軍政下にあった2004年にミャンマーの国技『ラウェイ』に挑んだ日本人たちの試合映像に関係者インタビューを交え、知られざる舞台裏と競技の神秘に迫ったドキュメンタリー映画『A KING with a cold smile-王様は笑わない-』。
2004年7月、国軍武装兵の監視下に置かれたヤンゴン・トゥワンナ国立室内競技場で、日本人4選手(田村彰敏、山本武晴、新美吉太郎、若杉成次)が、ミャンマーの国技『ラウェイ』に挑んだ。当時の貴重な試合映像を主軸に、西良典(プロモーター)、髙森拓也(コーディネーター)、ウィン・ジン・ウー(ラウェイ指導者)、王者ロンチョー、日本人ラウェイファイターの田村・山本・寒川直喜らの証言、激闘の経緯などが克明に描かれている。

リング外でもさまざまな闘いがあった。軍政下での試合実現に向けた現地プロモーターとの交渉、検閲回避、暴動の懸念など。社会主義国家で、人が大勢集まるイベントを開催する難しさが緊張感と共に伝わってくる。
最近のローカル試合も収録。東北で行われるみちのくプロレス興行のような、野良試合ならではのインディー感が味わい深い。
ラウェイ同様にスリリングな国であるミャンマーの日常、歴史によって培われた文化に関する考察にも丹念な取材によって力が注がれている。格闘技マニアだけではなく、幅広い層に刺さる作品と言えよう。
文・シン上田
■ 出演者
髙森拓也 (ラウェイを日本に紹介 子どもNGO『懐』)
西良典 (和術慧舟會創始者)
Win Zin Oo (ミャンマーラウェイジムオーナー)
Lone Chaw Gyi (元ラウェイチャンピオン)
田村彰敏 (2004年ラウェイに挑戦)
山本武晴 (2004年ラウェイに挑戦)
寒川直喜 (2009年ロンチョーと対戦)
Tun Tun Min (元ラウェイチャンピオン)
西麟太郎 (格闘家)
Lethwei Fighters
監督・音楽:川端潤
撮影:Marin Harue
翻訳:小林のりこ・マイケル加藤
字幕:皆川秀
製作:エアプレーンレーベル/(株) プロジェクトラム
配給・宣伝:エアプレーンレーベル/(株) プロジェクトラム
© 株式会社プロジェクトラム
公式サイト
2025 年/日本/カラー/ 90 分/ドキュメンタリー
2025 年10 月ポレポレ東中野にて公開
■ イベント情報
10/11(土)18:40の回上映後
初日舞台挨拶<登壇>
川端潤(本作監督)
10/17(金)18:40の回上映後
トークイベント<登壇>
髙森拓也 (ラウェイを日本に紹介/子どもNGO『懐』) × 西良典 (和術慧舟會総帥) × 川端潤(本作監督)
10/19(日)16:10の回上映後
トークイベント<登壇>
田村彰敏 (2004年 ラウェイに挑戦/元修斗世界ライト級王者) × 川端潤(本作監督)
10/23(木)16:10の回上映後
トークイベント<登壇>
Marin Harue (本作カメラマン) × ミン (本作通訳/コーディネーター)
10/24 (金)16:10の回上映後
最終日舞台挨拶<登壇>
川端潤(本作監督)