8・18『K.O CLIMAX 2019』に向けて選手インタビュー、公開練習

8.18『K.O CLIMAX 2019』出場のぱんちゃん璃奈公開練習レポート

8月18日(日)大田区総合体育館にて開催される、『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』に出場するぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が、8月1日(木)都内にある所属ジムにて公開練習を行った。

多くのマスコミ勢が集まる中、ミット打ちと鈴木秀明会長とのスパーリングを披露したぱんちゃん。「体調もバッチリであとは体重を落とすだけ」と試合に向けての調整はバッチリだと語り、パンチ、ミドル、前蹴りなど次々とシャープな打撃を見せ、絶好調をアピールした。

アマチュア2戦目から練習にフィジカルトレーニングを取り入れ、現在は専門のジムで週3日、週1日ジムでフィジカルを鍛えており、「力の使い方、体の動かし方を基礎からやってきているので、マッチョになるための練習ではなく身体の中を鍛えているので強い武器になっていると思いますね。通常体重が1.5kg増えてパワーも上がりました。練習では男子とやっているのでなかなか実感できないのですが、試合では実感できています」とフィジカルの成果を感じるようになったという。

これまで3戦していずれも判定決着。今回こそはKO勝利したいという想いも強く、「蹴りもパンチも一発ずつのパワーが上がった実感があるので、試合で当て勘をうまく使えればダメージを与えられます。今までは軽い攻撃でしたが、確実に3Rまでにダメージを与えて相手は動けなくなるでしょう。もちろん倒さないとヤバいですよ。4戦目でKOできないと」と並々ならぬ意気込みを語る。

今回4戦目でKNOCK OUTには初出場となり、「一番プロモーションしてもらっているのでプレッシャーはありますが、楽しさの方が大きい。大きな舞台なので前回とは違って楽しんで出来るのかなと思います。前回はいきなり格上選手になったので『勝たなきゃ』という想いだけでした。それが経験できて自信が付いたので、今回は自分のペースで力まないようにすれば勝てると思います」と特に大舞台だからとのプレッシャーは感じていないようだ。

今回対戦する祥子は10戦4勝6敗の戦績があり、今年4月には他団体のタイトルマッチの経験もある選手。「テクニックはあるかもしれませんが、今まで戦った選手の中ではパワーがない。私が先に当てて攻撃を返せないぐらいにしたい。しっかり差を付けて勝って、強い相手を次に用意してもらおうと思っています」と気合い十分。

7月28日には『MuayThaiOpen』でWMC女子日本ピン級王者・上原真奈vs J-GIRLSピン王者MIREYの一戦を観戦しており、「あんなに楽しめる試合を女子選手でやるのは凄い」と興奮気味に話すと「今回勝ったら、どっちもチャンピオンの選手なのでどちらかとやらせてもらいたい」と次戦についてのアピールもした。

また、7月26日に発売された漫画雑誌『ヤングアニマル』では水着グラビアデビューしたばかり。「思ったよりかは反響はなかったので、もうちょっと欲しいかなって思いました(笑)。でも、知らない方に私の違う一面を見てもらえるのは嬉しいです。最近、知らない人から声をかけてもらえるようになって、自分でもビックリしています。ぱんちゃん!と呼んでもらえることが増えてきたので、これからは気を付けないといけないなって思いました。コンビニのファミチキを買い食いしているので、そういうのはやめた方がいいかなと……(笑)」

今後の芸能活動も気になるところだが、「芸能事務所入りの話もあったのですが、私はキック一本で生活しているので練習でいっぱいなんです。練習時間を削られるのは違うので、オフシーズンに週1~2日できれば芸能活動はいいかな。お仕事はジムにお願いします!」とキックボクシングに取り組む本気度を語る。

最後に「今回初めてガウンも作って、キックパンツなどコスチュームも全部変えたのでそちらもお楽しみにして下さい。入場の時から気合いが入った私を見てもらいたい」とアピールした。

8月18日(日)『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』大田区総合体育館大会 × 8月10日(日)『REBELS.62』後楽園ホール大会の出場選手の公開練習が、2019年8月3日(土)クロスポイント吉祥寺にて行われた。


小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)

10月4日のKNOCK OUT後楽園大会で仲山大雅と対戦する老沼隆斗とスパーリングを行った。

――初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメントに向けて調整はいかがでしょうか。

「対戦相手が(レダ・ナラインからミケール・フェルナンデスに)変わって、構えがサウスポーからオーソドックスになりました。決勝戦の相手もオーソドックスなので凄くやりやすい。(ミケールは)タイで練習しているというので自分のペースに持っていきやすいと思います」

――決勝戦では誰とやりたいですか?

「江幡選手に勝ち上がってきてもらいたいですが、トーナメントでは何があるかはわからないものなので3選手とやることもイメージしてやっています。今までの自分の良さとプラスして新しいスタイルを磨いてそれが形になってるいるので、ニュースタイルの小笠原瑛作を見せられると思います。僕がベルトを巻く姿を観に来てください」

――前哨戦となった6月のSBでの笠原友希戦で3RTKO負けを喫してポカしたことについてどのように捉えていますか。

「倒してやろうという気持ちの中で慎重さがありませんでした。またそこで1つ大人の階段を上って、経験豊富な“大人の瑛ちゃん”になったので、次は警戒しながら倒しに行くところを見せたい」

――トーナメントに出場する大野の公開練習を見ての感想をお願いします。

「蹴りもパンチもキレがありましたが、自分の方がスピードもキレがあります。大野選手が勝ち上がってきても問題なく勝ちたいと思います」


大野貴志(士道館新座ジム)

ミット打ちを行い、好調をアピールした。

――試合に向けての調整はいかがですか?

「あとは結果を出すだけなので、会場で自分の姿を見てもらいたいと思います。ジムには練習生がいなくて、こんなに人前でミット打ちをすることはなかなかないので緊張しました」

――毎週金曜日23時よりTOKYO MXでレギュラー放送中の『キックボクシング KNOCK OUT!』では大野貴志特集が放送され、周りの反響はどうでしょう?

「意外とみんな見てくれているんだなと。思ったよりもちゃんと編集されていて助かりました」

――トーナメント初戦の江幡対策についてどうですか?

「出来ることをやるだけ。自分の全てを出し切って勝つだけです。自分が負けるのか、大穴が勝つのかどうかを見て欲しいと思います。江幡優勢はわかっているのでそっちの方が面白い。僕が勝ってみんなを謝らせたいと思います」

――大きな会場で自分をどうアピールしたいですか?

「こんな大きなところでやれることはなかなかないので、ワクワクしています。会場の雰囲気に飲まれないように自分らしさを出していきたい」

――新体制のKNOCK OUTに期待することはありますか?

「今回は色んな選手が出て、凄く大人数が出ます。今までのKNOCK OUTは選ばれた人間が出る興行だと思っていたので、自分は選ばれた人間だと思っていました。勝つ気ではいますが、勝とうが負けようが選ばれた人間だけが出られる、自分がそういう選手になって興行を盛り上げていきたいと思います」

――この日の小笠原瑛作の動きを見ての感想をお願いします。

「キレもいいし、スピードもあります。ただ前に対戦した時はKOでコテンパにやられてしまいましたが、あれから月日も経っているので、その時と違うところを決勝戦で拳を交えて感じてもらいたい」


大月晴明(マスクマンズ)

8月10日のREBELSのメインイベントに出場するREBELS 60kg級王者・鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)とボクシングスパーリングを行った。

――試合に向けての意気込みをお願いします。

「第1試合を任せられてワクワクするような大会にしたいので最初からKOを狙っていきます」

――鈴木選手から対戦アピールを受けてどうでしょう?

「おじさんをいじめないで欲しい(笑)。今はしんどい練習をしていて、週末のスパーリングだとこれぐらいの調子です。鈴木選手は思った以上にパンチが重くて頭のいい選手。パンチは奥が深いのでこれから確認しないといけないですね。鈴木との試合はやらないと思います」

――丹羽戦ではどのような試合をしたいですか?

「今度の試合は最高のパフォーマンスが出来るようにします。相手は無双ビートという技を使ってくるというので対抗策を練っていきたい。無双ビートにビビっているのでそれを超える技で勝負するつもりです」

T-98(クロスポイント吉祥寺)

8月10日のREBELSに出場する吉田英司と首相撲のみのスパーリングを行った。

――仕上がりはいかがですか?

「二回投げることが出来たので仕上がっていると思います(笑)。2月ぐらいから試合をしていなく、その間はだいぶ練習をしてきたので良い感じで出来ています。最高の状態でリングに上がれます」

――勝つイメージは出来てます?

「ミドル級で普段よりも重い階級の試合ですが、パワー、スピードも全ての面で自分が上だというのを証明してKOしたい」

――対戦する斗吾対策について教えて下さい。

「相手の斗吾選手はパンチャーなので向かってきたらパンチで対抗したいと思います。気持ちよくパンチで倒したいですね」

良太郎(池袋BLUE DOG GYM)

宮越慶二郎とスパーリングを行った。

――公開練習を終えての感想をお願いします。

「空調のあるジムはいいですね。うちのAKATSUKIの室内は45~46度あるので立っているだけで死にそう。熱中症にならないように頑張ります」

――KNOCK OUT参戦が決まった心境を教えて下さい。

「僕自身、REBELSの看板を背負って出るのですが、“千の職質を受けた男”というキャッチコピーをマジで使うのかと(笑)。そのまま使っているのが凄い。前代未聞ですよ(笑)」

――大きな会場で自分をどうアピールしたいですか?

「でかいところだと演出も違うので燃える。楽しみしかないですね。気負っていることはありません」

――新体制のKNOCK OUTに期待することはありますか?

「REBELSと同じ色なので、KNOCK OUTとして確実に色を変えていかないといけないと思ってます。周りの選手があの団体に出たいと思われるように、出させてもらっている選手も色を強く出していくこと。僕はREBELSでずっとやってきてチャンピオンになって色を出してきました。KNOCK OUTでやるからには自分なりの色を出していきたいと思います」


宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)

――仕上がり具合はどうですか?

「比較的リラックスしてできました。追い込み真っ最中で身体は動きませんでしたが、いつも通り、残り一週間でしっかり仕上げて最高の自分を見せようと思います」

――試合に向けて意気込みをお願いします。

「一番盛り上がる試合をする自信があります。しっかり盛り上げて年末を目標にしているので頑張ります」

――対戦する鈴木真治選手の印象をお願いします。

「鈴木選手とは9年前にやっていて、それを思い出しながら今と昔との違いを見て穴を探してます。それプラス、試合では自分の持ち味であるステップをよりバージョンアップしたものを見せられるかなと思っています」

祥子(JSK キックボクシングジム)

女子高生キックボクサーの川島江理沙とマススパーを行った。

――公開練習の感想をお願いします。

「女子選手とスパーリングする機会もあまりないので本当に楽しかったです。楽しみな気持ちもどんどん大きくなってきたので自分らしくいい試合をして、皆さんに私のことを覚えていただけたらと思います」

――ぱんちゃんとの試合で注目を集めていることについてどう思いますか?

「こんなに注目されてあまり慣れませんが、いつも応援しれくれる仲間たちは、私が表に出ることを凄く喜んでいるので、このまま本番でいい試合をして皆さんに喜んでもらいたいですね」

――ぱんちゃん対策は出来ていますか?

「バッチリ。リーチ、ファイトスタイルは特徴的なので今回の試合を意識した練習をしています」

――ぱんちゃんのKO宣言についてどう思いますか?

「勝ちたいので簡単にKOされません。私も勝ちたいですし、ぱんちゃん選手は強いと思いますが、ここでいい試合が出来ないと、今までに私と対戦した人は強くて憧れていた選手で、私が負けたらそういう選手にも申し訳ないので自信を持って勝ちたいです」

――大きな会場で自分をどうアピールしたいですか?

「無理しないようにして、自分らしくムエタイスタイルの女子選手もいるというのを色んな人に見てもらいたいと思います」

――新体制のKNOCK OUTに期待することはありますか?

「オファーを頂いた時は憧れの舞台で嬉しかったのですが、まだ私はチャンピオンになってないのでそれでもいいのかな?という気持ちがありました。それでも呼んでいただいた甲斐があったと思ってもらえる試合をしようと思います。チャンピオンではなくてもこれからを期待してオファーしてもらえることは、いろいろな選手の励みになると思います」


日菜太「キックには面白い選手がいるんだぞ、というものを見せたいですね。」8.18『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』スペシャルマッチ「日菜太vsジョムトーン・チュワタナ」

――これまでK-1を主戦場にしてきた日菜太選手ですが、今回KNOCK OUT参戦を決めた理由を教えて下さい。

「昨年3月にチンギス・アラゾフ戦で(3RTKO)負けてからアラゾフへのリベンジに向けて計画を立てていたのですがその可能性もなくなり、今後はREBELSで頑張っていこうと。そうしたらREBELSがKNOCK OUTを新体制で引っ張っていくということになったので、もう一回モチベーションを上げてこのリングを成長させ、KNOCK OUTに僕がやりたいアラゾフ、ペトロシアン、シッティチャイといった世界最高峰のレベルの選手とやれる舞台に持っていきたいと思うようになり、KNOCK OUT参戦を決めました」

――旧体制のKNOCK OUTにはどのような印象がありますか?

「派手に広告を打っているイメージが凄くありましたし、最初は(那須川)天心選手、梅野(源治)選手が出ていて凄く盛り上がっていた印象があります」

――各団体の選手がKNOCK OUT参戦を希望していましたが、日菜太選手はどうでした?

「僕はこれまでにキャリア66戦がある中で、ヒジありルール、3分5R制の試合形式というのは2試合ぐらいしかやったことがなく、いきなりそういうリングでやるとなると、今までそのルールでやってきた選手たちに対して失礼なんじゃないかなと思っていたんです。あと、旗揚げ戦の会見の時に僕は参戦予定選手として出席していたのですが、出場することなくフラれてしまったのでK-1で戦っていくことを決めました」

――ヒジありのルールを採用したKNOCK OUTのリングですが、今回、日菜太選手の試合はヒジなしルールで行われます。ヒジありルールだと、カットによる逆転TKO勝ちなど独特の面白さ、迫力がありますが、日菜太選手はヒジありに興味を抱いたことはないですか?

「そのルールにはそういう面白さもあり、僕の今のスタイルでヒジありルールでも強さをは見せられると思うのですが、ヒジ打ちでカットされてまだやれるのにドクターストップで試合を止められるという不完全燃焼の展開が僕は凄く嫌なのでやりません。今回、ジョムトーンとの試合ではヒジなしでも凄く面白くなるイメージは出来ています」

――前戦となった6月のREBELSでの坂本優起戦では、試合前の練習から左足の肉離れにより負傷したまま試合に臨み、パンチだけの戦いを強いられながらも延長戦の末に判定勝ちでした。その後、足の調子はいかがでしょうか。

「なかなか調子は良くなり、今週もいい練習が出来ていて7~8割は回復しています。今までは練習を頑張りすぎてまたケガして……という繰り返しだったので、もう20代後半の一番いい時の練習量をすることを止めました。今日ももうちょっとやりたいと思うところで練習を止めて、勇気をもって休んでいます。本当に追い込まないといけない2~3週間だけを集中して頑張ろうかなと。気づいたらもう32歳、8月26日で33歳になるんです(苦笑)。気持ち的には23歳の時と変わらず、強さに関しては昔よりも強くなっていますが、身体だけが衰えていてケガをしても回復力が遅くなっています。今は試合までに100の状態に持っていくためにも練習量を押さえなければいけません。20代の頃よりもテクニック面は上がっていますし、スパーをやっていてもいい感じで仕上がっていますが、凄く疲れを感じるようになりました。確実にいい状態で試合が出来れば強くなっているのは間違いないので、前回の坂本戦が凄くいい教訓になり、ケガをするまで練習で追い込むことは止めた方がいいのかなと思いました」

――5月のKNOCK OUT新体制発表記者会見では、「来年1月4日と5日の新日本プロレス東京ドーム大会があるので、そこで僕の試合を組んで欲しい」とキックスロードの木谷高明オーナーにアピールしたことで、さらに気合いが入りご自身を今まで以上に追い込んでしまった部分はありますか?

「そうですね。そう言った以上は坂本選手を相手に圧倒的な試合をしてやろうと思って、凄く練習を頑張ったら右足を肉離れして、試合直前には左足を肉離れするという凄く悪循環になってしまいましたが、あそこで負けないという最低ラインはクリアーすることが出来ました。新日本プロレス東京ドーム大会に僕単体が上がることで、プロレスファンにキックを知ってもらうことが出来ますし、今後、KNOCK OUTやREBELSが東京ドーム興行をやる第一歩になるんじゃないかと思ってます」

――プロレスはよく観戦に行かれているんですか?
「そうですね。新日本プロレスだけでなく、大日本プロレス、愚連隊など交流のあるレスラーがいる大会を観にいって凄く盛り上がっているのを感じます。格闘技とは全く客層が違っていて、プロレスは団体自体にファンが付いていて最初から最後までお客さんが帰ることはありません。格闘技ファンは選手の応援に来ていて、その選手の試合が終わると帰ってしまうことが多々ありますよね。プロレスファンのように、KNOCK OUTやREBELSにファンを付けることが重要だと思うので、そうなるように常に面白い試合を提供し続けてプロレスファンにも見てもらいたいですね。プロレスファン4万人のうち5%でもキックを見に行きたいと思ってくれれば、それだけで2000人になりますからね」

――日菜太選手は2013年3月にパンクラスのリングに上がってキックルールの試合をやっていますが(安河内将一に1RTKO勝ち)、MMAファンとキックファンの違いは感じました?
「MMAファンはキックファンと似ている性質はありますよね。格闘技オタクが多く勝ち負けを凄く気にしていて、気に入った選手が出る大会を観にいくケースが凄く多いですよね。一方、プロレスファンは勝ち負けはもちろん、選手が好きで試合そのものを楽しみながらその団体を1年を通して追いかけてます。それが唯一キックの大会で出来つつあるのが、新生K-1だと思います。武尊がいなくてもそこそこ客が埋まるというのは新生K-1の努力があったから。そこを目指していかないと、新生K-1がセ・リーグだったら、KNOCK OUTやREBELSはパ・リーグにはなれないですよね」

――そういう火付け役をご自身なら出来ると。

「やれるかどうかは挑戦しないとわかりません。記事になる、人に見てもらえる、アンチがどんどん騒いでもらえるようなことをどんどんやりたいですね。若い時は頑張ります!と言っておけば良かったと思うのですが、もうこの歳までやっている以上はそこまで意識してやらないと格闘技をやってる意味がありません。俺はもうこれで飯を食っていくと決めたので、キック界が繁栄してもらうためにも自分がやれることは何でもやっていきたいと思いますし、自分をここまで育ててくれたキック界に恩返ししたいという想いもあります。今は那須川天心、武尊と両スターがいることで格闘技は少し盛り上がっていますが、それが本当にキックブームなの?と問われれば、天心と武尊を追っているだけであって、他に追っている選手はいるかと言われたらいないかもしれません。今のこの状態のうちに、世間一般の格闘技ファンじゃない人たちに僕らの存在を知ってもらわなければいけません。そのためにも、この選手たちが出る大会にお金を出そうという流れにしていかないといけないと思います」

――東京ドーム大会では誰と対戦してキックをアピールしたいと思います?

「有名なプロレスラーとキックルールでやってもいいですし、別なルールでもやっていいと思っています。そうすることでキックには面白い選手がいるんだぞ、というものを見せたいですね」

――記者会見以降、木谷オーナーとは話されたのでしょうか?

「会見以降、話をしていないのでわからないのですが、その後のファン公開会見の時ではキックスロードの原田克彦社長しか来られていませんでした。5月の会見で木谷オーナーは『その心意気は非常にいいので、もしかしたら風が吹くかもしれません』と言ってくれているので、その風を僕が吹かせたいし、みんなで煽って吹いてもらいたいですね」

――東京ドーム進出の野望をアピールして周りの反響はどうでした?

「プロレスファンからツィッターで“お前ふざけんな”というメッセージが来ました(苦笑)。『新日本プロレスのレスラーでさえ上げれないレスラーもいる舞台なのに、お前何を調子に乗ってんだよ、この若造が!』と言われましたが、多分そういう人たちは僕のことを全然知らないんです。後から僕のことを詳しく調べてくれた書いた情報がネットに掲載されたら、『結構そこそこいい実績を残している選手がキャリアの終盤にそういうことを言われているんですね、すみませんでした。それでもプロレスのリングは神聖なので』と、凄く長文で色々と送られてきました(笑)。それだけプロレスファンは僕の発言を気にしてくれているみたいです。本当に実績のない人が言ったとしてもスルーだったと思うのですが、それだけ気にされているので8月の試合が終わってからもっと気にしていただけたら、と思いますね。そういうプロレスファンがキックの試合を観にきて、ブシロードが関係している新日本プロレスもKNOCK OUTも面白いよね、と言われる世界にしていきたいですね」

――今回対戦するジョムトーンについてはどのような印象がありますか?

「2015年5月にWBA世界スーパーフェザー級王者(当時)内山高志さんと戦った時の印象が強かったのですが(内山が2RTKO勝ち)、あの時はスーパーフェザー級の60.0kgで試合をやっていて身体が大きいので体重を落とすのは相当きつかったと思います。でも、2016年のクンルンファイトでは70kg世界トーナメントに出て準優勝するなどの結果を出しているので普通の選手ではありませんよね。内山さんがジョムトーンに勝った大田区総合体育館と同じ会場で今回も行われるので、僕も同じようなインパクトある勝ち方をして盛り上がるようことをしたいですね」

――今年2月に日菜太選手はラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者シップムーン・シットシェフブンタムを3RにローキックでKO勝ちしてますが、ジョムトーン戦前に同じタイ人にKO勝ちしているのは収穫になった部分もありますか?

「そうですね。よく考えたら、僕はアジア人選手にずっと負けてないんです。今までに負けたのはヨーロッパ系や黒人系の選手じゃないですか。そういう意味では僕とタイ人の噛み合わせはいいのかなと思います」

――タイ人選手を相手に得意意識は?

「この前やって、組みが凄く強いなと思いましたね。ムエタイルールじゃないので問題はなく、特に苦手感はなかったですね」

――試合ではどういう展開をイメージしてますか?

「パンチを食わないように、パンチで倒されないようにしたいですね。体格に関しては僕の方が圧倒していると思うので、パワーで押し切って盛り上がるように最後にKOで勝ちたいですね」

――ジョムトーン戦後、どのようにインパクトを与えて東京ドームにつなぎたいですか?

「もう年間に何試合もやれるような身体ではないので、今年11月か12月に試合をして来年1月につなげたいとも思ってます。みんなは無理でしょ?と思っているかと思いますが、俺は全然無理だとは思ってないですし、新日本プロレスに日菜太を上げることがメリットになると思われるような流れに持っていきたいですね。そして、みんなが注目される試合で終わりたいです」

――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。

「今回、今の時点で250人ぐらいの方が僕の応援に来てくれます。あと一カ月で100人増やします。大田区体育館は3500人で満員なので、せめて10分の1は僕で集客して盛り上げていきたいですね。僕が一人で東京ドームに乗り込むことになったら、500人以上はお客さんを呼べるというところも新日本プロレスのリングにもアピールしていきたいです」

――今まで積み上げてきたキャリアが違う分、集客数も違いますね。

「本当ですね! 昔は100枚売れたら凄いという感じだったのですが、もう66戦もやっていると来てくれる方の人数も違いますね。今までずっと応援してくれている人も、新しく見てくれているお客さんも僕の試合を楽しみに観てているので、楽しみにしている人たちをガッカリさせないよう、一緒に夢を見てくれるように面白いことを発信していきたいですし、言った分だけの結果も残していきたいと思います」


ジョムトーン・チュワタナ「絶対に私が勝つと自信を持っています!」8.18『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』スペシャルマッチ「日菜太vsジョムトーン・チュワタナ」

ーー今回 KNOCK OUT 初参戦が決まりました。心境はいかがですか? KNOCK OUT の映像を見ていたら団体の印象をお願いします。

「日本に行けるのが嬉しいです。ノックアウトという団体は知らないです。」

ーーこれまでに何度か日本で試合をしていますが、日本の印象をお願いします。

「とてもきれいな国だと思いました。」

ーー日本でボクシングの試合もしていますが、ボクシングは今も続けていますか?

「 今はやっていません。」

ーーボクシングの経験はムエタイのキャリアを積むのにプラスになりましたか?

「パンチの技術が向上したので、とてもプラスになりました。」

ーー対戦相手、日菜太選手の印象をお願いします。

「 私よりかなり大きいと思います。」

ーー日菜太選手は左ミドルが得意です。どう評価していますか? 蹴り負けない自信はありますか?

「 蹴り負けないと思いますが、相手の身体が大きいと思います。」

ーーあなたと同門のシップムーンに KO 勝ちしていますが、どう思いますか?

「・・・。私はシップムーンとは違います(笑)」

ーー「自分はシップムーンとは違う。格の違いを見せ付けたい」という想いはありますか?

「 私とシップムーンでは違いますよ(笑)。絶対に私が勝つと自信を持っています!」

ーー今回ヒジなしでのルールになりますが特に問題はないですか? ヒジなしの試合経験はこれまで何試合かありますか?

「 全く問題はありません。中国では肘なしでやっています。」

ーー日菜太選手に勝った後の目標をお願いします。日本での野望、日本で戦い続けたいかなど。

「 呼んでくれるなら、是非日本で戦い続けたいです。体重は 65~70 キロなら大丈夫です!」

ーー最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「 是非、私のことも応援して下さい。必ず勝ちます!!」


ジョニー・オリベイラ「KO出来る試合を目指します!」8.18『K.O CLIMAX 2019 REBELS division』

――今回KNOCK OUT初参戦が決まりました。

「KNOCK OUTは大きなイベントなので凄く楽しみです。自分もいつか出たいと思っていて、KO出来る試合を目指します」

――対戦する与座選手の印象はどうですか?

「キックのキャリアはまだありませんが、極真空手の世界チャンピオンなので強そう。Youtubeで何試合か見て足技はうまいと思いますが、ちゃんとガードすれば大丈夫ですし焦ることはありません。私はヒジによるカットでTKO負けしたことはありますが、51戦して1度もKO負けしたことはなくタフですしスタミナも問題ありません。日本人選手はテクニシャンの選手が多いですが、ブラジル人はテクニックではなくハート(=気持ち)で勝負する選手が多いと思います」

――日本語が上手ですが、いつから日本に?

「18年前ぐらいに格闘技を習いたくて日本に来ました。10歳の時から空手、カンフー、テコンドー、柔術、キックボクシングなど色んな格闘技をやっていて、12歳の時にキックボクシングでチャンピオンになりました。日本に来てからはアルバイトしながら、トーエルジムで練習しましたね。日本での生活は長くなりこっちで暮らす方が好きなので、たまにブラジルに帰ってもすぐに日本に帰りたくなります(笑)。3年ぐらい帰っていないので母はたまにブラジルに帰ってきなさいと言いますが、僕はずっと日本に永住したいと言ってます」

――ご兄弟は何人?

「10人兄弟、僕が長男で弟が4人、妹が5人います。僕だけ格闘技をやっていて、兄弟は警察などの仕事をしています。父は8年前に亡くなったけど、工事関係の仕事をしていました。ちなみに僕は未婚です」

――今回四谷にあるジム「Johnny’s Gym(ジョニーズジム)」(東京都新宿区大京町14大勝テラス1F)で取材させてもらっていますが、いつからジムを立ち上げたのですか?

「3年前ぐらいからやってきます。パーソナルトレーニングやダイエットトレーニング、ボクササイズを指導しています。日本はどこも家賃が高いけど(苦笑)、四谷に住んでいるのでここにジムを作りました。僕は運が良い方だと思います。今やっていることを一生懸命努力すること、周りの方々に親切に接していくことで運気も良くなると思います」

――格闘技を続けていく上での目標は?

「もっと格闘技のことを学んでもっと強くなりたいと思います。後々は新日本キックのベルトを獲りたいですね。今は髙橋亨汰がチャンピオンなのでいずれやりたいと思います。あと、ブラジルは今キックボクシングが凄く人気あって、GLORYミドル級チャンピオンのアレックス・ペレイラ選手は有名です。僕が引退してからブラジルの選手を日本に呼んだり、日本人選手をブラジルに派遣して試合をさせたりする仕事が出来たらいいですね」

――ブラジルはMMAの選手が強いですよね。

「僕も柔術をやっていたので少し興味はあるので、今後MMAにチャレンジすることもあるかもしれません」

――会場に来るファンにメッセージをお願いします。

「8月18日、試合を頑張りますので応援よろしくお願いします」


ミケール・フェルナンデス「KOスタイルでいく。ベルトはスペインへ持ち帰るよ。」8.18『K.O CLIMAX 2019』「KING OF KNOCK OUT 初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメント」

――今回KNOCK OUT初参戦が決まりました。心境はいかがですか? KNOCK OUTの映像を見ていたら団体の印象をお願いします。

「“ムエタイ“日本のムエタイ・キックは進化している! しかしそれはヨーロッパも同じだ。(=両方レベルが上がり強くなっている)
 大会“ノックアウト”への出場は、僕達にとって凄い経験になると思うよ。」

――日本初ファイトですか? 日本で試合することに憧れを抱いていたりしましたか?

「憧れの日本での試合は凄く楽しみだ。夢が1つかなったという感じ。
 タイとは全く違うスタイルだね。日本のムエタイ=キックボクシング!
 僕のタイとヨーロッパの試合経験を生かして勝ってみせる!」

――日本の印象も教えて下さい。

「テクノロジーの街。すべて機械で動くんでしょ?(笑)
初めてだから楽しみだね。」

――あなたのこれまでの簡単なキャリアを教えて下さい。(例:どの格闘技を何歳から始めたか、これまでに獲ったタイトルの数、得意技、尊敬している選手など)

「15歳で空手、テコンドウ、サッカーを始めたよ。
サッカーではセミプロレベル=セミプロクラスまで進んだんだ。
17歳まで 空手&テコンドウ、サッカーと2つ掛け持ちでやっていたんだが、
19歳から3年間バンコクへ住んでルンピニースタジアム、キングスバースデークイーンズバースデーなどで戦った。
その後、スペインへ戻りISKAスペイン選手権で マンバジム・ディエゴ会長と出会ったんだ。
今年の3月から所属は“最強毒蛇”マンバジムだよ。」

――今回ヒジありルールになりますが、ヒジありなしはどちらが得意ですか? どちらの試合の方が多いですか?

「ヒジ有の試合はタイでもヨーロッパ各地でもやっているから気にならない。
一部の国では国の法律でパットをつけなければいけない国があるから、日本では伸び伸びやれる。歓迎だ。」

――今回、ベルトを懸けたワンデートーナメントのメンバーに選ばれた感想、出場メンバーの印象をお願いします。

「もちろん全員強い印象だ。余計な事は言わないよ、とにかくリングで見せます。」

――ワンデートーナメントの経験はありますか?

「初めて。どうなるか自分でもわからないな。」

――一回戦で対戦する小笠原瑛作選手の印象を教えて下さい。
「とてもインテリジェンスで粘り強い選手。パンチがとても強い印象だ。動きがきれいな選手。
これは同時に僕も負けてはいない点だ!
ヨーロッパテクニックで勝つ!」

――1日2試合しないといけない過酷な試合になるので、1回戦から短期決着を狙いますか?

「KOスタイルで行く。自身の頑張り、相手とのかみ合わせ、その瞬間の運など全てが整わないとこれは勝って行けない大会だね。
 もちろん!ベルトはスペインへ持ち帰るよ。」

――あなたのことを知らない日本のファンのために、あなたはどういう選手かどういうファイトスタイルかを教えて下さい。

「ヨーロッパとタイでの経験をミックスさせて戦術を考えている。
ヨーロッパスタイル、(世界最強の毒蛇=)“マンバ ジム”のスパニッシュスタイルでkoするよ。それ以外は秘密。」

――チャンピオンになったら今後の目標、野望などを教えて下さい。

「2つある!
日本で勝つ事。そして、最終的な野望・野心は、この(55,5㎏)クラスで最強の王者に!
ノックアウトベルトもISKA世界ベルトも必ず獲得する!」

――最後にファンにメッセージをお願いします。

「必ず勝ってまた日本に来る! いろいろ言いたい事は試合に勝ったら話すよ! リングでの試合を見てくれ!これだけだ。」


江幡塁「短期KO決着もあるかと思っています。」8.18『K.O CLIMAX 第6試合 KING OF KNOCK OUT 初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメント1回戦』

――2018年6月8日、小笠原瑛作選手に3RKO勝ちして以来のKNOCK OUT参戦が決まりました。

「今回ワンデートーナメントになるので凄く楽しみです。僕は空手上がりなのでトーナメントの経験はありますが、それは昔のことですし、トーナメント出場メンバーは小笠原選手のほかに、対戦したことのない選手が2人もいるので試合が待ち遠しいですね。ちなみに空手時代は決勝戦までは行けたのですが、最後は凄く大きな選手が出てきて身体が小さかった僕は押し出されて負けることが多かったんです。それが悔しくて、大きな選手を倒すには技術ではなく顔を殴れば勝てるんじゃないか?と思い、キックボクシングをやることにしたんです」

――1日2試合のワンデートーナメントということで、ワンマッチとは違う練習内容なのでしょうか?

「特に意識はしてないのですが、ケアに関してはいつも以上にやるように意識しています。僕たちはいつも5Rで試合をしていて、今回は3Rが2回なので試合をする時間はそんなにいつもと変わりはないのかなと。あとはより基礎に戻る練習をしていて、2回戦う中で自分たちの基本的なスタイルが崩れてしまうのが凄く嫌なので、準決勝、決勝戦ともにピンチになっても雑な戦い方にならないで自分のスタイルを貫いて戦えるように意識しています」

――基礎に戻る練習とは具体的にどのようなものでしょう?

「ガードを下げてパンチを打ったり、めちゃくちゃな間合いで蹴りを出すことを伊原(信一)会長は凄く嫌がるので、しっかり当たる場所、自分が打たれない場所で打つ、蹴るというのを徹底するというトレーニングです。結構、試合で疲れてくると大抵の選手はワッと打ち合ったり蹴ったりすると思うのですが、僕たちはそれが凄く嫌いなので、常に自分が一番強くて負けないポジションを取るというのを意識しています。僕たちの試合を見てもらえればわかると思うのですが、危ない場面を作らない練習をしているのでラウンドを重ねても冷静に戦うことが出来ます」

――先日には公開練習があり、伊原会長が江幡選手のミットを持ちながら激しく檄を飛ばしながら指導をしていた姿が印象的でした。トップ選手が今でもあそこまで会長の指導を受けながらミットを打つという光景はなかなかないですよね。

「朝も夜も変わらずああいう練習になります。会長に褒められたことがなく、常に怒られるので精神面もめちゃくちゃ鍛えられることで、試合でどんなに状況が悪くても焦りませんし動じないので自分を修正する能力があります。なのでトーナメントは凄く向いているんじゃないかなと思います。いかに基礎的な練習が重要であるかをここに来て改めて知ることが出来ました。17歳でプロデビューして11年経っても基礎的なことをやるというのは、基本の奥深さを感じますし、基本があっての僕たちのスタイルなんだなと思いますね。色んなトレーニングを追加していく中で技術も進化しますが、基礎は基礎で重要だということを実感しながらトレーニングしています」

――対戦相手の対策は3選手分あるのでしょうか?

「小笠原選手とは一度対戦しているのでどう攻めようというプランはありますが、スペインの選手(=ミケール・フェルナンデス)に関してはまだ試合映像を見ていないのでどういう戦い方になるのかが見えない部分があります。プロフィールを見るとKO数が多いのでガンガン攻めてくるタイプなのかなとは思いますね」

――初戦で対戦する大野貴志選手にはどのような印象がありますか?

「この前のREBELSでの試合(2019年6月9日、大野がKING強介に判定勝ち)を初めて見た時にスタイルが見えました。大野選手は今回の試合に懸けてくる気持ちが凄く強く、ガンガン攻めてくると思うので、僕もしっかり対策して万全な状態で臨もうと思います。僕は19歳で新日本キックのバンタム級チャンピオンになり、挑戦を常に受けてWKBA世界タイトルと併せて2本のベルトを防衛し続けてきました。周りから油断しないようにと言われてますが、タイトルマッチの時のチャレンジャーの勢いも知っていて、自分もチャレンジャーの気持ちで試合に臨んでいるので、今回の状況には慣れています。そして、僕は対戦相手にフォーカスしていないので相手がどうしてくるからどうしようというのはなく、自分自身がどう戦うかを重視しています。今まで打倒ムエタイ路線でやってきて、対戦相手のタイ人の試合映像、情報がないの状況がほとんどです。タイで試合をする時も急遽対戦相手が変わることもあるので、普段から相手のことを意識しないようにしています」

――タイ人との対戦が続く中で2017年12月10日のKNOCK OUTでは宮元啓介選手と対戦しましたが(江幡が5R判定勝ち)、5年ぶりの日本人との対戦でした。タイ人との戦いが続く中で、日本人選手とやるとリズムが違うのでやりにくという選手もいますが問題はなかったですか?

「タイ人だとどの技で倒そうかなと試合を組み立てて倒すのですが、日本人は最初から攻めてきて展開が早くなります。タイ人とリズムが違うので最初は不安でしたが、宮元選手、小笠原選手とやったことで、こういう感じなんだという感覚は掴めてきたので、今度のトーナメントは対日本人に慣れてきた中での試合になるので僕自身も楽しみで仕方ないです」

――もし勝ち上がれば決勝戦で対戦する可能性のある小笠原選手との初対戦の時は、江幡選手がKO勝ちでしたが、前半は小笠原選手が有利に試合を進めていたという声もあります。ご自身ではどのように捉えてました?

「僕はああいうパターンを想定して試合をしていたので、逆に3RKO勝ちは早く倒せたという感覚です。みんなが思っているほど、僕自身は押されてないですしブレずに戦うことが出来ました。ただ自分の改善すべき点も見つかりましたし、小笠原選手の気持ちの強さ、背負っているものがあるというのを凄く感じたので対戦出来て良かったです」

――小笠原選手の最近の試合の印象はどうですか?

「まだ試合映像は見てないのですが、6月の試合で負けたというのを聞きました(6月23日シュートボクシングで笠原友希のヒジでカットされ、小笠原が3RTKO負け)。前回負けたことで今回はさらに気を引き締めてくると思うので、試合が楽しみです。でもせっかくチャンピオンが揃ったトーナメントなので6月の試合でも勝って一番いい状態で来てもらいたかったですね。負けたことでトーナメントの価値を少し下げてしまったのかなと思います」

――決勝戦で小笠原選手との再戦を望みますか?

「そうですね。また勢いよく来ると思いますし、前回は小笠原選手に対して思っていたよりも見くびっていたところもあったので、今度はそこを修正しながら戦ったらもっと面白い試合になると思うので再戦が楽しみです」

――1年前よりも差は広まったとは思いますか?

「そうですね。ですが、彼らがどういうトレーニングをしてきて、どういう結果になるのかどうかはやってみないと全くわかりません」

――江幡選手は40戦以上やってきて、同じ相手と戦ったのはセーンピチットとやす吉選手の2選手だけなんですね。再戦には強いと思いますか?

「僕はよく考えて戦うタイプなので、一回やった相手と再戦するのは凄く得意なので2戦目の方が楽に戦えます。セーンピチットと2度目にやった時は『こんなにやりやすい相手だったかな?』とも思いました」

――1日2試合ということで短期決着は狙いますか?

「そこまでは全然考えていません。逆にそれをやるとおかしくなってしまいます。普段とは違う動きをするのではなく、一貫して自分のペースでいかないといけないのでワンマッチのつもりで臨みます。でも、大野選手も攻めてくるタイプなのでやりやすいので短期KO決着もあるかと思っています」

――10月には兄の睦選手がラジャダムナンスタジアム認定タイトル挑戦も決定したので、塁選手はトーナメントで優勝していいバトンを渡したいところですね。

「しっかりベルトを獲って兄のサポートに回ろうと思います。僕が優勝すれば江幡兄弟がさらに注目を集めることになり、僕たちがどういう夢を持ってキックボクシングに取り組んでいるのかを多くの人に知ってもらえることになると思います」

――KNOCK OUTのタイトル獲得後、江幡選手は再びラジャダムナンタイトル挑戦を目標にしていくのでしょうか?

「もちろんです! 僕は来年に挑戦することになると思うので今年は日本で盛り上げます」

――小笠原選手にメッセ―ジはありますか?

「小笠原選手の一回戦の相手は変わりましたが、代替選手も厳しい選手だと聞いてます。お客さんは決勝戦での日本人対決を望んでいると思うので小笠原選手にはしっかり勝ってもらいたいですね」

――ファンにメッセージはありますか?

「僕は打倒ムエタイを目指している中で日本人と対戦する機会は少ないので、僕の強さを今度の2試合を通してわかってもらいたいと思います」


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▼[ファイトクラブ]小野寺力プロデューサー退任後のKNOCK OUT展望

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