SmackDownテイカー投入も不振!シンスケ運命はAEWに左右!? KUSHIDAがMSG登場

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 MSG二連戦だが、総力投入の前夜でエネルギーもアイデアも枯渇してしまったのか、一般論としては毎日見ているユニバース的には中身はRAWより面白いハズのSmackDownなのだが、練られてないままの台割り進行を露呈してしまった。事実、MSGは満員になってはいない。

 前夜のスティーブ・オースチンは映画『THE STRANGER』のことが台詞に使われていて、日本では洋画専門チャンネルでしか公開されてないからリアルタイム同時中継が日本のユニバースにまでニュアンスが伝わらなかった懸念を除けば、毎回同じと言ってしまえばそれまでにせよ、わかりやすいいつものビール乾杯ルーティンで世界のどこに住んでようが何度やろうがバカ受けになると。今宵のレジェンド投入はアンダーテイカーなんだが、前回のMSGハウスショーの際に「これが最後のMSG登場!」と大きく宣伝されてたんだが、オジー・オズボーンの引退ツアーと同じようなものか。

 そのテイカーさんがイマイチというか、誰と絡むのかが注目だったものの、おしゃべりの上手いサミ・ゼインに古狸だといじられる冒頭だけの出演に。もちろんバンプはナシだしアクションすらチョークスラム一発だけしかなかった。ミズとのインターコンチ王座戦が『クラッシュ・オブ・チャンピオンズ』で決まってる中邑真輔は、実況席でそのミズの試合を見るんだが、あえて日本語をしゃべるだけの出番に。WWEは差別なんじゃないかとも思うんだが・・・。大人のファンは気が付いたと思うが、ミズは9回IC王者でクリス・ジェリコと並んでいるから、異常なまでにAEWを意識するWWEはなにがなんでもジェリコを歴史の記録から徹底的に消すと。まして、そのミズの前哨戦の生贄役が仕事のできる、そのシンスケとも名勝負やってるアンドラデなんだから、WWEは外国人差別なんじゃないかと。

 まして、10年前のMSGで客席の柵上からコフィ・キングストンがランディ・オートーンをテーブル葬にしたからと、また同じスポットをやってみせるのに意味があるのか? まして、明らかにテーブルの裏に割れやすいようにカットを仕込んであるテーブルに黒い布をかけてと、そんなのアホでもギミックがわかると思うんだが・・・。案の定、最初のテーブルはちょっとした衝撃だけで簡単に真っ二つに割れてしまい興冷めに。まぁ予備のテーブルも用意してあったのだが・・・


 笑かしてくれている「エリック・ローワンの覚醒!」がMSG中継回でも続いたのはよろしいかと。一時は名前も「ローワン」だけにされていたのが、PPV大会のローマン・レインズ戦では「エリック・ローワン」に戻ると。今宵のメタルTシャツはTYRなのであった。わかる人だけがわかればいいという、マイナー路線突進なのである。

 日本のファンに馴染みのある選手がエントリーされてないこともあるのか、取り上げられてない「キング・オブ・ザ・リング」トーナメントなんだが、確か最初の予定ではPPV大会が決勝戦だったはずが、次回のRAWで王様が決まると。まして、アライアスがケガで欠場になり、SmackDownブロック側の準決勝はチャド・ゲイブルvs.シェイン・マクマホンというご都合主義に。鮮やかなジャーマンで秒殺したゲイブルなんだが、シェインが「3本勝負」を主張すると。しかもレフェリーはKOケビン・オーエンズで、シェインがフォールする場面は高速カウントで、ゲイブルの時はゆっくりという古典をやるんだが、最後はアンクル・ロックでタップアウトだからレフェリーも力になれないという幕切れに。これで決勝カードはバロン・コービンvs.チャド・ゲイブルとなった。

■ WWE SmackDown 205 LIVE
日時:9月10日(現地時間)
会場:ニューヨーク市 マディソン・スクエア・ガーデン

◆アンダーテイカー、大胆不敵なゼインをチョークスラム葬

“デッドマン”ジ・アンダーテイカーがマディソン・スクエア・ガーデンで行われたスマックダウン・オープニングに姿を現した。アンダーテイカーは「ここで多くのヒーローや伝説が生まれた。そして新しい時代が始まる」と会場のファンに語り掛けると、突如話を遮るようにサミ・ザインが登場。ゼインは大胆にも「リスペクトしているが、未来は俺にゆだねてリングを降りてくれ!」と要求すると、アンダーテイカーはマイクを渡して一度はリングを降りる素振りを見せた。しかし、考え直したアンダーテイカーは要求が通って大喜びするゼインの首を掴むとチョークスラムで叩き付け、鐘の音と共にリングを後にした。

◆中邑、PPVを前にミズを襲撃してキンシャサ弾

 IC王者中邑真輔がPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」で対戦するザ・ミズとアンドラデ(withゼリーナ・ベガ)のシングル戦でゲスト解説として登場した。中邑はわざと日本語でコメントする中、両者は激しい攻防を展開したが、場外戦ではミズと中邑が睨み合いを展開すると、ミズは捕まえたアンドラデを解説席の中邑に投げつけた。その後、ミズはセコンドのゼリーナの介入を受けるも、最後はスカル・クラッシング・フィナーレをアンドラデに決めて勝利を収めた。しかし、挑発を受けて怒り心頭の中邑は試合に勝利したミズを背後から襲撃すると、必殺のキンシャサを叩き込んでKO。PPVの王座戦を前に中邑はIC王座ベルトを掲げて倒れ込んだミズを見下げた。
 王者中邑対ミズのIC王座戦が行なわれるPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」は日本時間9月16日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。

◆205 Live電撃出場のKUSHIDAがタッグ戦で戸澤に勝利!

 KUSHIDAが205 Liveに電撃出場してタッグ戦に勝利した。戸澤陽&ブライアン・ケンドリックと対戦するジャック・ギャラハーが登場すると、「俺が探してきたパートナーを見たら、お前たちは後悔するぞ」と言うとそこにKUSHIDAがサプライズ登場した。KUSHIDAは関節の取り合いからアームバーでケンドリックに攻め込むも、交代したギャラハーが戸澤&ケンドリックの連携攻撃に捕まって劣勢となってしまう。しかし、何とかギャラハーが交代するとKUSHIDAは戸澤にハンドスプリング・エルボー、ケンドリックにDDTからのアームバーで反撃。一時はケンドリックのキャプテン・フックに捕まり、さらにギャラハーが戸澤のランニング・セントーンを食らってリングに1人取り残されたが、戸澤の攻撃がケンドリックに誤爆した隙に”マサヒロ・タナカ”を戸澤に放ち、最後はケンドリックをホバーボードロック(サクラバ・ロック)で捕まえてタップ勝ち。KUSHIDAはタッグ戦での日本人対決を制して205 Liveデビュー戦を勝利で飾った。


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’19年09月19日号MSG2連戦 ノアN1 猪木IWGP Impact移籍 ラガーマン DEEP イリエマン