2年半ぶり血湧き肉躍る広島大会 王者組防衛失敗 唸る剛腕中之上 流血の小林源之助クラッチ


 本大会に出場を予定していた広島県出身の宮本裕向が練習中の怪我により欠場と発表されたが、試合開始前に車椅子で登場、足を引きずりながらも自力でリングに上がり、地元のファンに向かって挨拶を行った。
 前日の鹿児島大会には痛みをこらえて出場したのだが思うように動くことができず、地元の病院にかかったところ骨折をしており入院治療が必要との診断を受けたという。
 怪我をしっかり治して必ず広島で試合をすると宣言すると、客席からは温かい拍手が送られた。
 大日本プロレスが、タイトルマッチとデスマッチを引っさげ実に2年半ぶりに広島に還って来た。
 タイトルマッチは、関本岡林の猛攻の前に王者組があえなく防衛に失敗。リマッチの要求はあるのか?

 2年半ぶりのデスマッチに広島のプロレスファンは、歓声を上げられない代わりに拍手で死闘を讃えた。


 福岡県博多からスタートした西日本ツアーは折り返し地点に到達。
 このあと4日は香川県の高松市で開催を予定。
■ 大日本プロレス 広島大会
日時:2021年11月2日(火)18:30
会場:広島県立産業会館・東館(観衆169人・主催者発表)

<メインイベント 餃子屋龍presents 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
野村卓矢
●菊田一美
青木優也
 12分37分 ラリアット⇒片エビ固め
浜亮太
◯中之上靖文
大和ヒロシ




<セミファイナル FMはつかいちpresents 有刺鉄線ボードタッグデスマッチ 30分1本勝負>
伊東竜二
◯アブドーラ・小林
 12分59秒 源之助クラッチ
●”黒天使”沼澤邪鬼
星野勘九郎
※変更カード

 星野、沼澤に捕まって顔面血だらけフラフラの小林だったが、鮮やか過ぎる源之助クラッチを沼澤にかけ3カウント。
 沼澤は茫然としてレフリーに食い下がるが判定変わらず逆上。


<第5試合 ラジプロpresents BJW認定タッグ選手権試合 30分1本勝負>
【第55代王者組】
橋本大地
神谷英慶
 18分39秒 ジャーマンスープレックスホールド
【挑戦者組】
関本大介
岡林裕二
※第55代王者組が初防衛に失敗
※関本大介&岡林裕二組が第56代新王者組となる
 橋本、神谷も決して弱かったわけではない。
 ただあまりにも挑戦者組が強大だった。
 きょうが関本、岡林と橋本、神谷の更なる抗争の始まりの日なるのか、或いは別の挑戦者組が王者組に挑戦状をたたきつけるのか。


<第4試合 西村や加古町店presents タッグマッチ 30分1本勝負>
関札皓太
レイ・パロマ
 10分10秒 逆さ抑え込み
ドリュー・パーカー
谷口裕一

<第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
◯クワイエット・ストーム
 9分42秒 50cm腕ラリアット→片エビ固め
●加藤拓歩
 
<第2試合 エキサイティングリーグ「goes on rock~五臓六腑~」公式リーグ戦>
シングルマッチ 15分1本勝負
<1勝2敗・2点>
◯石川勇希
 9分16秒 変形ノーザンライトボム→片エビ固め
<2勝2敗・4点>
●佐藤孝亮

<オープニングマッチ 15分1本勝負>
◯橋本和樹
 7分29秒 フェイスロック
●吉田和正

大日本プロレス西日本ツアー(博多激闘編・血闘広島編)取材詳細記事は週刊ファイト11月11日号に収録。