興行開催数日本一を誇るプロレス団体ドラゴンゲートも政府の緊急事態宣言を受けいくつかの興行の開催中止決定を余儀なくされるに至った。
記者の身内が昨年末まで大阪市の老舗の劇場に勤務していたこともありいたしかたないとはいえ胸が締め付けられる思いだ。
劇場は悲惨だ。
開けたところで席数を減らしてるから赤字、開けなかったら演者からスタッフ舞台人の仕事がなくなる、劇場で働いている人も。補償がおりたとしても雀の涙だったら踏んだり蹴ったりだ。舞台に出ていた一部の役者さんたちや裏方の人間がコンビニで働きだしたという話はもうずいぶん以前から聞いている。プロレスラーとてやぶさかでない。
プロレス会場でクラスターが発生したという話を私はこれまで聞いていない。選手、スタッフ、関係者たちがどれだけ気を配り神経をすり減らして感染予防に尽力してきたかをこの目で見てきた。
プロレスは不要不急か。私はそうは思わない。人が生きていくのに必要なものは水と空気と食料だけではない。厳しい現実をしばし忘れさせてくれ明日に希望を繋ぐ夢が見れなかったら人は生きてはいけない。
日々体を鍛え精進し我々に命を削って最上級のエンターテイメントを披露してくれるプロレスラーが生きていける場所は、プロレス会場のリングの上にしかない。
休業要請するなら団体にプロレスラーに必要十分な補償を与えてやってくれないか。
このたび発令されました緊急事態宣言に伴い、DRAGONGATE株式会社ではお客様をはじめとする選手・スタッフの健康と安全を考慮の結果、一部の大会について開催を中止させて頂きます。
ご来場を予定しておられた皆様にはご迷惑をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。
中止となる大会
■5月01日(土)エディオンアリーナ大阪・第2競技場
■5月02日(日)京都・KBSホール
■5月03日(月祝)京都・KBSホール
■5月07日(金)東京・後楽園ホール
■5月08日(土)静岡・清水マリンビル
■5月09日(日)兵庫・神戸サンボーホール
※現時点にて緊急事態宣言の対象外地域である下記の各大会につきましては、通常通り開催を予定しております。ただし、開催については今後の状況を注視しつつ判断してまいります。ご理解のほど、何卒お願い申し上げます。
通常通り開催予定の大会(※4/24時点)
■4月25日(日)富山・高岡エクール
■4月29日(木祝)石川・金沢流通会館
■5月04日(火祝)愛知・津島市文化会館
■5月05日(水祝)愛知県体育館
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