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3月21日放送のAAA「Rey de Reyes 2026 Week2」は、前週のトーナメント決着を受けた“その後”を描く回として、試合数は少ないながらもストーリーを大きく前進させた内容となった。番組はエル・グラン・アメリカーナの優勝を振り返るところから始まり、伝統の剣授与セレモニーを軸に進行。そこにAAAメガ王者ドミニク・ミステリオ、さらに“オリジナル”エル・グラン・アメリカーナが絡むことで、一気に抗争の構図が拡張された。
試合面では、レイ・フェニックス、ミステル・イグアナ、ローラ・ヴァイス組が勝利した6人タッグが序盤の見どころとなった。フェニックスのスピードと空中殺法に加え、イグアナのコミカルな動きが観客を沸かせ、エンタメ色の強いAAAらしい一戦に。フィニッシュはフェニックスのマッスル・バスターからの体固めで、短時間ながらしっかりと会場の空気を掴んだ。
一方、メインのAAA世界タッグ王座戦は、サイコ・サーカス(サイコ・クラウン&パガノ)とウォー・レイダーズによる激突となったが、試合は思わぬ形で崩壊する。パガノの誤爆をきっかけに王者組の間に不和が生じ、口論から乱闘へと発展。そこに挑戦者側も加わり、収拾のつかない状況となった末に、レフェリーが暴行され、ノーコンテスト裁定。王座は防衛扱いとなったが、サイコ・サーカスの関係悪化が明確に描かれ、今後の再戦や王座移動を含むストーリーの起点となる重要な展開となった。
そして番組のクライマックスとなったのが、エル・グラン・アメリカーナの剣授与セレモニーである。本来は優勝を祝う場であったが、ドミニク・ミステリオが乱入し空気は一変。さらに“オリジナル”エル・グラン・アメリカーナが襲撃し、リング上は完全なカオス状態に陥った。剣を巡る争いとともに、「本物vsオリジナル」という構図が再燃し、そこにメガ王者ドミニクが絡むことで、三つ巴の抗争が明確化。観客のブーイングと歓声が交錯する中、番組は強烈な余韻を残して幕を閉じた。
このWeek2は試合数こそ絞られていたものの、タッグ王座戦線の内部崩壊、Rey de Reyes優勝者を巡る主導権争い、そしてWWE勢を絡めたクロスオーバー強化という複数の要素を一気に進めた“ストーリー回”として非常に完成度が高い内容だった。特にエル・グラン・アメリカーナを中心とした抗争は、今後のAAAメガ王座戦線の軸となる可能性が高く、「Rey de Reyesはここからが本番」と印象付ける回となった。

■ Lucha Libre AAA
日時:2026年3月21日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国ヌエボ・レオン州モンテレイ・ショーセンター
<AAA世界タッグ王座タイトルマッチ>
[王者]-サイコ・サーカス(サイコ・クラウン&パガノ)
ノーコンテスト
[挑戦者]-ウォー・レイダーズ(アイヴァー&エリック)
<6人タッグマッチ>
○レイ・フェニックス ミステル・イグアナ ローラ・ヴァイス
マッスル・バスター⇒体固め
●ラ・ヒエドラ マネー・マシン(コルミージョ・デ・プラタ&ガラ・デ・オロ)