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8月23日、STARDOMの第14回5★STAR GPの決勝戦が行われ、渡辺桃が初優勝。試合結果だけではなく、記者独自の観点から今大会を総括! また、IWGP女子王者Sareeeのブーイングについても考察する。
▼STARDOM 5★GP渡辺桃初優勝‼ IWGP女子王者Sareeeブーイング
Photo:もりっち by 西尾智幸
・5★GP決勝はモモアズ対決
・あれもこれも決まらない技
・リーグ戦1位の選手がみんな消えた
・SareeeIWGP女子防衛もブーイング
・ヒール小波に自然と起こる大コール
・Sareeeの分析的確な鈴季すず
・妃南フューチャーV6姉越えは?
・吏南はじめ若い世代の成長
STARDOM 5★GP渡辺桃初優勝‼ IWGP女子王者Sareeeブーイング
■ Sammy presents STARDOM 5★STAR GP 2025×リベパチ・リベスロ~優勝決定戦~
日時:2025年8月23日(土) 16時開始
場所:東京・大田区総合体育館
観衆:2,856人(超満員札止め)

14回目となる、STARDOMの5★STAR GP、今年は過去最大の最多の32選手がエントリー。
その頂点を極めたのは、最多出場(9回)の渡辺桃。相手は、次に出場回数が多い(7回)AZMと、元QUEENS QUEST(以下QQ)でモモアズのパートナー同士の対決となった。(小波も7回)
各ブロックの1位通過が、全員決勝戦に出られなかったというのも、いいのか悪いのか・・・。
ベテランと呼んでいいのか分からないが、生え抜きで長くこの5★STARを盛り上げてきた功労者の2名の闘いとなったのは、今のSTARDOMでは必然のカードだったのかもしれない。
今年の5★STARは、4ブロックに分かれ、各ブロック上位3名が、さらに決勝トーナメントに出場し、優勝者を決める。これは、2年前にかなりハードスケジュールで興行を行い、欠場者続出した事を受けての新しい体制だろう。基本的には、各会場はBLUEかREDの選手、半分しかでない。ブロック分けは次の通り行われた。写真の並びはランダム。
▼RED STARS-A=上谷沙弥(6年連続6度目)、羽南(4年連続4度目)、星来芽依(2年連続2度目)、水森由菜(2年連続2度目)、レディ・C(初出場)、月山和香(初出場)、稲葉あずさ(初出場)、ビー・プレストリー(6年ぶり2度目)
▼RED STARS-B=スターライト・キッド(6年連続6度目)、AZM(7年連続7度目)、なつぽい(5年連続6度目)、玖麗さやか(初出場)、稲葉ともか(2年連続2度目)、梨杏(初出場)、刀羅ナツコ(2年ぶり5度目)、吏南(初出場)

▼BLUE STARS-A=飯田沙耶(2年連続4度目)、天咲光由(2年連続2度目)、安納サオリ(3年連続3度目)、さくらあや(初出場)、壮麗亜美(2年ぶり3度目)、ボジラ(初出場)、琉悪夏(2年連続3度目)、姫ゆりあ(初出場)
▼BLUE STARS-B=向後桃(3年ぶり2度目)、妃南(初出場)、八神蘭奈(2年連続2度目)、小波(2年連続7度目)、HANAKO(初出場)、鈴季すず(4年連続4度目)、Sareee(初出場) 、渡辺桃(8年連続9度目)

渡辺桃元QUEENS QUESTパートナーAZMを正攻法で撃破、初優勝‼
<第10試合 5★STAR GP 2025優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
○渡辺桃
21分11秒ピーチサンダー⇒エビ固め>
●AZM

女子プロの流れは速い。たった5年、されど5年。今年の決勝はQQ時代のパートナー対決。
しかし、今QQはなく、AZMは当時なかった同世代ユニットNEO GENESISに所属。渡辺はヒールターンし、大江戸隊から更に悪のパワーアップをしたH.A.T.Eに所属。
全く違う道を歩み、この大舞台で遭遇。結果悔しいんだけど、この決勝戦を嬉しくも感じてしまったとAZM。そして、優勝後に涙を流した渡辺(本人曰く泣いていないらしい)。
まあ、2人にしか分からない深い感情があったのだろう。

▲2020年11月8日 第10回GODDESSES OF STARDOM~タッグリーグ戦に、モモアズで優勝した時の2人。5年とはいえ、まだAZM18歳、渡辺20歳とフレッシュである。
実は、今年の2月、岩谷麻優の山口県凱旋の時、越境タッグで岩谷&中野たむvs.渡辺桃&AZMというカードが組まれたが、敵対関係になり当時ほどの連携も取れず、お互いこんなタッグ二度と組むなと試合後言い放った。
そして今回はシングルで対峙。過去にリーグ戦で当たった事はあるが、決勝という大舞台での闘いは初。2021年に渡辺は決勝に進出したが、その時は朱里に敗れて準優勝。その時以来の決勝の舞台。AZMは、決勝進出は初めてなので、今のスターダム所属選手の中では古株になってきた両者、上谷沙弥でもなく、Sareee、ボジラでもなくこの両者が対峙する事に意味があるような気がする。
試合は、お互い持てる技を出し切った。しかし、AZMのダイビングフットスタンプ、カナディアンデストロイヤー、あずみ寿司でも、渡辺のひとでなしドライバー、Bドライバー、ピーチサンライズでも決まらななかった。
途中、AZMが腕固めを極めると、H.A.T.Eの琉悪夏と稲葉あずさが乱入。しかし、これを渡辺が止めた。そして、AZMがドロップキックで排除し、再び試合に戻った。渡辺は、試合開始直後に場外乱闘はあったものの、いつものような不快な乱入、バット攻撃は一切しなかった。
そして最後は、久々のピーチサンダーで優勝を決めた。
とても、素晴らしい闘いであった。優勝カップを授与された渡辺には、場内から「桃コール」が起きた。

先にも触れたが、2年前の5★STAR+ビッグマッチでは過酷過ぎて欠場者が10名も出るいわくつきの大会となった。
[ファイトクラブ]スターダム激震!トップ選手が短期間で次々に欠場する負の連鎖考察
昨年より、リーグの試合数を減らし、更にトーナメントという形を取った。今年、新日本が行ったG1と同じやり方だ。(G1は2ブロック制)
今回も、リーグ戦欠場になるような事はなく無事に終えたとのはいい事だが、と言って実績のない若手でも出られるという感じになっているのは疑問を感じた。
最後の1枠も、鉄アキラと姫ゆりあが闘い、姫がその枠を獲得したのだが、なぜ新人の2人で争ったのか?
今年は、昨年と比べても、中野たむ、岩谷麻優、テクラは退団していない。また、体のメンテナンスや大人の事情(?)で、鹿島沙希、コグマ、葉月、朱里、舞華も出ていない。

そんな、主たる選手がごっそりいない中で、数合わせで実績のない選手まで入れるなら、2ブロック制にして、人数をグッと絞り、トーナメントもない方が見応えがあるし、敷居も高く感じるのではないか? 人数を減らせば、リーグ戦の数も必然的に減る。
勿論、シリーズ中に、タイトルマッチなどの大きな試合は入れない。
まあ、実際吏南も妃南も成長しているし、玖麗さやか、八神蘭奈、さくらあや、HANAKOらも順調に育っている。もしかすると、来年の更新時期にまた誰かがいなくなるかもしれないが、これが女子プロの流れの速さであろう。2023年の5★STARの段階で、翌年にはまさかマリーゴールドが設立されるなんて、誰が想像しただろう。高速で流れているのが女子プロの世界だ。
まずは、岩谷麻優、中野たむクラスの華と実力を兼ね備えた選手をもっと増やす事が課題のひとつだろう。
外敵王者Sareeeにブーイング ヒール小波に大声援の逆転マッチ
<第9試合 IWGP女子選手権試合 60分1本勝負>
○Sareee<王者>
18分15秒 リストクラッチ式裏投げ⇒体固め
●小波<挑戦者>
※第5代王者が初防衛に成功

朱里から、このIWGP女子を奪い、その初防衛戦となる。リーグ戦では、小波のスリーパーホールドで人生初の失神負けという屈辱を受け、そのリマッチでもあった。
確かに、Sareeeは強さの象徴的な闘い方をする。一発一発が重く、ドロップキックですら、顔面に突き刺さる。そして、カチカチのエルボーで、相手にダメージを与える、フットスタンプは全体重を乗せ、相手を踏みつける…でも相手を潰しかねないプロレスでいいのか?