムエタイ選手)を輩出してきた在日ムエタイジムの雄、センチャイムエタイジム、現在の看板選手の一角、蒔は、昨年7月6日、INNOVATIONバンタム級王座決定戦で翔力に勝利、プロ9戦目でチャンピオンとなった。そんなINNOVATION王者の気鋭が元WPMF世界スーパーフライ級王者であり、日本軽量級を代表するベテラン強者、片島と対戦。果たして、これがメインイベントに相応しい大激闘となった。
第1ラウンド、5回戦だからこそか、長いリーチを煙のように燻らしムエタイ特有のリズムで様子を見る蒔に、ムエタイ討伐経験豊富な片島は、躊躇なく狙いすました左フックでぐらつかせ、前日計量の会見時に「ガツガツいきたくない」との言葉さえフェイントの一環であったかと思える猛烈なラッシュで早々にダウンを奪う。
第2ラウンド、逆転を狙い右ストレートの強打を振るう蒔に対し、涼しげに多彩な技巧を披露し翻弄する片島。だが、そこを超えて激しく攻める蒔の気迫は凄まじく、片島楽勝の空気はすでにない。時として逆転を予感させる蒔のヒットも見られる。
第3ラウンド、猛然と前進する蒔に片島もギアを上げて応戦。すると片島の肘打ちが蒔の頭部を斬り裂き、別種のテクニックでも差をつける。ラウンド終了後のジャッジ判定経過発表では、三者とも29-27で片島を支持。
第4ラウンド、全身から気迫漂う火の玉と化した蒔は、尋常ならぬ集中力と殺気に乗せ、直撃すれば一発逆転の危険な拳と蹴り脚を繰り出し続ける。そこを時として涼しく、または熱く、硬軟自在に受け止め、攻め返す片山は流石で、身長5cm低い片島が(普通は長身が有利とされる)首相撲でも蒔を翻弄して的確な膝蹴りを叩き込む。それにしても熱戦。
第5ラウンド、両者とも持てる力を出し切らんばかりに攻防をヒートさせ、蒔の烈火を潜らせて右ハイキックをクリーンヒットさせる片島がどうしても上手で、ひと回り以上(片島35歳、蒔22歳)の年齢差を技巧の差に置き換える具合で試合を作品として仕上げようとする。それに抗う蒔は、試合終了のゴングが鳴る瞬間まで情熱の炎を窄めることはなかったが、完敗の納得は当然のユナニマスデシジョン(判定3-0)を聞く前に全身に表していた。片島は、今年5月に生まれたばかりの長男と突然リングに上げられて愚図る長女と奥さんと一緒に満面の笑みで念願だったという完勝の家族記念写真に納まった。
流石の片島も健闘の蒔も「次が見たい」と思わせる至上の名勝負だった。
<第6試合 セミファイナル スーパーファイト1 62kg契約 3分3回戦>
○弘/こうた・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
・INNOVATIONライト級王者
・MuayThai Openライト級王者
判定3-0(29-28 29-28 29-28)
●菊地 拓人(市原ジム/ジャパンキックボクシング協会ライト級2位)

大会メインとセミは、共にセンチャイジムのINNOVATION王者、蒔と弘が外敵を迎え撃つ構図。弘は、ジャパンキックボクシング協会のライト級2位、菊地と団体対抗戦となった。
第1ラウンド、前日計量時会見で「とにかく後ろに下がらないしガツガツいくんで」と言った菊地が、激しくパンチと右ローキックでアグレッシブ。これに「ムエタイのヒジ、ヒザだったりミドルキックとかを主体的にしっかり見せつけて」と語った弘も同様、共に有言実行。
第2ラウンド、同じく積極果敢なキックボクシングの菊地と流麗なムエタイテクニックを披露する弘の展開は同じく、ラウンド終了後の公開ジャッジは、19-19、19-19、19-20の0-1で1名が菊地支持。
第3ラウンド、菊地は三日月蹴りも駆使してアタックするが弘の首相撲は、蜘蛛の巣のように相手を絡め獲り、そこに肘と膝の雨霰を降り注ぎ一方的な展開に。
判定は、最終ラウンドでジャッジ1名が10-8を点けるほど圧倒した弘がユナニマスデシジョンをものにしてINNOVATION王者の面目を保った。
<第5試合 INNOVATIONフライ級(50.8kg)次期挑戦者決定戦 3分3回戦(延長1R)>
○和田 修虎(橋本道場/INNOVATIONフライ級9位)
2R 51秒 レフェリーストップTKO
●マグナムカンタ(直心会/INNOVATIONフライ級10位)

藤原将裕が返上したINNOVATIONフライ級王座次期挑戦者決定戦、あの櫨本道場の“怪物”花岡竜といつも練習しているという和田がカンタを圧倒。第1ラウンドから右カーフキックを効かせて、第2ラウンドにダウンを連続奪取してレフェリーストップに追い込んだ。

この勝利により和田は、今年12月6日、INNOVATION主催、品川インターシティーホール興行「UNRIVALED-6」でINNOVATIONフライ級1位、吉角綾真(マイウェイジム)と同王座決定戦が決定した。
<第4試合 56kg契約 3分3回戦(延長1R) 特別ルール(肘打ちなし、ワンキャッチ・ワンアタック)>
○翔龍(エボリューションムエタイジム/INNOVATIONスーパーバンタム級7位)
判定(30-28 29-28 30-28)
●松永 隆(新宿レフティージム)
<第3試合 スーパーライト級(63.5kg) 2分3回戦>
●KAN(STRIFE)
1R 1分21秒 レフェリーストップTKO
○髙里 虎義(エボリューションムエタイジム)
<第2試合 オープニングファイト2 2分3回戦 セミプロルール>
●洸冴(拳伸ジム)
判定0-2(28-29 29-29 28-29)
○河野 文太(直心会)
<第1試合 オープニングファイト 2分3回戦 セミプロ特別ルール(ワンキャッチ・ワンアタック)>
△山川 樹(マスターズピット)
負傷判定1-1(20-19 19-20 19-19)
△渡邉 琉生(TEAM GOB)