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6月16日(現地時間)にイリノイ州シカゴで『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』が開催された。
BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。
今大会はライトヘビー級とバンタム級の二階級王座戦が組まれた。メインはライトヘビー級王座戦で、王者ワジム・ネムコフがヨエル・ロメロの挑戦を受けた。ライジンでも活躍し、現在はベラトールで王者に君臨しているネムコフに対し、五輪レスリング銀メダリストでUFCでも活躍したロメロが挑む対決、下馬評はネムコフ有利となっている。試合は待ちのロメロに対し、ネムコフが攻めるという展開で、試合終盤には、明らかにポイントで負けているロメロもやっと前に出るようになったものの、試合は終始、ネムコフがスタンド打撃でリード。最終ラウンドではロメロがグランドで上を奪って攻撃する見せ場を作ったものの、そのまま判定となり、ネムコフが判定勝ちで王座防衛を果たした。
バンタム級王座戦は、王者セルジオ・ペティスがパトリシオ・ピットブルの挑戦を受けた。元UFCで堀口恭司にもKO勝利しているペティスだが、2021年以来の試合という事もあり、ブランクが心配され、下馬評は挑戦者ピットブルが有利となっている。しかし、試合序盤こそ前に出てリードしたピットブルだが、試合が進むにつれ、ペティスがタックルをきり、打撃で試合を優勢に進めて判定勝ち。ペティスが下馬評を覆し王座防衛を果たし、暫定王者のパトリック・ミックスと王座統一戦へ向けて動き出した。
■ Bellator 297: Nemkov vs. Romero
日時:2023年6月16日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
<ライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○ワジム・ネムコフ(ロシア/王者)
判定
●ヨエル・ロメロ(米国/挑戦者)
<バンタム級王座タイトルマッチ>
○セルジオ・ペティス(米国/王者)
判定
●パトリシオ・ピットブル(ブラジル/挑戦者)
<ライトヘビー級>
○コーリー・アンダーソン(米国)
判定
●フィル・デイビス(米国)
<ヘビー級>
○ゴカン・サリカム(トルコ)
判定
●ダニエル・ジェームス(米国)
Takedown from @YoelRomeroMMA!#Bellator297 | LIVE NOW | @SHOsports 🇺🇸 pic.twitter.com/nI4NNMfjG1
— Bellator MMA (@BellatorMMA) June 17, 2023