[週刊ファイト1月30日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第62回
R・ボックと一緒に来日した息子を○○と思い違いした谷津
・全盛期に120㌔以上あった体重は80㌔前後まで落ち
・東京オリンピックの聖火ランナーにも著名人枠で選ばれた
・人当たりが良く自分の感情をコントロールできる人間
・私が企画した谷津嘉章×ローラン・ボックのアマレス対談
新年になって谷津嘉章も始動! 各方面から引っ張りダコだ。谷津がポジティブな生き方をすることで勇気付けられるファンも多いはず。当面の目標は、東京オリンピックの聖火ランナーの1人として大役を果たすことだが、谷津に不安はない。そんな谷津の現役時代のエピソードを2つ披露しよう。
糖尿病の悪化により谷津が右足切断(ヒザ下)を余儀なくされてから約半年が経ち、ようやくファンの前にも出られるようになった。
全盛期に120㌔以上あった体重は80㌔前後まで落ち、現在の谷津に長州力やジャンボ鶴田とタッグを組んでいた頃の面影はほとんどない。1・5プロレスイベントで久しぶりに谷津と会った木村健悟は「パッと見た瞬間、イベント会社の人かと思った」という。
自らの余生に絶望感を抱いた時期もあったそうだが、今後の人生に前向きになってからは仕事のオファーや取材が次々に舞い込んできた。
退院後は自伝出版、トークイベント参加、ドキュメンタリー番組制作など他の大物レジェンドたちよりも多忙だ。
さらに谷津が熱望していた東京オリンピックの聖火ランナーにも著名人枠で選ばれた。
3月29日、地元の栃木県足利市で300㍍ほど走るが、今は車の運転はできるものの杖をついている状態なので走れる自信は50%程度だという。