[週刊ファイト2月5日期間] [ファイトクラブ]公開中
▼PPV時代の終焉へ:UFC324が告げたParamountとの時代の幕開け
photo: Mike Lano+(c)Zuffa LLC/UFC by 野村友梨乃
・PPV時代の終焉:Paramount契約後、最初の一夜が示したものとは
・80ドルから8.99ドルへ:UFCが選んだ“拡張”という代償はCMか?
・混乱の開幕をかき消したゲイジーvs.ピンブレット:ベストバウト級激闘
・試合内容で評価:ゲイジーvs.ピンブレットが体現した新ボーナス改革
・“格闘技を万人へ”:PPVを撤廃し、UFCが選んだ覚悟ある普及戦略
・UFC324は序章に過ぎない:UFCが踏み出した新たな局面に期待
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PPV時代の終焉:Paramount契約後、最初の一夜が示したものとは
2026年1月、総合格闘技の世界は明確な転換点を迎えた。UFCが、Paramount(パラマウント)との長期メディア権契約後、初めて開催した大会――それがUFC324だった。
7年・総額約77億ドル(平均年額11億ドル)という超大型契約。アメリカ国内では、これまで主流だったPPVモデルを捨て、Paramount+によるサブスクリプション配信へ完全移行。一部ナンバリングイベントはCBSでも同時放送される。

この決断は、単なる放映権移行ではない。UFCは「高額で売る興行」から「常に触れられるスポーツ」へと舵を切った。
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80ドルから8.99ドルへ:UFCが選んだ“拡張”という代償はCMか?
今回の変更で、米国の視聴環境は激変した。これまでPPVで約80ドル以上を支払わなければ観られなかったUFCが、月額8.99ドル(約1,400円)で視聴可能になった。

当然、賛否は割れた。とくに批判が集中したのは、入場シーンやラウンド間、コーナーワーク中にまで挟み込まれたCMだ。「集中できない」「試合の没入感が削がれる」――その不満は、ファン心理として理解できる。だが、正直に言わせてもらえば、この価格で“完全無広告”を求めるのは、さすがに都合が良すぎる。
ダナ・ホワイトは言う。「今は8.99ドルだ。彼ら(パラマウント)も稼がなきゃいけない」当たり前の話だ。これまでUFCを「高いから観ない」「PPVはちょっと……」と距離を置いてきた層にとって、この契約はUFCへの入口を大きく広げた。興行としての“純度”が少し下がる代わりに、競技としての“母数”が爆発的に増える。UFCはその選択をした。
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